アメリカのフォークソング史上、もっとも重要なグループの一つ、それが「オリジナル・カーター・ファミリー」
A.P.カーターとメイベル・カーター、セイラ・カーターの3人による、ギターとオート・ハープによる演奏。
メロディを織り交ぜたギター奏法を確立し、その名は今も「カーター・ファミリー・ピッキング」として教則本などに紹介されている。
「Will the circle be unbroken」(日本では「永遠の絆」として、なぎら健壱氏が訳して歌っている)は、アメリカ人なら、ほとんど誰もが知っているはずのセイクレッド。
故・高田渡氏の代表曲「生活の柄」はカーター・ファミリーの「When I'm gone」のメロディーに沖縄の詩人、故・山之口獏氏の詩を融合させた名作であると思う。
「Burry me under the weeping willow」のメロディは、色々な人が日本語で歌っている。(吉田拓郎「イメージの歌」、岩井宏「紙芝居」、ナターシャセブン「柳の木の下に」、武蔵野たんぽぽ団(シバ氏の訳で)「もしも」など)。
また、アメリカの第二の国歌と言われる、ウディ・ガスリーの、「This land is your land(わが祖国)」がカーター・ファミリーの「Little darling pal of mine」のメロディを下敷きにしていることは、あまりにも有名。
どっぷりとアメリカのフォーク・ソングにひたっちゃいましょう。