アゴタ・クリストフ Agota Kristof
ハンガリー生まれのアゴタ・クリストフは幼少期を第二次大戦の戦禍の中で過ごし、1956年には社会主義国家となった母国を捨てて西側に亡命している。生い立ちがヨーロッパ現代史そのものを体現している女性である。彼女の処女小説である本作品も、ひとまずは東欧の現代史に照らして読めるが、全体のテイストは歴史小説というよりはむしろエンターテインメント性の強い「寓話」に近い。
「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」からなる双子の三部作で著名な作家、アゴタ・クリストフに関するコミュニティです。
____________________________________________
2011年7月27日、逝去されました。
心から哀悼の意を表します。