****** 出 版 化 決 定 ! ********
(2007.02.16)
みきおさんの絵葉書。
=========================
みきおさんは、7人兄弟の3男として生まれました。
この絵葉書を描いていた時点で、(今から7年〜2年前)年齢は50〜60歳。
東京で奥さんと子供と暮していた様子。
お母さんは、実家のある県にある病院で寝たきりの生活をしていました。
お兄さん夫婦が近くにいたらしくお母さんの面倒は普段はお兄さんとお嫁さんがお見舞いなどしてみていたようです。
自分がちょくちょく姿をみせられない事をわびるつもりか愛からか、みきおさんは365日、毎週1通の自作絵葉書を母の病院に送りました。
絵を描き、字を書くその作業は、習慣とするには仕事をちゃんとしている一家の長には簡単ではなかったように思えます。
寝たきりで面白みのない生活に潤いをあげられたら・・・という純粋な愛情が満ち溢れているのを感じました。
絵葉書の順序はわからないのですが、内容から察すると、お母さんはあまり物が食べられなかった。
みきおさんは美味しそうな絵にユーモアたっぷりの文章を添えてお母さんの食欲が出てくるように祈っていたのだと思います。
そして、眠る犬の親子の絵、そして、口を大きく開けた雛鳥の絵から、お母さんがもう意識がなく、眠ったままの時間がたっているのが感じられます。
「お母さん、お袋さん、
離れていても 眠っていても いつも 側にいます。」
「お母ちゃん!!
皆がおなかがすいたと呼んでいますよ!
一度、起きて下さい!」
・・・しかしお母さんは帰らぬ人となりました。
それでもみきおさんは絵葉書を描き続けました。
お母さんの入院生活から死までの7年間、そして死を越えてなお、送り先の判らないままの絵葉書がまだあるというお話を聞きました。
=========================
検索ワード;オリジナル◆絵葉書◆絵手紙◆絵画◆作品◆ポストカード◆出版化◆本◆入院◆闘病◆介護◆面倒◆看取る◆看病◆死◆母親◆家族◆愛◆詩◆言葉◆ポエム◆リリー・フランキー◆東京タワー