知の統合 プロジェクト
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プロジェクト理念
科学と芸術はその方法論こそ違え、元来、世界に内在する調和の希求と探究へと人類知性を駆り立てた人間精神の発露を具現化する方法手段でありました。芸術であれ科学であれ、歴史の偉大な識者たちの不滅の仕事の根幹を支えていたのは“ある個人を、そしてある分野を、さらにはある時代を突き動かしている、あるひとつの偉大なイメージ[1]”であったように思われます。19世紀産業革命以降、科学的知識の探究は実社会での応用性とそれに伴う利潤の追求へ、芸術創造の探求は名声と権威獲得の追及へと傾倒し、学術の本質である内在的精神性に基づく知性への探求は徐々にその影を潜めてしまいました。
21世紀グローバル化時代を迎えたいま、私たちは人類を世界調和へと導き示してくれる“あるひとつの偉大なイメージ”をかつてないほど希求しているように思われます。現代の大量消費・破壊時代に生きるわたし達は、自らの存在と自然界とのグロテスクな不調和性を漠然と意識下に感じ取っています。多くの人びとが、現代社会体制に組み込まれることでしか生きてゆけない自らの存在の無力さと空虚さを感じながら、この病的な現実社会に希望を見出すことが出来なくなってきているのではないでしょうか。
科学がこのような社会に生きる私たちに与えてくれるのは、技術発展による効率的生産性が生み出す豊かで安逸な生活環境や、医療進歩による健康余命(あるいは軍事兵器開発による脅威)だけであっては決してならないのです。科学知識は私たち人類に、自然現象の深遠且つ神秘的崇高美を垣間見せてくれ、人間精神に尽きることのない詩想や想像性を喚起させてくれる、創造的知性と感性の源泉たるべきなのです。
理性による分析と計算を通して知られる自然現象(科学知識)を、人間感性に強く働きかける抒情詩的表現(芸術)によって叙述することで、私たち人間がこの美しい自然の体現そのものであること、そして我々個々人はこのグロテスクな人間社会の一員である以前に崇高な自然連鎖の一部であるという事を、科学と芸術は今、手を取り合って人々に伝えてゆくべきなのです。人々の知的好奇心を喚起し、個々人を偉大な仕事へと駆り立てる偉大なイメージの形成は、科学と芸術による知の再統合によってのみ、為されうる仕事なのです。
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NEWS:
ジャン・ピエロ・イアコベッリ 講演決定
(ローマ大学哲学・社会文化学教授)ジャン・ピエロ・イアコベッリ が第2回フォーラムに参加します。
大学で哲学、文化人類学を学んだ後、文化評論誌と共同研究を行い、1970年からプロフェッショナル・ジャーナリストとして活躍。1988年より「技術評論」やイタリア版「ボストンMIT」の論説委員を務める。
80年代より、国内外の展示会や万国博覧会のプランニング・コーディネーションを務め、これらのイベントの関連カタログを編集する。
近年では、2005年愛知万博イタリア館のプランニングや、2006年トリノオリンピックのAUTO-MOBILE A dash that changed life展示のプランニングを行った。
現在、ローマ大学で哲学、コミュニケーション論理学、ファッション・ブランディング記号論、文化作用社会学などを教えている。
また、科学普及や情報社会に関するさまざまな会議などもコーディネイトしている。
検索キーワード:
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