【趣旨文】
21世紀に入り、世界の各地で戦争や紛争が繰り返されています。日本では、過去の戦争・戦争責任を直視せず、自らに都合の良い事実を強調し、責任を他国に転嫁するという歴史認識が蔓延しています。
私たちはこれまで、日本の侵略戦争の犠牲者になった、韓国・朝鮮人の戦争被害者の補償運動に取り組んできました。しかし、多くの当事者は満足な補償を受け取ることなく、また一切受け取ることなく、この世を去ってしまいました。そして、支援者であった、私たちに、重い命題が課せられてきました。それは、過去と向き合い、平和に社会をつくるために、私たちがどのような歴史認識を持ち、行動をしなければならないのか、ということです。
私たちは、このような目的意識をもち、学習活動・フィールドワークまたシンポジウムの開催、そして様々な団体・個人との共同事業などを展開し、とりわけ東アジア地域での平和の創出に寄与したいと考えています。
2004年6月