概要
タイ産のレッドブルは糖分を多く含み、他にタウリン、グルクロノラクトン、ビタミンB群、コーヒー一杯と同じ量のカフェインを含む(80mg)。カフェインを含むため、タイ国内で多量に服用した場合の危険性が指摘されている(ただ、多量の摂取をしなければとくに問題はない)。 日本を含め世界130ヶ国で販売されているのはシャープな缶に入ったオーストリア産レッドブルで、国によって配合されている量など違いはあるが主にカフェイン、ナイアシン、パントテン酸を含む。法律などによって各国それぞれ分量の違いはあるが、日本で販売されているものに関してはLアルギニンを配合し、薬局で売るような栄養ドリンクとは異なる炭酸飲料としてコンビニエンスストアで販売している。 また甘さを解消したオーストリア産レッドブルのシュガー・フリー版は、海外では2003年に発売されている。レッドブルは130カ国以上に輸出され、エナジードリンクとして世界最大のシェアをもつといわれる。2005年には全世界で24億本(250ml缶に限る)が消費された(内、2億6000万本はイギリスで消費)。
日本では2005年12月、初めてクラブやバーに登場。その後の2006年4月より、関東・関西地区のコンビニエンスストア・セブンイレブンでの販売を皮切りにファミリーマート (2006年6月〜) や一部のエクソンモービルのガソリンスタンドでも販売されるようになった。 スポーツ関連のスポンサーとして登場することが多く、赤い雄牛が頭を下げて向かい合っているところをデザインした、独特の商標は有名である。
歴史
レッドブルは、1978年に設立されたTCファーマシューティカル・インダストリーによって「Krating Daeng」の名前でタイで開発された。その経営者であるチャリアオ・ユーウィッタヤーはもともと、TCマイシンと言う会社を設立し、スタミナドリンクの製造を始めた。 当時はオソッサパーが代理で販売を行いほぼタイでの市場を独占していた。そこで同社はターゲットを低所得者層にしぼり、積極的な売り込みを行い、タイ国内で約65パーセントのシェアを獲得し、業界最大手となった。
1984年にオーストリアの会社がKrating Daengをレッドブルエナジードリンクとしてタイ以外での世界の販売権を獲得、独自の配合で数年をかけて改良をし、販売をはじめる。レッドブルエナジードリンクはヨーロッパ地域はもとより北アメリカ地域や、オセアニア、アフリカ、そして、アジアにも進出した。オーストリアのレッドブルが登録され、Krating Daengはタイ国内のみでそれ以外での販売はされていない。 アメリカ・イギリス、日本などでは
レッドブル、翼をさずける。
Red Bull Gives You Wings
のキャッチフレーズが使われている。
いっぽうでオーストリアの社長、ディートリッヒ・マテシッツは素晴らしいマーケティングセンスを持ち、宣伝としてスポーツのスポンサー活動を精力的に行っており、若年層の支持が非常に大きい。特にモータースポーツへの参加に意欲的で、F1でのザウバーチームや、BMX、motoGP、ロードレースでのスポンサーを積極的に行っている。2004年にはF1撤退を表明したジャガーチームを買収、ザウバーのスポンサーを打ち切り2005年からレッドブル・レーシングとして参戦している。また、2006年からはF1ミナルディチームを買収してレッドブルのジュニアチームとしてスクーデリア・トロ・ロッソを立ち上げ、WRCのマニュファクチャラー2チームとして、レッドブル・シュコダがヨーロッパで開催される10戦に参戦する予定である。最近では、レッドブル・ザルツブルク(オーストリア・ブンデスリーガ)やレッドブル・ニューヨーク(アメリカ・メジャーリーグサッカー)などのサッカーチームをはじめ、数多くのスポーツチームをもっている。
健康問題
レッドブルはカフェインを含むため、またアルコールと混ぜた多量摂取による健康上の問題を重視したデンマーク、フランスなどでは、2004年まで同国内での販売を中止していた。またカナダでは2006年現在でも販売が禁止されている。しかしながらレッドブルを飲んで健康被害があったという事実は未だどこにもない。 レッドブルを含めた主な飲料のカフェイン含有量は以下の通り。
レッドブル 80mg
コーヒー1杯 40〜180mg
お茶1杯 50〜80mg
コーラ系1缶 30〜50mg
栄養ドリンク系1瓶 30〜80mg
レッドブル・シリーズ
以下はレッドブルのシリーズであるが130カ国で流通しているオーストリアのレッドブルとタイのものとは会社も中身も全く異なっている。
レッドブル
レッドブル・シュガーレス
{タイ製造のレッドブル・シリーズ}
レッドブルS
ゴールデンブル
レッドブル・エキストラ
レッドブル250
レッドブル・コーラ
外部リンク
レッドブル
http://
http://
"http://