★クラウス・オガーマン(Claus Ogerman)
主に1960〜1980年代にかけて、大雑把に言えばブラジル音楽やジャズ、フュージョン音楽シーンで活躍した作曲家、コンダクタ、アレンジャー。
もちろん現在も活躍中!
アントニオ・カルロス・ジョビンの「wave」で聴き覚えのある方も多いと思います。
クラウス・オガーマンは基本的にアレンジャーの為、知らず知らずの内に聴いているのだけれども、その存在に気づかないことが多いといったところでしょうか・・。
それは、オガーマンの主な活躍の場がアレンジャーやバックのオーケストラの指揮者であり、曲の味付け役に徹していたからです。
また、100枚を超えるであろう参加アルバムがあるのに反して、自らがメインとなるようなアルバムが数枚しかないというのも一つの原因だと思われます。
★曲が持つ基本性能をボア・アップする前人未踏のオガーマンサウンド
ちょっと大げさ・・・ですが、オガーマンは曲のアレンジにおいて、ある意味革命を起こしました。
以前はスタンダードやクラシックをオーケストラを使ってアレンジするというと原曲を甘ったるくしてしまうというパターンがほとんどであったのに対し、オガーマンの場合、新曲を聴いているかのようなイメージとなります。
★特徴的なストリングス
一本の張りつめた糸を連想させる高音域でのストリングスが持続する。
頭の中をストリングスの高周波で縛り付けてしまう。
これはオガーマンサウンドの一つの特徴で、思わずこのままずっと縛り付けていて欲しいと思ってしまう。
似たようなサウンドは他にもあれど、このストリングスはオガーマンをおいて他にありません。