十四代将軍生母実成院 (お美佐)

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詳細 2014年7月23日 22:39更新: 実成院(じっせいいん､文政4年(1821年) - 明治37年(1904年))は､江戸幕府14代将軍徳川家茂の生母｡名前は美佐(みさ)､操子とも｡

天保年間に紀伊国和歌山藩の下級武士･松平平右右衛門晋の子として生まれ､16歳のとき紀伊徳川家に女中奉公に出され､徳川斉順の寵愛をうけ､慶福(のちの家茂)を生む｡しかし､そのときには既に斉順は没していたが後継の徳川斉彊の命で､慶福の養育のため剃髪預かりになり､斉彊が没し､慶福が8歳で家督を継ぐと落飾して実成院の院号を名乗った｡

慶福が将軍徳川家茂として､江戸城に入ると､実成院も大奥には入った｡将軍生母の住まいである新御殿には先代将軍家定生母本寿院が､御台所御殿には先代将軍家定御台所天璋院が居住していたため､実成院は七宝の間に居住した｡そのため御年寄･瀧山は七宝の間から鶴の間に移動した｡家茂が大坂城で死後も江戸城に居住し､1867年に官軍による江戸城開城にともない静寛院宮(和宮)とともに田安家の屋敷に移った｡

1904年に東京で死去､寛永寺に葬られた｡

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