chackといいNao-Gといい、ただ女の子にモテるためだけに音楽に手を出したんだが、これがどうもうまくいかない。大きな間違いに薄々勘付いているのだが、今更やめるのもそれはそれでまたモテそうにないし、まぁモテないのは大殺界とかカルマのせいでしょ、とりあえずイベントでも立ち上げておけば今より少しはモテるんじゃねーか・・・といった具合にムクムクと立ち上がった「MISERY」という企画。大事に温めてきたのはいいが、温めすぎたために、ついに腐ってしまった!!!(その間、chackは地球とおっぱい星の間を69往復しながら発狂、一方のNao-GはPIMPに成り上がる幻覚を見ながらPIMPに成り上がった)
しかし2006年夏、突如として後光の差すG.Clinton師からお告げ(幻聴)を授かった二人は、リズラとして使用される直前だった腐りかけたMISERY企画書を救い出し、渋谷moduleに持ち込んだ。とても急な出来事だったので、当の二人もあまり把握しきれてなかったみたいけど、何よりまずパー券を捌かなくちゃいけないという強迫観念に駆られながら街を徘徊し続けた・・・我に返ると、もう冬はすぐそこだった。
寒さに乳首をつねられた二人はいつになくシリアスな面持ちになった。いつもHipとHopとTitsに夢中で垂れ目のchackも、GIGOLOで第三の眼が開いてしまったデジタル黒人顔のNao-Gも、どういうワケかこの度はシリアスに音楽に対面し、強い眼差しで必死にレコードを選びながら「俺らが伝える!俺らが変える!」などと言い出しているのだ。その必死さたるやR.Kellyが甘い香水を振りまいてステップしても見向きもしないほどで、MA*SA*KAつまらない痛いヤツに成り下がってしまったのかと、一瞬不安がよぎったけど、所詮「尻」と「ASS」なので心配は無さそう。