シスプラチン

詳細 2021年3月21日 01:12更新

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シスプラチン
cisplatin
cis-diamminedichloroplatinum


シスプラチン注
ブリプラチン注(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)
プラトシン注
ランダ注(日本化薬)

〈作用機序〉
DNAの構成塩基であるグアニンのN-7位に結合し、アデニンN-7位にもわずかに結合する。
2つの塩素原子部位でDNAと結合するため、DNA鎖間あるいは鎖内には架橋が形成される。

〈適応〉
頭頸部癌
食道癌
胃癌
肺癌（非小細胞肺癌、小細胞肺癌）
睾丸腫瘍
膀胱癌
腎盂・尿管腫瘍
前立腺癌
卵巣癌
子宮頸癌
神経芽細胞腫
骨肉腫
胚細胞腫瘍（精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍）
その他

■□■副作用■□■
急性腎不全：急性腎不全等の重篤な腎障害が現れ、血尿、尿タンパク、乏尿、無尿が現れることがある

汎血球減少等の骨髄抑制：汎血球減少、貧血、白血球減少、血小板減少等

ショック、アナフィラキシ−様症状：まれにショック、また、アナフィラキシ−様症状

聴力低下、難聴、耳鳴：高音域の聴力低下、難聴、耳鳴等

うっ血乳頭、球後視神経炎、皮質盲

脳梗塞、うっ血性心不全

ク−ムス陽性の溶血性貧血、血栓性微小血管症、心筋梗塞

消化器：ほとんど全例に悪心・嘔吐が現れる。食欲不振、口内炎、下痢、ときにイレウス、腹痛、便秘、腹部膨満感等

過敏症：発疹、また、ときにほてりが現れることがある

手足のしびれ等の末梢神経症状、レ−ルミッテ徴候、ときに言語障害、頭痛、まれに味覚異常、ときに意識障害、けいれん

肝臓：GOT、GPT、Al‐P上昇等の肝機能検査値異常

循環器：ときに動悸、頻脈、心房細動等、また、心電図異常、レイノ−様症状等

電解質：Na、K、Cl、Ca、P、Mg等の電解質異常、テタニ−様症状、抗利尿ホルモン分泌異常症候群

全身倦怠感、眩暈、脱毛、発熱、疼痛、全身浮腫、血圧低下、吃逆、高尿酸血症

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