‘言葉の風景画家’と称される野呂邦暢(のろくにのぶ)の作品を愛する人達のコミュニティ
野呂邦暢の略歴
1937年9月20日、長崎市生まれ。本名納所邦暢。長崎への原爆投下直前に諫早に移住。56年に諫早高校卒業。上京してアルバイトを経て57年から翌年まで自衛隊入り。その後、諫早に戻り家庭教師などをしながら文学を志す。「或る男の故郷」(65年)で文学界新人賞佳作。「壁の絵」(66年)「白桃」(67年)「海辺の広い窓」(72年)「鳥たちの河口」(73年)で芥川賞に4度ノミネート。「草のつるぎ」(74年)で第70回芥川賞受賞。小説のほかにもエッセイや詩集など多くの作品を残す。「諫早菖蒲日記」は、本題と「諫早舟唄日記」「諫早水車日記」の3章構成で76年発表。80年5月、心筋梗塞により42歳で死去。