- 詳細 2017年11月23日 00:28更新
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大巨匠（バックハウス、ケンプ等）亡き後、人材が乏しいと言われる現代ドイツ・ピアノ界の最後の巨匠、ゲルハルト・オピッツGerhard Oppitz氏のコミュニティです。
【経歴】
1953年2月5日、ドイツ・バイエルン州フラウエナウ（バイエリッシャー・ヴァルト）生まれ。5歳でピアノを始める。
ドイツ･ピアノの正統派を代表する演奏家として国際的にその名を知られており、音楽解釈における楽派の流れは、彼の師であるヴィルヘルム・ケンプに繋がり、そしてその源流は、リストやベートーヴェンにまで直接遡る。
11歳で公式の場でモーツァルトのニ短調協奏曲を演奏。その際にシュトゥットガルト芸術大学のパウル・ブック教授に見出され、1974年にミュンヘンに移り住むまで、彼の元で研鑽を積む。
1973年ヴィルヘルム・ケンプと出会い、教えを受けるようになった彼は、ケンプから主にベートーヴェンのソナタと協奏曲について学んだ。ケンプは、自身の解釈との著しい相似性に感服、彼の遺志により、オピッツは後継者として音楽的伝統を引き継ぐこととなった。
1977年、第2回アルトゥール・ルービンシュタイン・コンクールで当時ドイツ人として初めて第１位優勝。一躍、世界的に脚光を浴びる。翌年には、名門ドイツ・グラモフォンより最初のレコードをリリース。
1978年にミュンヘン音楽･演劇大学より教授へ招聘されるが演奏活動との折り合いから断念、その後1981年に承諾し、同大学史上最も若い教授となる。以後、31年間教鞭を執り、2012年夏にて惜しまれつつも退官。
これまでに、ウィーン･フィル、ベルリン・フィルをはじめ、バイエルン放送響、ミュンヘン・フィル、ロンドン響、ボストン響、フィラデルフィア管、クリーヴランド管、ピッツバーグ響等のオーケストラと、そしてジュリーニ、ムーティ、マゼール、メータ、デイヴィス、サヴァリッシュ、シュタイン、マリナー、ブロムシュテット、キタエンコ、ベルティーニ等の指揮者と共演している。
近年はムーティの信頼厚く、各地で共演を重ねており、2006年6月には、ウィーンの楽友協会大ホールでバイエルン放送響と、2007年1月には、ニューヨーク・フィルの定期で共演をし、ニューヨーク・タイムス等で絶賛された。
バッハからブーレーズまで幅広いレパートリーを持ち、特にバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスを得意とし、とりわけベートーヴェンとブラームスに関しては、世界最高の演奏者の一人として高く評価されており、世界各国で、ベートーヴェンおよびブラームスの全曲演奏会をたびたび行っている。
2005年には、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲の収録を終え、日本でも全曲アルバムがリリースされているところである。
日本では1994年、NHKテレビのゴールデン･タイムで通算7時間にわたって放映されたベートーヴェン･ソナタ集の演奏およびレッスンが、爆発的人気を呼んだ。2005〜2008年にわたって、現在日本で進行中の「ベートーヴェン・ソナタ全曲演奏会」は、彼自身日本で初めての試みであり、回を重ねるごとに、各方面で大きな反響を獲得している。親日家でもあり、日本で最も人気のあるピアニストの一人である。
近年はシューベルトのピアノ作品を集中的に取り上げており、Haenssler社より随時リリースされている。日本でも2010年よりシューベルト・ツィクルスを開始。同年3月にはベートーヴェンのピアノ協奏曲の全曲ツィクルスも成功を収める。
2011年には邦人作曲家作品を集めたアルバム、ワルツ、マズルカ等舞曲集を集めたアルバム等をリリース。
所属マネジメント（ドイツ）
http://www.win derstei n.de/
ゲルハルト・オピッツのページ http://www.con certo.d e/solis ten/kla vier/ge rhard-o ppitz/
来日公演関係
http://www.pac ific-co ncert.c o.jp/fo reigner /view/1 53/ゲルハルト・オピッツ Gerhard_Oppitz
ドイツ・ヘンスラー社のサイト。
http://www.hae nssler- classic .de/
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