遠州(静岡県西部地域)には明治時代から大正、昭和にかけて数多くの山車(屋台・祢里)が建造され、各所の神社祭礼等により多くの山車が引き回されています。
山車の形は大きく分けて4つに分類されますが、その分類からさらに形が分かれます。
1. 浜松市に代表される4輪二層御殿式屋台
2. 磐田市掛塚に代表される一層大唐破風式屋台
3. 袋井市に代表される二輪御所車式屋台
4. 掛川市横須賀に代表され、江戸型山車とも言われる、二輪1本柱万燈型祢里
山車には鬼板、懸魚、欄間、脇障子、腰等に豪華な彫り物が取り付けられ、また、彫金、螺鈿、漆塗りが施された豪華な山車もあります。
さらに天幕、見送り幕も豪華な日本刺繍で山車を飾ります。
最近建造される浜松祭りの山車は一億円と言われていますが、明治、大正、昭和初期に建造された豪華な山車と同じものを作るとしたら如何ほどになることか・・・。
その山車彫刻は諏訪の名工、立川和四郎一門の手によるものから、名古屋の名工、早瀬一門の手によるものもあり、見ている者を魅了します。
このような素晴らしい山車を後世に伝え残すためにも、このコミュニティー“遠州の山車祭り”で情報交換が出来ればと思います。