フランクフルト学派とは、1930年代以降にフランクフルト大学社会研究所に参加した社会理論の研究者グループを指してこう呼びます。マルクス主義・精神分析学・アメリカ社会学などの影響のもとに批判理論を展開、現代社会の総体的解明をめざしました。
現在では第1世代から第4世代までに分類されています。
【第1世代】
エーリッヒ・フロム、マックス・ホルクハイマー、テオドール・アドルノ、ヴァルター・ベンヤミン、ヘルベルト・マルクーゼ、フランツ・レオポルド・ノイマン、フリードリヒ・ポロック、カール・ウィットフォーゲル、レオ・レーヴェンタールなど
【第2世代】
ユルゲン・ハーバーマス、アルフレート・シュミット、オスカー・ネークトなど
【第3世代】
アクセル・ホネット、アレックス・デミロビッチ、グンツェン・シュミット、ヨッヘン・ヘーリッシュ、ゲールハルト・シュベッポンホイザーなど
【第4世代】
ノルベルト・ボルツなど
【日本の研究者】
船戸満之、仲正昌樹、徳永恂、古賀徹、日山紀彦、藤野寛、好村冨士彦、清水多吉、保坂稔、荒川幾男、古賀暹など
(研究者名は随時追加)
近年、パトリック・J.ブキャナンや田中英道などにより、フランクフルト学派が社会構造の崩壊に寄与している等、従来とは異なった捉え方も出てきておりますが、ジョルジ・ルカーチやアントニオ・グラムシをフランクフルト学派としていたり、今日の抵抗運動がフランクフルト学派による指導であると結論付けているなど、かなり曲解した部分も多く、フランクフルト学派に対する批判にはなっていません。しかしながら彼等の警鐘をそのまま妄信し、日本においてもファシズム的な全体主義国家への回帰を求める流れがあるのも事実です。或いはそのような流れもハーバーマスが言う所の「コミュニケーション行為」により、人と人が相互の了解や合意を追求し、達成する過程の途中であるかも知れません。ハーバーマスが提唱する、討論が倫理的に正しく行われるための前提、第一に、説得力のある、矛盾しない議論が行われ、用語が首尾一貫した意味として使われること、第二に、参加者が自らの私的利益や即時的状況という立場から身を引いて、対象となる問題について客観的に思考すること、第三に、参加者が強制されずに自由に対等に討論に参加できること、以上三つを心掛けて議論して頂けましたら幸いです。
このコミュニティでは、近年また多方面から話題になる事の多いフランクフルト学派について語りたい方を歓迎致します。各研究者に関する事や現状分析、討論、分からない部分についての質問や雑談等、どうぞご自由にお使い下さいませ。mixi規約に違反する行為でなければ削除等は行わないよう心掛けます。
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