1976年のF-1グランプリ・シーンは、エポックメイキングかつミステリアスなシーズンとして記憶されている。
前年に引き続いて、フェラーリは圧倒的なパフォーマンスを発揮し、もはやライバルは存在しないとさえ思われていた。しかし、ティレルの驚くべきマシン、ロータスの復調の兆し、さらに伏兵ペンスキー。そして、最大の驚異となったマクラーレン。
ドライバーの顔ぶれもなつかし。フェラーリは、ラウダとレガツォーニ。ティレルは、シェクターとデパイユ。ロータスはアンドレッティとニルソン。そしてマクラーレンはマスとあのジェーム・ハント。
さらに、雨の中で開催されたはじめての日本でのグランプリ。果たして、シーズンの結末は・・・。