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茜染

茜染

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詳細 2020年7月4日 20:58更新

一説には植物で染める歴史は数千年前からおこなわれて来たという技で化学染料が生まれてからは一時期殆ど染められなくなってしまったのですが今又 その昔からの技の謎解きをしているのです。

その中で茜染とは茜という草の根を使って赤色を染めるもので、植物に含まれる色素を金属塩と結合させて発色定着〔媒染〕させるものです。
今では純度の高いアルミ成分の薬品を使って染める事が主流ですが、薬品のない時代には、木灰の上澄みを媒染に使って来ました。
椿やヒサカキなどの灰汁には多くのアルミナ成分が含まれて居ますのでそうした木灰を使って何千年も前から染めて来たものです。

学名] Rubia akane Nakaiアカネ科  Rubiaceae  アカネ属茜染めの染料はこの根です。茎には下向きの刺が生え、這ってひろがります。葉は托葉の発達したものが2個ついて4個の輪生に見えますが、対生。葉の長さは3〜7cmの三角状卵形〜狭卵形。葉の先は細くなり、基部は心形。花の直径は3〜4mmで、黄緑色。花冠の先が5裂し、反りかえります。果実は直径5〜7mm。[花期]8〜10月
[草丈]    つる性
[生活型]   多年草
[生育場所] 山野に普通
[分布]    在来種  本州、四国、九州、東アジア(中国大陸、朝鮮半島)
そのほかにインド茜、西洋茜〔南ヨーロッパ・西アジア〕なども有ります。


実は日本ではここ数十年〔草木染め〕ブームが有り〔身の回りの雑草で染めたものでないと草木染ではない〕というような間違った定義のようなものが氾濫してますが、植物染織は日本が一番歴史が浅く、東南アジアでは数千年前から植物で染めて来た歴史が有ります、茜染めにしても日本で一番古くから染められていたのは、東北の南部茜染と言われて来た、盛岡から花輪方面の茜染めで、日本茜という草の根で、染料としての色素は実は一番劣るものですが、今流に言いますと、地場産業的に身近で間に合う素材で物を作るという事をして来たもので、必ずしもそれが最高の染料ではなかったのです。
歴史的にも見ても日本茜の染色は千年ぐらいのもので、本当の〔古代色〕の茜染めはインドが発祥で東南アジアでは何千年も前から西洋茜やインド茜で染めた物が古代色なんです。

民芸と工芸という分け方は必ずしも正しいかは解りませんが、その昔は身分差別が有って、平民は自分たちでまかなえる物で生活して来ましたが、身分の高い人達は最高の物を手に入れる事では地の果てまでもいとわなかったと思うので、赤の衣装を着たいと思うと、身近で間に合うものではなく最高の赤が染まる植物が地の果てに有ったとしても手に入れて染めさせて来たものですね。
したがって茜で染めた最高の赤がインド茜で有ったり、西洋茜で有ったりしたら、それを手に入れるには労を惜しまなかったはずですね。

人は数千年同じ事を繰り返してくると、良い方法は何なのか、良い素材は何なのか、という事を極めてくるものですね。


田中ゆきひと茜染ワールド↓
http://www5e.biglobe.ne.jp/~syotenti/akane.htm

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