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地球空洞説

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詳細 2023年7月7日 22:48更新

地球空洞説(ちきゅうくうどうせつ、hollow Earth theory)とは、我々の住むこの地球は、中身の詰まった球体ではなく、ゴムボールのように中空であるという考え方。これには球殻の内側の凹面は人間などの居住が可能だというアイデアを含んでいる。

SFや冒険小説の世界では一時期、非常にポピュラーな舞台設定として独自の位置を築いていたが、現在ではあまり見られなくなったテーマである。測地学の分野では相当の長期間にわたって議論されたが、科学者たちは一様にこれを疑似科学であるとして退けた。

アイザック・ニュートンの万有引力の法則に従えば、球状に対称な凹面の殻内部では、殻の厚さに関わり無く、全ての地点で無重力となってしまうことが解っている。(地球の自転から生じる遠心力は“外”方向へ人を引きつけるが、回転半径が最も大きい赤道地域でさえ、この力は通常の地球の重力の0.3%にすぎない。)

古代において、地下の領域というアイデアは非常にポピュラーで、例えばギリシア神話における冥府(ハデス)、ユダヤ教における冥土、キリスト教における地獄などの場所の概念と深く結びついていた。

1692年、イギリスの天文学者エドモンド・ハレーは、極地方の変則的な磁気変動を説明するために地球空洞説を考案。イギリス学士院で「地球空洞説」を発表した。これは水星と同じ直径の中心核と、金星および火星と同じ直径で厚さ500マイルの同心球状の二つの内核とからなる空洞地球という説であった。これらの殻同士は空気の層で切り離され、各々の殻はそれぞれ磁極を有しており、さらに異なる速度で自転しているとされた。 また彼の説では、地球内部は明るく、おそらくは居住可能であること、さらにそこから逃げてくる発光性ガスによって揺らめくオーロラが生じるとされた。

さらにオイラーの公式やオイラーの多面体定理で知られるスイスの数学者レオンハルト・オイラーも地球空洞説をとなえた。こちらは多重球殻を採用せず、地球内部の高度な文明を照らす一個の内部太陽を仮定したものである。

1770年頃、スコットランドの物理学者ジョン・レスリー卿は、地球内部に2つの太陽(連星、それぞれプルートとプロセルピナ(ペルセポネ)と名づけられた)をもつモデルを発表した。

1818年、アメリカ陸軍の大尉だったジョン・クリーブス・シムズ(John Cleves Symmes Jr.)が、『同心円と極地の空洞帯』という本で地球空洞説をとなえた。これによると地球は厚さ800マイル(1,300km)、各々の両極に直径1400マイル(2,300km)の開口部を持つ五層の同心球であるとされ、地表の海はそのまま裏側にまでつづいているとされた。

このシムズの説は、初期の地球空洞説のなかでも最も有名なものになった。

シムズは、自説を裏付けるために北極の探検行を計画し、「自分は精神病者ではない」という医師の診断書までつけた500部の趣意書をアメリカやフランスの政界、財界、学者に配布した。だが結局、費用が集まらなかったためこの北極探検は頓挫した。

シムズは1829年に死去し、現在、オハイオ州には、彼の地球空洞説を記念する碑が立っている。

1826年、アメリカのジェームズ・マクブライトは、シムズの講演を筆記して『シムズの同心球理論』(Theory of Concentric Spheres)を出版した。

1868年、W・F・ライオンズ(W.F. Lyons)教授が『空洞地球』を出版した。

1878年、シムズの息子アメリクス・シムズ(Americus Symmes)は、ライオンズ教授の本に父親の名が抜けていることに激怒し、『シムズの同心球理論−地球が空洞であり内部は居住可能で、両極に広大な口があることの論証』を出版した。

1906年、アメリカのウイリアム・リード(William Reed)が『極地の幻影』(Phantom of the Poles)を出版。内部の太陽を持たない、単層の空洞地球のアイデアを提唱した。

1913年、アメリカのマーシャル・B・ガードナー(Marshall Gardner、サイエンス・ライターのマーティン・ガードナーとは別人。)は、『地球内部への旅・両極は実際に発見されたか』を自費出版。1920年には挿絵や図版を大幅に増やした改訂第二版を出版した。 彼のモデルは、両極に直径1400マイルの開口部をもつ厚さ800マイルの殻と直径600マイルの内部太陽を配置したものだった。彼は、このモデルの模型を造って特許を取得した。 ガードナーの本には、リードへの言及はなく、シムズ説が採られている。

隠された智慧を護る秘密の賢人たちや超人的な種族が、秘密の地下都市もしくは空洞地球の内面に住んでいるという説はその他の作家によってもしばしば書かれた。 それらによれば、南極、北極、チベット、ペルー、シャスタ山(カリフォルニア州)などはすべて、これらの地下の領域への入口となっており、UFOは地球内部の空洞を基地としているとされた。

1967年1月6日、アメリカの気象衛星「ESSA-3」が北極と南極に穴らしきものを初めて撮影し、続いて1968年11月23日、同じく気象衛星「ESSA-7」が鮮明な“北極の穴”を撮影したとされ、世界中が大騒ぎになった。

1969年、レイモンド・バーナード博士(Dr Raymond Bernard)が『空洞地球―史上最大の地埋学的発見』(The Hollow Earth - The Greatest Geographic Discovery in History)を出版。これは極地探検で有名なリチャード・バード少将が1947年の南極探検飛行の最中に、その大穴の中へ迷いこみ、氷原のあるはずの場所に緑あふれる谷間を発見した、という内容の本であった。この本には、リードとガードナーのアイデアが使われており、シムズの存在は完全に無視されていた。焼き直されたアイデア以外にバーナードが独自のアイデア(UFOは地球内部からやって来る、内部世界には環状星雲(Ring Nebula)が存在するなどなど)を付け加えている。

また、第二次世界大戦終結時に、アドルフ・ヒトラーと少数の側近が南極にある開口部を通って地球の空洞内部に脱出したという空想的な記事が広く流布し、大真面目に取りざたされた。

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