Bertolt Brecht
ドイツの劇作家・演出家・詩人。
1898年アウグスブルク生まれ。ミュンヘン大学で医学・哲学を学ぶ。表現主義の影響を受けつつも、皮肉やグロテスク味の強い「黒い表現主義」世代の一員として出発。処女戯曲「バール」完成の後、第1次大戦に召集され、衛生兵としてアウグスブルクの陸軍病院に勤務。敗戦後はベルリンに移り、1922年に「夜うつ太鼓」が初演される。
1920年代には詩人としても評価され、ピスカートアのアジプロ演劇の影響を受ける。1928年、音楽家クルト・ワイルとの共同作業により「三文オペラ」で成功を収める。
1930年以降はマルクス主義の学習をすすめ、「処置」をはじめとする教育劇の試みに着手し、「劇的演劇」と「叙事的演劇」の比較対照図式を作成。しかし1933年にヒトラーが政権を獲得するに至り、亡命生活によってヨーロッパを転々としつつ、ファシズムに抵抗する創作活動を続ける。1939年には傑作「ガリレイの生涯」を脱稿。第2次大戦の勃発に際しては「肝っ玉おっ母とその子供たち」を執筆。また、戦時下において「セチュアンの善人」「アルトゥロ=ウイの抑え得た興隆」「コーカサスの白墨の輪」といった代表作を執筆。
1941年からアメリカに亡命していたブレヒトは、非米活動委員会に召喚されるもこれを煙に巻き、1948年にようやくベルリンに帰還、社会主義国家の建設に希望を見出しドイツ民主共和国(東ドイツ)を選び、ただちに劇団ベルリナー・アンサンブルを設立。旺盛な上演活動を繰り広げた後、1956年に死去。20世紀を代表する芸術家として現在も世界中で尊敬を集めており、とりわけその創作理論のひとつ「異化効果」は、演劇以外のジャンルにも広く影響を与えることとなった。
というわけで、ブレヒトの魅力について語りましょう。
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ベルリナー・アンサンブル
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