私たちは普段、相手に気を遣うのと同じようにことばを使います。日常生活におけることばの使用は、食事や睡眠に次いで非常に重要な位置にあり、普遍的なものです。栄養のあるおいしい食事を摂り、十分満足いくような睡眠を望むように、適切にことばを用いて仕事やプライベートを充実させることを欲求しています。
当然ですが、使い方が誤っていたり、用いるべき対象が違っていたりすると、相手に不快感をあたえたり、傷つけたり、理解してもらえなかったり、誤解されたりします。逆に適切に用いれば、相手に不快感を与えることのない、円滑なコミュニケーションが可能であり、理解を示してもらえたり、場合によっては相手を喜ばすことも幸せにすることも可能です。
日本人であれば、ある程度敬語の教育を受けてきているはずですが、はたして正しい言葉使い・敬語の使用がなされているでしょうか?
私の答えはNOです。間違った言葉遣い、場違いな表現、尊敬語と謙譲語の混同など日々繰り返しています。それにより人を傷つけたり、不快感を与えたりすることが多々あり、その度に言葉の難しさを痛感しています。
そこで、私自身の反省もふまえ、言葉使いについて再考してみたく、このようなものを作成しました。
★私は言葉の専門家でも詩人でもありませんので、学問的・文学的に探求するつもりはありません。むしろ誰でも遭遇するような、日常生活で違和感を感じた話ことばや敬語表現を取り上げ、どうすれば改善されるかとか、この場合どういう言い方をすればいいのかとか(例:相手を傷つけないようなプロポーズの断り方、紳士的なレストランでの注文方法)を探っていきたいです。