はいたい、ぐすーよー ちゅううがなびら。(こんにちは、お元気でしょうか?)
突然ですが、みなさん、「模合(モアイ)」をご存知ですか?
(※うちなーぐちでは、“ムエー”と言います。)「模合」とは、沖縄独特の金銭的相互扶助システム(民間金融)の事で、国語辞典の代名詞〇辞苑で調べても掲載されていない…というokinawanなオリジナルシステムなんですよ。模合そのものの語源は、“もやい=港を岸につなぎとめる為の綱”からきているという説もあるようですが、はっきりとはわかっていないようです。それでは、以上を踏まえて、うちなーんちゅ編集部さぁやが独自調査しましたいくつかの 「模合」の例をご紹介したいと思います♪
その壱:スタンダードタイプ
目的:金銭的相互扶助(スタンダードタイプ)
対象参加メンバー:友人、職場の同僚、趣味の会、同窓生
集合場所:最寄りの居酒屋/お食事処
集合時間:昼間から夜、または深夜にかけて
集合サイクル:毎月1回(主に、平日開催)
料金:平均1口¥10.000〜(各参加者の所得によって異なります。)
備考:私が今までに聞いた模合で一番高額だったのは、〇十万円なんていうのもありました。但し、メンバーが“大物”ばかりの会でしたので、一般人にはちょっと…。
■解 説
親(模合のリーダーの意)が参加者より(親も含む)模合代を徴収し、毎月「模合帳」に記帳しながらその都度、抽選で受け取りの順番を決めて一人ずつ順番に受け取っていくというタイプ。平均参加人数を、6や12人でやるとちょうど、半年から1年に1回、手数料なしで、まとまった金額の積立ができているというシステムになります。そして、別途「積立」や「誕生日祝い」など等を徴収して、「積立」は、年に1度の「ビーチパーティ」の経費として使ったり、グループで、新年会や忘年会などを開く時に使ったりします。「積立」「誕生日祝い」など等で、利用する場合は、必ずメンバーの了解を得てからというのが必須となります。具体的に集めたお金を管理するために「模合帳」というノートに記帳したり、もよりの金融機関等で、専用の口座を設けて預け入れる場合もあります。(※沖縄では、模合専用口座を設けることは特に不思議ではありません。)
その弐:積立タイプ
目的:積立
対象参加メンバー:友人、趣味の会、同じ年頃の子供を持つお母さん達
集合場所:お食事処、ホテルレストラン
集合時間:主に昼間
集合サイクル:毎月1回
料金:平均1口¥5.000〜(各参加者の所得によって異なります。)
備考:お酒をたしなまない女性や中高齢者に多いタイプ。
■解 説
本来の目的である相互扶助よりも、まとまった額を親(リーダー)が管理して、各種趣味の分野に活用したり旅行にでかけたりする方法。中でも、「模合代を積み立てて、旅行する。」などがポピュラーです。
主に、主婦層やお酒を飲まない中高年層に多く、普段から仕事や家事に育児に追われて、自分の時間を持つことができない為に月に1度の「息抜き」として友人と語らい、情報交換をしたり、おいしいものを食べたりなどしてストレス発散をして、また次回の 「模合」の日までがんばっている!!
余談ですが、「月に1度の模合の為に主婦業をがんばっているのよ。」 と高らかに私に言い切った方もおりました。いつも帰りが遅いだんな様もこの時ばかりは、協力的に主夫? をかってでてくれるそうです。なんだか結局、おのろけを聞いたような気にもなった私です。
その参:飲み会の言い訳タイプ
目的:ズバリ!! 単なる飲み会…の言い訳
対象参加メンバー:友人、職場の同僚、趣味の会、同窓生など。
集合場所:もちろん居酒屋、カラオケスナックなど、(アルコール取扱い店)
集合時間:夕方から深夜にかけて
集合サイクル:毎月1回
料金:一応、設定はあるが。決まってないこともしばしばあるらしい…。
■解説
例によって、例のごとく、お酒好きのうちなーんちゅが、言い訳の代名詞として活躍する事もあります。
でも、すべてが言い訳ではなくて、本当にその中から「次回から模合をしよう。」などと意気投合して、開かれる場合もあるので、あながち嘘とも言えない場合があります。模合の始まりになるのでしょうか?