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FBCcrewコミュのFBCなアーティスト〜RUN-DMC〜

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 実際のところ、ヒップホップをブレイクさせ、後進たちに道を開いたのはRun-DMCだ。クイーンズのホリスから出現した彼らが、“It''s Like That”や“Sucker M.C.''s”を引っ提げてニューヨークのクラブシーンに殴り込みをかけるまでは、ヒップホップのアーティストが広く大衆に受け入れられることもなければ、ラジオやTVで大きく取り上げられることもなかった。
 ラップの“第一波”に乗って頂点に上りつめたのは、Run(Joseph Simmons)とDMC(Darryl McDaniels)、そしてDJのJam Master Jay(Jason Mizell)。大口を叩き舌鋒鋭くバトルする彼らの機知に富んだラップは、現在の水準からするとおとなしく聞こえるが、今日のラッパーはみな彼らの恩恵に浴しているのだ。

 Run-DMCがその他大勢とは違うことを強く印象づけたのは“Rock Box”である。彼らはこの曲で、ベースのグルーヴに火を噴くようなギターリフをかぶせ、ヒップホップに人間性を加味した。これに人々が飛びついたことが伏線となって、“Walk This Way”のリメイク版(『Raising Hell』収録)が爆発的なヒットを記録し、Aerosmithを復活させたばかりか、Run-DMCをトップの座へと導く。
 『Raising Hell』は“My Adidas”“It''s Tricky”“Peter Piper”など、ホットなトラックを満載していた。彼らのスタイルには誰も手を出せなかった。ブンブンうなるベースラインと選りすぐったサンプルを効果的に使ったビックなサウンドにかけては、Run-DMCの右に出る者はいなかった。
 しかし、彼らがまだトップにいるうちにリリースした次作『Tougher Than Leather』は、その後の転落を予告するアルバムとなる。ヒップホップはまったくの別ものになろうとしていた。Public EnemyやEric B.& Rakimが、新たなサウンド、新たなメッセージ、新たなスタイルを携えて、アンダーグラウンドから飛び出そうとしていた。Run-DMCは新しいことに挑戦するより同じことを繰り返すようになり、他のアーティストにお株を奪われる。ただし、Rick Rubin監督の映画『Tougher Than Leather』は、一見に値する“バッドムービー”だ。

 彼らにとって、遅れを取り戻すのは容易なことではない。活躍中の人気プロデューサーと組んで、アップデートしたサウンドを作る試みもしているが、機材といえば1台のビートボックスと2台のターンテーブル、2本のマイクだけだったころの魅力やパワーが、かえって削がれてしまった感がある。

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