台湾同好会コミュの台湾ぷち留学記　その２

２日目、今日から授業が始まります。

初日は授業の前に簡単なオリエンテーションとクラス分けの為のテストが行われるので
通常より１時間早い、朝７時にホテルロビーに集合がかけられています。

「鋭気を養う為にも、早起きして近くの朝食屋さんでがっつり朝ごはんを食べよう

」
（※滞在中の食事は基本バレ飯です。）

・・・と、昨日までは思っていたのですが

如何せん出国前から若干体調崩し気味だった私。
朝起きてもテンションが上がらず、食欲もイマイチ

しかし何か食べなきゃ余計動けないし…　という事で
同室のちゃんぐう小姐にホテル向かいのセブンイレブンまでパシっていただき
コンビ二のサンドイッチやらおにぎり

やらをお茶で流し込んで
この旅初の朝食は終了。。。

そーこーしているうちに、あっという間に登校の時間となりました。

宿泊地から学校へはみんな一緒に専用のバスに乗って向かいます。

学校までは道程２キロ弱程度なのですが
朝の通勤ラッシュの時間帯という事もあって１５～２０分位かけてようやく到着。

今回我々がお世話になるのは『国立台湾師範大学国語教学中心』という所。

師範大学というのは教師の育成を専門とする、日本で言うところの‘教育大学’でしょうか。

台湾師範大学の付属機関国語教学中心（国語教学センター）は
中国語を第一言語としない人達への語学教育にも力を入れていて
多くの台湾駐在員やその家族が勉強しに来る事で有名な語学学校なんだそうな。
（詳しくはこちらをどうぞ→ http://www.mtc.ntnu.edu.tw/japan/new_page_1.htm）

実際校内を歩いてみるといろんな国の人たちが居て、そのグローバルさは壮観でした。

教室に入るとまず授業の説明会（オリエンテーション）が行われまして
その後レベルチェックテストを受ける事に。

私、この時までテストは筆記試験だとばかり思っていたのですが
突然‘個別の口答試験’だと告げられてちょっとパニック。

「聞いてないよ～、どうしようどうしよう・・・

」と
おろおろしている間もなく、別室に呼ばれ二人の老師と向き合って座る事に。

テストと言っても「名前は？」とか「台湾は何回目？」「前に来たのはいつ？」などの
ごく簡単な質問に答えればいいだけなのですが
（注：もちろんレベルによって質問内容は異なります）
如何せん動揺して頭の中は真っ白。しどろもどろで満足に答える事もできず・・・

結果見事初級クラスに編入される事が決まりました。
　　・・・まぁ、もともと初級で希望出してたんですが

参加者全員のレベルチェックが終わったところで
初級クラス（７名）と上級クラス（６名）の二手に分けられ、いよいよ授業開始。

簡単にカリキュラムを説明すると、授業は１コマ５０分
日によって異なりますが、基本的に１日に午前中３コマ、午後２コマ授業が行われ
午前と午後で担当の先生が異なります。

午前中の担当は比較的ベテランと思われる李老師。

内容は、教材に国語教学センター発行の『華語簡易通‐基礎篇』を用いた
簡単な実用会話のレッスン。
早い話が‘日常会話でよく用いられる言い回しを覚えましょう’ってトコロでしょうか？

レベル的にはさほど難しくはないのですが
いわゆる直接法（中国語で中国語を教える）の授業なので
先生が何を言っているのか、何を求められているのかを理解するのに少々苦労しました。

また、習うのは一応国語（北京語）なのですが、使用する漢字は繁体字なので
先生の板書のスピードにノートへ書き写す手がついていけなくて大変でした（笑）　
場合によっては簡体字、繁体字、日本漢字がごちゃ混ぜになって何がなんだか
判らなくなったりします…

先生の言葉を聞き漏らすまいと苦手なヒアリングに脳みそをフル回転させていると
突然李老師が「じゃあ、また明日～」と言って去って行きました。

「・・・ほぇ？」
一瞬何の事だか良く分からなかったのですが、気がつけばもう１２時。
悪戦苦闘しているうちに、あっという間に３時間経ってしまったみたいです。

　ちなみにテンパっていたせいか、朝の体調不良はこの時点で既に忘れ去られています…

この日のお昼は現地係員（センター職員）の方が
学校近くにある師大生行きつけの台南料理のお店に連れていってくれました。

ここは台湾ではよく見かける個人経営の小吃菜のお店。
台南地方の料理だけでなく、大陸風のチャーハンや焼きそばなんかもあります。

一人一皿主食系を頼み、あと蚵仔煎とか、空芯菜の炒め物など小吃類をいくつか頼んで
昨日と同じように同卓のメンバーでつつき合いました。

台南料理といえばサバヒー（虱目魚）が美味しいと聞いていたので
ここでサバヒースープを頼んでみたのですが・・・
残念ながらここのは微妙にハズレでした

あと、このお店にも飲料類メニューが無かったので
昨日の反省を生かし、飲み物は近所のジューススタンドで調達

食事の後は師大路あたりをブラブラした後、学校へ戻りました。
ちなみにお昼休みはたっぷり２時間以上ありまして
校外に食事に行って帰ってきて、それからちょっとお昼寝だってできちゃいます。
このへんの余裕ある時間の取り方は
勉強に慣れていない社会人留学生向けの配慮なのかなぁ？

午後の授業の担当は、比較的若手の荘老師。
こちらの教材は教本をコピーしたものが主で、買い物の時やレストランでのロープレ
いわゆる‘旅行の際に覚えておくと便利な言葉’を主に勉強しました。

先に‘直接法の授業’と言いましたが
午前担当の李老師はある程度日本語を解し要所要所で注釈を入れてくれていました。

が、午後の荘老師は日本語はあまり話せない為午前の授業以上に理解力と集中力を要し
「何が言いたいのかさっぱり分からん…」的な場面も多々あり、かなり難儀いたしました。。。

カタコトの中国語と日本語と英語を駆使してああだこうだと手探りな感じで
２時間の授業を終えた頃にはクラス全員がもうグッタリ。

オーバーヒートしかけた頭が
「すぐホテルに帰ってひと眠りしたいよ～！」と訴えていたのですが
今日は放課後に‘歓迎会’なるものが企画されている為帰るに帰れず
集合時間まで校内で時間を潰す事に。

まず向かったのは同じ建物内にあるパソコンルーム

生徒であれば無料でインターネットができ、しかも日本語入力可（多言語に対応）なので
嬉々として閲覧・書き込みしたり、台北市内の情報を調べたりしていたのですが
途中「今日は１７時で終わりだよ～」とＰＣルームから追い出されてしまいました。。。

集合時刻の１８時までにはまだ１時間あるし、どうしたものかと思案した結果
国語教学センターの向かいにある師大の図書館に行ってみる事に。

図書館の入り口はＩＣ化されていて、学生証がないと開かないので
係の人に手動で入り口を開けてもらわないといけないのですが
最初どこで誰に頼めばいいのかよく分からず、入り口付近で右往左往・・・

やっと見つけて声を掛けた係員の男の人は、私達の学生番号の入った身分証を一瞥すると
不機嫌そうに語気も荒めにあれこれ言ってくるので
「もしかして私達の身分では入っちゃダメなのかな・・・」
と諦めて帰ろうとしたら、急に笑いながら入り口を開けて中に招き入れてくれました。

「？？？」

言っている事が聞き取れず訳が分からなかったのですが、一緒に居た上級クラスの子曰く
「ただ単にオロオロしていた我々をからかってみただけじゃない？」とのこと。
実は気さくなお兄ちゃんだったみたいです

図書館の中は蔵書も多く、荘厳な雰囲気を醸し出している反面
ロビーに置かれたグランドピアノからは自動演奏の音楽が流れていたりと
近代的で洒落た部分もあったりして、なかなか居心地の良さげな所でした。

時間があればもっと利用してみたかったなぁ～・・・

館内で師大の生徒が作ったらしいオブジェを見て回ったり
地元の新聞を閲覧したり、外国語教材のコーナーで日本語の資料を物色したりと
あちこちウロウロしていたらあっという間に歓迎会の集合時間になってしまいました。

「歓迎会」はその名の通り今回のプログラムに参加した私達を
国語教学センターの方々が歓迎してくださる会だそうなんですが
まぁ実際は現地係員（センター職員）の顔合わせを兼ねてみんなで楽しくご飯を食べよう！
って感じの会食会でした。

会場は学校からほど近い『永康街高記』 http://www.kao-chi.com/
ここも有名なお店ですね。
鼎泰豊や冰館に行く時によく前を通ってはいたものの
実際に入店するのは今回が初めてです。
　※こちらは現在閉店したとか改装中なんじゃないかなどの噂がありますが
　　詳細は不明…

高記２階の半個室になった一角に、２０数名がびっちり入ってわいわいと食事会！
・・・のハズなのですが、私達はちびちびと台湾ビールやジュースで喉を潤しながら
供される小籠包やら大根餅やらをもそもそと食べるのが精一杯。

「なんか、みんな顔が疲れてるよ～？」

同行スタッフの方にも指摘されてしまいました・・・

２時間ほどで食事会は終了。
その後は流れ解散となった訳ですが「食後だし、疲れた体には甘いものでしょう～

」
という事で、ここはやっぱりお約束の『冰館』へ行く事に。
http://www.taipeinavi.com/food/restaurant.php?id=95

丁度この時期は台湾産のアップルマンゴーが出荷され始めた頃だったので
少々水っぽさはあるものの、濃厚なマンゴーの味を堪能する事ができました♪
（ここは季節によって輸入の果物を使ったりしているので、結構味にバラつきがあります

）

苺はさすがに時期外れだけど、疲れた体にはこの酸味が嬉しかったりして♪

蒸し暑い夕刻、ひんやりとした甘酸っぱいカキ氷ですっかりリフレッシュ。
上機嫌になった我々は、腹ごなしの散歩も兼ねて歩いてホテルまで帰ることにしました。

「も～、ここの地下鉄工事いつになったら終わるのよー！！」などと悪態をつきながら
信義路をてくてくと台湾民主紀念館（旧・中正紀念堂）方面へ。

滞在しているホテル教師会館は民主記念館から５００ｍ位の距離。
紀念館の敷地内を通り抜けてショートカットしようと思ったのですが
ついでなので‘健康歩道’に寄っていく事に。

ご存じない方のために簡単に説明すると・・・
‘健康歩道’というのは、小石を半分突出させた形で埋め込んである短い歩道で
その上を歩くと足裏のツボが刺激され、足裏マッサージ効果が得られるというもの。
日本の温泉施設なんかにある玉砂利が使われたそれとは違い
石が結構鋭利だったりするので
足裏マッサージは比較的平気な私にもかなり刺激が強かったりします＾＾；；；

この日も数歩と動けずすぐにギブアップ