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実録細谷学校コミュの上矢作経済ノート

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第一章  第二節


 「人類社会が、次のステージでどういうシステムで営まれていくか?」前回つらつら書き連ねたメモも、その意図するところはこのテーマ(あるいは青写真)に社会科学が、特に経済学が、いかに役割を担っていくかであった。もちろん、このテーマを考える上で経済学的アプローチだけでは片手落ちである法学(きっと特には法理学か法哲学)あるいは社会学(きっと特には社会システム額、法社会学、社会心理学)の地平での考察が欠かせないのだと思う。
 
 「経済と法」と「経済とモラル」。この二つのテーマの鬩ぎ合いはよく巷の議論に目にすることができる。「法を遵守しているのであれば、なにをしてもよい」、「合法だからいいというわけではない。節度やモラルが必要である。」戦わされてきた主張は概ねこの二つに集約される。


このところは(多少のゆり戻しもあるにはあるが)「法を遵守していればなにをしてもよい」という主張が勢いを得ているように思う。
 法治国家というのは法による統治をしている国家のことで、「法を守る」ということを命じられている社会である。「法を守る」「法を守らねばならない」ということは、「法を守りさえすれば、あとは何をしてもよい」ということである。すなわち、法治国家における経済活動は「法を守りさえすれば、あとは何をしてもよい」というのが基本原理である。しかし実際は、企業がその活動を「法を守りさえいれば、あとは何をしてもよい」ということを標榜しないまでもそうした態度で行えば、その企業のイメージが悪くなり、販売や営業活動に影響を及ぼす場合が多く、多くの企業は「わが社は社会に貢献し、モラルのある経営をしています。」という態度をとりたがるものである。特に一般消費者を相手にしている最終生産物をあつかう企業はそうした性向を強くせざるを得ない。
 
つまり、社会を構成する人々の多くが、企業活動に対して節度やモラルを求める社会では、企業は「法を守る」だけでは事足りず、節度とモラルを示すことを要求されるのである。
( 法は社会規範の一つである。他の社会規範との違いは、公的権力により運営される、合理的に体系化された強制と制裁のシステムを持つところだとされている。*(本当にそうか?現在の学説はどうか?)そして法は、多くの人に「最低限守らなければならない規範」と意識されているのではなかろうか?他の社会規範は、たとえば道徳などは、社会を構成する多くの人々に「できれば守ったほうがいい」あるいは「守りたいと希望している」程度に認識されているのであろう。もちろん宗教規範のようにその宗教を信じる人たちにとっては法より優先されている規範もあるが、あくまでも一部の特定な人々にのみ強制や制裁が働くという点で一般的ではない。)
 言い換えれば、社会を構成する人々の多くが、企業活動にたいして節度やモラルを求めない社会では、合法的でありさえすればなにをしてもよいということを企業は保障される。

 本当にそうか?「社会を構成する人々の多くが、企業活動にたいして節度やモラルを求めない社会では、合法的でありさえすればなにをしてもよいということを企業は保障される。」これには制約条件はないのか?

 *ここは、「空間と人口のバランス」が空間がより優位である間は制約条件はないかもしれない。

*****ほとんどの社会制度や仕組みは容認できるゆれの範囲の中でゆれながら他の要因とのバランスをとりつつ自転車操業されるものだと認識している******

 もうひとつ考えなければならないことは、法は現実の背中を見ながら追いかけてくる実体だという点である。そして多くの場合法を先行して走るのは、道徳などの社会規範と、法や他の社会規範や、歴史的経験などに導かれて沸きあがる社会的ムードであるという点。

 もちろん経済的合理性に基づく制約条件はある。「合法的」であるという点以上に要求されるのは「金が儲かるならば」あるいは「金の折り合いがつくならば」である。(もちろんほとんどの企業活動は「金をもうける」ために行われるのであるから、あえて触れることもないかもしれないが、一応、念のため)
 
 しかし、「合法的」にも「金が儲かる」または「金の折り合いがつく」という条件にも時間という要因を考慮した条件がさらにつくことも考えなければならない。

* 「価格は未来を予見しないし、制度も未来に対して十分な対応ができるわけではない。」

* 経済活動に投入される資源も、環境も、時間も、現在の価格で投入され消費されることによって、将来「全体バランス」にどう影響を与えるのか予見された上で投入されるわけではない。

あるいは、現在合法的な経済活動を続けることによって、未来にその活動の所与が非合法なあるいは、法の正義が容認できない事態を生み出してしまう場合もあるかもしれない。


 


コメント(3)

君の言う前提だけど、まずは前提なんてものをたいした検証もなく、考察もなく掲げていてはだめだよ。
森を語るのに、葉っぱの上を歩く蟻の足の形をみていてもだめだよ。
あと市場は与えられた環境ではなく、劣化するインフラだ。
効率的な資源消費ってなんだ?資源を消費しても意味ないだろ?意味のないことを効率的にしても無駄が大きくなるだけじゃないか?もう少し言葉の定義を正確にした方がいい。

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