南大阪グルメ情報コミュの心震わされ、涙したイタリア料理店

ここに人が死んだことや、個人的なことを書くのは不適切な事は分かっているんですが、
心震わし、涙した経験をしましたので
聞いて下さい。

大阪府羽曳野市の島田病院やドン・キホーテの前の道路・堺羽曳野線を東へ、外環との野中交差点の手前200mほどの

イタリア料理「チプリアーニ」さんでのことです。

大阪府藤井寺市藤ヶ丘4-21-19
電話072-945-8215

私の母は去年の5月に家で転倒し、首の上から２番目の骨を折ってしまい
救急で入院し、
〔1〕首を固定するため、ポールを4本立て、そのポールを頭にネジ止めする装具・ハローベストを装着しました。
本当に痛そうでした。
〔2〕1か月後に食べ物が肺に入ってしまい誤嚥性肺炎を起こしました。これからは口から食べるとまた起こすので危険だから、もう口からは食べさせられません。胃に穴＝【胃ろう】を作って、そこから栄養を補給します・と。
母はもう、生きていて最大の喜びである「美味しいものを味わって楽しむ」という事ができないのか、と悲しく思いました。
〔3〕2か月後に痰が非常にたまるということで、苦しい苦しい「痰の吸引」が1時間に1回必要となりました。夜中もです。
〔4〕６ヶ月後、今度は腸に穴が開いています。人工肛門を着けます・と。

様々なことが起こり、母は大変苦しかっただろうと思います。

母はそうしているうちに徐々に意識が弱くなっていき、入院してから11か月後の今年の4月に亡くなってしまいました。

母を生前、楽しい所や美味しいお店によく連れて行っていて、
転倒する直前にも「チプリアーニ」さんに行きました。

母はお店の人と話すのが好きでしたので、その日も給仕をする奥様とよく話していました。

すると、奥様が私に
「お母様は良いお育ちをされた方ですね。お話しをしていて分かります。」とおっしゃって下さいました。
奥様の温かいお気持ちが私は嬉しかったです。

母は１人で歩いていると、足がフラつくので、普段私が後ろから両脇を支えて、ちょこちょこと歩かせていました。

そうして店に入ってくる二人組なんて他にいませんから目立つので、「あの温かい奥様なら母のことを覚えて下さってるかも知れない。」と思い、「チプリアーニ」に行きました。

「去年、母が入院する直前の暖かい天気の良い春の日にこちらにお伺いしたんですよ。こういう二人組でした。母は亡くなってしまったんですよ。あの日に戻りたいです。」
とお話したら、
奥様は「よく覚えていますよ。お顔が似ていらっしゃいましたものね。眉なんか特に。」とおっしゃって下さいました。

そのあと、「どうか、お母様とご一緒に来られているお気持ちになりますように。」と
写真のようにお皿にお菓子を乗せて持って来て下さり、テーブルの私の向こうの席に置いて下さったのです。

そう、母が座っているはずの席に。

そのあとのドリンクもオレンジジュースを持って来て下さり、その席に置いて下さいました。

ドリンクの写真をクリックしていただけると、雰囲気が分かると思います。

帰りには持って帰りやすいようにと、袋まで。

奥様のその【温かく優しいお心遣い】に、心が震え、涙しました。

どうぞ、チプリアーニに行って、心優しく温かい奥様の【お人柄】に触れて来て下さい。