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怖い話スキーコミュの帰ってきた祖父

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私は、霊感なんて微々たるものしか持ち合わせておらず、空気といぅか空間といぅか、何かいる!とだけいつも気付いてしまぅ、厄介なタイプです。

祖父の葬儀のあと、2階の神棚の隣の部屋にちゃんと祭壇を作って置かれた祖父の遺骨と遺影。
その部屋と部屋の間には廊下がある。

実家は古い、木造2階建ての家。
古いというより、古びたと言う方が正しい。
20年前、祖父が60歳のときに、1人でコツコツと大工をして造り上げた家だ。

この家で、在宅で看取られた祖父が、葬儀が終わり、また帰ってきた。
1階の居間で父とその弟たちと、思い出話をしていたその時、

トントントン…と、かろやかに階段を上がる音がした。
玄関すぐ横に階段があり、
玄関からまっすぐに突き抜けた家の突き当たりにも階段がある。

音がしてすぐ、
父が裏の階段を、叔父が玄関横の階段を掛け上がった。
皆、誰かお参りに来たと思っていたからだ。
しかし、誰もいなかった。

それが、3回くらい続いた。しかも、1階にいると、部屋の間の廊下を通る足音も聞こえるのだ。

私は、なかなか祖父の死が受け入れられず、
祖父の遺骨のある部屋に行き、座り込んだ。

すると、また階段を昇ってくる音に続いて、こっちにむかって足音が近づいてきた。

部屋の前でピタリと足音は止んだ。

確かに、誰かが部屋の前にいる。

私は、そっと障子を開けた。

けれど、やっぱり誰もいなかった。

軽やかな足音はそのあと何回も聞こえた。

やっと、自由に歩けるようになったと喜んでいるかのよぅに、
何度も何度も、家の中をぐるぐると回っていった。


耳を澄ますと、その足音は、大工をしていたときの祖父の足音そのものだった。

コメント(1)

足音で祖父が分かるのはすごいですね( ̄ω ̄;)

でもそんな事あったらマジで怖いだろうねあせあせ(飛び散る汗)
身内ならまた別かな?

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