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ジェントルマンズ・クラブコミュのスーツ 1

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スーツは一番重要で柱だと思う。
靴や時計等の小物がある意味一番重要と言えば重要だが
ほぼ全身を覆うスーツが基本であり、スーツがあっての
靴、時計等の小物だと私個人は思っている。
まぁ、スーツがそれ程高価・上質な物でなくても、靴や時計が
立派であればそれなりに格好良く見せられる事はできる
が、それらを拘る人であれば自ずとスーツも拘ると思う。
スーツ・ジャケットで、同じお金を投資するならより価値ある
物に投資したい。個人的な好みは排除して客観的に言うと
高級既製服なら、KITON、C・ATTOLINI、BRIONI、BELVEST
ISAIA、SARTORIO、LA VERA等他にもいくつかあるが省略したい。
サルト系の既製物PANICO、CAMPAGNA、CIFONELLI等や
英国のCHESTER BARRIE、米国のHICKEY FREEMAN等々・・
サルト・テーラーであれば各カラチェニ、プリンツィバリー、ペコラ、
F・ヴィゾーネのコスタンティーノ、ガエターノ・アロイジオ、ティンダロ、
リベラーノ、セミナーラ、マリオ・フォルモサ、ルイジ・ダルクォーレ他
、サヴィル・ロウの各テーラー、日本の老舗テーラーから、最近は
新進の若い方も結構出てきていますね。
ここで既製服から述べたいが、インポートブランドで例えば
カンタレリークラスを買うのであればスーツ選びの目安で
述べたセレクトショップの信頼出来るファクトリー製のオリジナル
をお奨めする。次にISAIAクラスを買うのであれば申し分ないが
もし、更にもう少し投資できるのであればKITONクラスを
購入した方が良い。具体的ブランド名はここでは言えないが
価格で例えるとカンタレリーより上でISAIAやSARTORIOより
下のクラスの商品で、芯地が総毛芯ではなく半分接着芯に
なっている。簡単に説明すると例えばシングル3ボタンの上着
で衿がある部分までは毛芯でそこから下の半分は接着芯に
なっている。そのブランドも総毛芯仕様にすると価格が上がる。
つまり、品質だけを比較すると日本のセレクトオリジナルは本当に
高いクォリティーであり、KITON、ATTOLINIクラスにあと一歩の所
にあるのだ。しかし、あと一歩でも価格にすると3倍とかになって
しまうのだが。カンタレリークラスの物や10万〜15万位の
インポート商品を購入するならセレクトオリジナルの方が賢い。
そして、インポート商品を購入するなら最低ISAIAクラスからが良く出来れば、KITON、ATTOLINI、BRIONIクラスが望ましい。
価格が高い理由については次のサルト・テーラーとまとめてにする。次に注文服、オーダーの場合だが、この場合は既製服と少し違うのが価格の前に相性という要素がある。一概には言えないが、価格が高ければ単純に良いはずで、良い素材、良い副資材を使っているから高い訳でそれ以外は当然ながら人件費等である。しかし、いくら高価な物でもオーダーになると作る側の求めるハードルも俄然高くなり、私自身も最初のビスポークの時そうであった様に錯覚をしてしまうのである。こうなるはずだ!と。ちょっとした部分のサイズが気になり補正の連続だった。結局、自分の思い描いていた物とは少し違う結果になった。
理想の物とは違い、高い授業料だったなと無理矢理納得させた。
しかし、同時に確信もあった。今度はコレがあるので次にお願いする時はコレをベースにして、自分が納得しなかった箇所については
こうしてくれと言えば相手も分かり易いから、良い物が上がってくると。但し、同じテーラー・サルトにお願いするならの話だが。又、違うテーラー・サルトにオーダーすると最初からの取り組みになる。しかし、同じテーラー・サルトにオーダーしたモノは一着目より二着目、三着目と重ねる毎に良い物が上がってくる。
確実にオーダーする毎に納得の度合いが高くなるのだが、もっと良くなるだろうと欲も出てしまうので、終わりがないのも事実である。で、相性だがサルト・テーラーで完全ビスポークで注文したとしても実際はそれぞれの伝統的な流れを継承していて、そこのスタイル、根本的なシルエットがあり、大きくそれを崩すことは出来ない。パッと見のデザイン、ポケット等は自由にアレンジ出来るが。そういう事を考えると最初からそこのスタイルが好きではないという場合はオーダーしない方が良い。いくら高くても実際の物も素晴らしい出来栄えの物であっても。そして、価格だが簡単に言えば高いという事はそれなりに理由があって高い訳だから基本的には良いという事を言ったが、全ての物がそうではない。
仮に40万のスーツを買う・作るなら、より価値がある物に使いたい。例えば、高価な理由に量産出来ないというか、しない、という事は手仕事で職人が作っている。というよくあるパターンがある。分かりやすくしてみたい。
A、Bという同じ40万スーツのブランドがあるとする。生地も同じ物を使用し、芯地等全て同じだとする。工程も同じだとして、職人による手仕事の割合も同じだったとする。この場合、仮に職人による手仕事の部分のみを原価に表し、工賃2万だと仮定する。職人によるハンドメイドで一点一点作り上げた物という事になるのだが、同じ工賃で手仕事だから2万だというのだがその中身は差が出る場合がある。技術・テクニックも同等であれば同じ40万でも良いのだが、仮に手仕事の工賃2万の部分がAの方がBと比較して丁寧であれば、Aを購入するべきであり、Bは40万では高いと言える。世の中に出回っている物で情報としてハンドメイドだから高価というのが沢山あるがその中身、つまり質に対する情報は少ないと思う。
ハンドメイドの一言で片付けられてしまう。もっと言えば、仮に手仕事部分の工程に要す時間が10時間だとして、A、Bが全く同じ10時間だとする。一方は非常に密で丁寧な手仕事による10時間。
もう一方は少し粗い手仕事による10時間。しかし、表に出る時、つまりメディア等で紹介されるなら、恐らく手仕事による非常に価値の高い、職人が時間を掛けて作り上げる等々の同じ感じ又は同様の評価の紹介をされる場合が多い。
同じ時間だったとしても、その中身・質やその職人達の技量・技術を深堀してる場合は稀である。お金を払う立場の人はそこを良く吟味する必要がある。
但し、勘違いをしてほしくないのが点で物を捉えない事である。先程の仮定話で手仕事の例を言っているが、例えばラペルのステッチワークだけという点で見たら仮の話としてKITONよりATTOLINIの方が丁寧だと仮定する。しかし、KITONは決して劣っている訳ではない。スーツやそれ以外の服(シャツやパンツ等々)もトータルで評価したり、見たりする訳で着心地が重要である。全てを挙げた訳ではないが、前述した既製・注文ブランドは好き嫌いは別として投資しても損はないと思う。むしろ投資したいスーツ達だ。
ズバ抜けて高価な理由はやはり時間を掛けている点だ。ここに上げたブランドは先程述べたただ時間を掛けただけの中身がないブランドではない。
まぁ、使用する生地もグレードが高いから高価になるのだが、生地は生きている。
簡単に言うとそのまま使用は出来ないので変化するものは先に変化させたり、歪み等を直す工程がある。それらが、スポンジングやエイジングというのだがもっと簡単に言えば生地を縫製する前に一番良い状態にする事で、生地メーカーでもするが、縫製する方でもする。セレクトオリジナルのファクトリーやインポート物でも機械だが、サルト・テーラー系や既製でも超高級なブランドだと手でやる。機械が悪い訳ではなく、纏まったオーダーの数量をやる場合は一反という単位でこなすので機械でないと無理だが、一着とか数着単位では必要ない。だから大きな桶みたいなもので水に浸していた所もあった。これでは当然時間は掛かる。あとは、これは表に見えない部分だが芯地のハ刺し。職人の手仕事で刺していくのだが、普通の物よりは前述したブランドは密だ。ご自分で布に針を通すとわかりやすいと思うが一度通した箇所は柔らかくなる。つまりそれだ。
柔らかな芯地というのは刺せば刺すほどなのだ。だから密にハ刺しされている物は柔らかい芯地でそれが着た時のあの柔らかな着心地になる。
高価なのはこれらのブランドに関してはちゃんと理由がある。他にもあるがあまりにも長くなり過ぎたのでいい加減止めたい。
写真はもうとっくに終わってしまった夏物でお気に入りのナポリのあるサルトの物。
リネンのスーツで袖ボタンは本開き仕様だが奥は眠りボタン。

コメント(5)

大変勉強になりました。

自分も服が好きで日々(少しづつではありますが)研究していて、ショップのオリジナルは本当に価値と価格が見合ってるなぁと思っていました。そこでインポートと比較した時にドコに違いがあるのか?と、常日ごろから考えていました。確かに縫製、その他細かい点は手が込んでいるなぁ、と感じた事はありましたが、やはりそうなのかぁ・・・と思いました。

それではまた、お邪魔します。
パ○テノペア、ボ○オリ、カ○ーソ、あたりはいかが思いますか??
落合さんの本に日本のペコラ以外のテーラーは全然良くないと書いてあったんですけど、皆さんはどうお考えですか?
バタクでサーティーズスタイルの
オーダー用のサンプルを着せてもらいました。
前肩は少しあたる感じですが
背筋がぐっと伸びました。

自由が丘のミリオーレで着た既成のジャケットは
前肩もあたらず、背中全体をふわっと押される感じでした。

前者は英国のスーツをベースにした型紙で、
後者はイタリアのスーツをベースに
アレンジしたものだと思います。

どちらがいいとか悪いとかの問題ではなく
どちらも深く印象に残ったスーツです。

最近になって、型紙も大切だということに気がつきました。
かなり遅いですが(笑)。

パターンオーダーに関しては
採寸・補正する人の経験およびセンスと、
縫製工場でほぼ決定すると思います。

接着芯を使ってスピーディに仕上げる縫製工場ではなく、
時間をかけて丁寧に仕上げてくれる工場がやはりいいです。
あとはその型紙が好きかどうかです。
結果的に高額なパターンオーダーの
スーツがいいということになります。

銀座のペコラさん以外にも優れたテーラーはいると思います。
先日、ふとした時に見つけたテーラー(テーラーカスカベさん)のサイト(http://www.tailor-kasukabe.com/index.html)です。
行ったことも、見たこともありませんがここのサイトからは得るものが多かったです。
皆さんどう思いますか??

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