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☆北京に住んでる人☆コミュの満州事変に関する会

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第125回北京日本人学術交流会のお知らせ


みなさん

お世話になっています。
山口直樹@北京日本人学術交流会です。

第125回北京日本人学術交流会では「池田一之著『記者たちの満州事変―日本ジャーナリズムの転回点』(人間の科学社2000)を読む」という試みが行われます。
満州事変は、9・18事変ともいわれ、中国人なら誰でも知っている歴史的な出来事です。
しかし、ひるがえって日本人で満州事変とはなんだったかを歴史的な経緯を正確に説明できる人は、非常に少ないのが現実です。
実際、日本の学校教育でも満州事変を掘り下げて学習する機会は、ほとんどといってないに等しいでしょう。
日本のジャーナリズムが、満州事変をきっかけにどう転換していったかを具体的に掘り下げた研究は、多くはありません。
そこで北京日本人学術交流会は、満州事変によって日本のジャーナリズムがどう転換したかを扱った貴重な研究である池田一之著『記者たちの満州事変―日本ジャーナリズムの転回点』(人間の科学社2000)を読み解くことを通して満州事変の実相に迫ろうと考えました。
報告は、代表の山口直樹が、行いますが、一人では荷が重いテーマですので、ゲストコメンテーターに読売新聞中国総局長で編集委員でもある加藤隆則氏(第98回北京日本人学術交流会で「メディアは日中関係悪化の元凶か」というテーマで報告もいただきました。)をお招きし、ジャーナリズムの現場からのコメントをいただく予定です。
加藤隆則氏は、その著書『「反日」中国の真実』(講談社2013)において「日本人が、満州事変の真相を知るのは、戦後になってからだった。」という指摘を行っているジャーナリストでもあります。
「満州事変って何?」「満州事変って誰が引き起こして日本のジャーナリズムはどう報道を転換していったのか」というようなことに関心がある人にとっては、貴重な場になるかと思います。関心のある方はご参加いただければ、幸いです。
参加を希望される方は、4月24日(木曜)深夜までに連絡係の吉田氏まで(pngk218523@gmail.com)参加希望のメールをお願いします。
以下の要領で行われます。

◎第125回北京日本人学術交流会
◎日時:2014年4月26日(土曜日)午後2時半から午後6時ごろ(のち場所を移して懇親会)
◎主題:「池田一之著『記者たちの満州事変―日本ジャーナリズムの転回点』(人間の科学社2000)を読み解く」
◎報告者:山口直樹氏(北京日本人学術交流会代表)
◎コメンテーター;加藤隆則氏(読売新聞中国総局長)
◎場所:亮馬橋の予定
(場所は申し込んでいただいた人に詳細をお知らせします)
◎参加費;50元(資料代、運営費、場所代など)
◎言語:主に日本語

要旨

報告者が、満州事変のことを意識し始めるようになったのは、中国東北部を国際会議や資料調査で訪問し始める2001年頃からである。
それまで日本をほとんど出たことのなかった私は、2001年に忘れがたい経験を中国ですることになった。2001年は、満州事変(9・18事変)70周年の年であった。中国社会科学院が主催する満州事変70周年の国際会議に参加するため仙台空港から大連空港に飛んだのは、2001年9月11日のことであった。だが、ちょどその日ニューヨークでは世界貿易センタービルに飛行機が、飛び込むという歴史的な事件が、発生していた。
このような経験をしたため私の中では、9・11と9・18とが分ちがたく結びついて記憶されることになった。ところが、多くの日本人にとって9・11と9・18の差異は大きい。
9・11といわれて「ああ、あれか」とすぐに映像を思い浮かべる日本人は、多いだろうが、9・18はそうではない。2012年、中国で起こった「反日デモ」が、もっとも激しかったのが、9月18日であることには、多くの日本人は、気が付いているが、なぜ9月18日なのかは、よくわからないという日本人は少なくない。また9月18日が満州事変の日だと気がついていたとしても満州事変が、どのような経緯で起こったのかを正確に説明できる日本人は、非常に少ないのが、現実である。
「自虐史観」という言葉がある。この言葉が、日本で頻繁に使われ始めたのは、1990年代半ばからである。日本の戦後の歴史教育が、自虐的であると公然と主張する人々が論壇にあらわれていた。しかし私にとって不思議だったのは、「戦後日本の歴史教育が、自虐的であるというのならなぜ周りのほとんどの日本人が、満州事変のことを知らないのか」ということであった。もし、戦後日本の歴史教育が、本当に自虐的であるというならば、ほとんどの日本人が、満州事変の歴史的な経緯をすらすら説明できるようになっていなければ、おかしいのではないかという疑問を持ったのである。実際には、戦後日本の歴史教育は、満州事変をほとんど掘り下げて教えるということは、してこなかった。
そこでここでは、満州事変を扱った本を読み解くという試みを行うことにする。
とりわけ満州事変で重要なのは、日本のジャーナリズムが、これをきっかけに大きく論調を転換させたということであると私は、考える。したがってそのことを扱った池田一之著『記者たちの満州事変―日本ジャーナリズムの転回点』(人間の科学社2000)を取り上げることにしたい。
著者の池田一之氏は、1928年東京生まれで1953年に明治大学政治経済学部を卒業し、毎日新聞社東京本社に入社している。1984年には、明治大学政治経済学部教授となってジャーナリズム論を教えていたという人物である。ほかには『新聞の犯した戦争責任』(1981)などの著書がある。池田氏は1998年に70歳で死去している。
『記者たちの満州事変―日本ジャーナリズムの転回点』(人間の科学社2000)の構成は、以下のとおりである。

第一章「満州」の大地に刻まれた国辱の碑
第二章 柳条湖と日本のジャーナリズム
第三章「満州」における天皇とジャーナリズム
第四章「大阪毎日」茅野栄記者の無残な死
第五章  新聞ジャーナリズムの独占・寡占化と満州事変
第六章 新聞ジャーナリズムが再び死んだ日8・15

当日は、この内容を具体的に要約したレジュメが資料として配布される予定である。

さて、明治大学教授だった大六野耕作氏は、「『記者たちの満州事変』―池田先生の「思い」を残す」のなかで以下のように述べている。
「問題は新聞が、軍部に抵抗したかどうかではない。むしろ日常のなかに埋もれそうになる小さなしかし将来を左右するかもしれない変化を見逃さず、その意味を執拗に問い続けることができたか否かである。日本の新聞にはそれができなかった。池田先生のいう新聞の犯した戦争責任とは、むしろこのことではなかったか。既成事実の追認。はたして戦後のジャーナリズムは、この問題を克服しえたのだろうか。」
ここでは、日本の新聞には「なぜ日常のなかに埋もれそうになる小さなしかし将来を左右するかもしれない変化を見逃さず、その意味を執拗に問い続けることが、できなかった」のか、満州事変という出来事を通して考えることになるだろう。
むろん私は、メディア論やジャーナリズム論の専門家ではなく、「満州」の歴史などに関心を寄せる一介の歴史屋にすぎない。現代ジャーナリズムの現場をよく知る読売新聞総局長、加藤隆則氏には現役ジャーナリストとしてこの問題へのコメントをしていただくことになっている。
多くの方々と議論を共有できれば、幸いである。
(なお本書のほかに参考文献として朝日新聞「新聞と戦争」取材班『新聞と戦争』(朝日新聞社2008 )李相哲著『満州における日本人経営新聞の歴史』(凱風社2000)上丸洋一著『原発とメディア』(朝日新聞社2012)などにも言及する予定である。)


(以上)

北京日本人学術交流会代表:山口直樹(ngodzilla2185@gmail.com)
http://j.people.com.cn/96507/97399/6683166.html
これまでの北京日本人学術交流会の記録
http://www.nihonjinkai.org.cn/html/doukoukai/beijingribenrenxue-jiaoliuhui/201105/19-1072.html

北京日本人学術交流会についての映像記録
http://j.people.com.cn/94475/8510911.html
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