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豊竹英大夫コミュの23年4月公演・女殺油地獄/源平布引滝

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第122回 文楽公演(平成23年4月)

女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)
河内屋内の段

源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
実盛物語の段

行かれた方、感想などをどうぞ〜。

コメント(6)

実は、私は耳を不自由にしていて語りそのものはよくわかりません。
しかし、「河内屋」と「九郎助内の実盛から綿繰馬」の二段を3週間語ることがどれほど大変なことか、想像するだけで身震いするほどです。
先日、「実盛物語」で外国人のお客様グループと隣り合わせたのですが、ここぞという場面で大きな拍手をしていらっしゃいました。英さん、藤蔵さんの迫力に感嘆されたようでした。
その日、楽屋のエレベーター前で亘大夫さんを従えられた英さんにばったりお会いしましたので「大変ですね」と声をおかけしました。英さん、「ほんまですねん」とばかりに眉を寄せられつつもいつものようににっこり微笑んでいらっしゃいました。
苦しみの中にゆとりすら感じられ、また一段飛躍されることと嬉しくなりました。
遅ればせながら。

昼は世話物、夜は時代物を拝聴できる、という英ファンにとっては至福の体験をいたしました。

夜の『源平布引滝』は新源大夫さんの代わりで、新藤蔵さんの晴れの舞台のお相手、という大役。源大夫さんの襲名ご披露の語りを拝聴できなかったのは残念ですが、英さんは見事にこの大役をご自分のものにしておられたと思います。

文楽ファンになってからまだ数年しか経っていませんが、最初は世話物の方が馴染んでいた(筋が分かりやすいしね....)中、英さんの時代物は不思議と印象的で、「時代物っていいじゃん」と心に残っていました。最近、時代物で重要な段を語られる機会が増え、「英の時代物」の魅力をますます感じるようになっています。

時代物。お武家さまのされることやその価値観は下々の者にはあまり良く分からず、「何でこうなるのっexclamation & question」的な展開に驚かされることが多いのですが、ということは、それだけさまざまな要素が入っているとても贅沢な世界であることが次第に分かってきました。英さんの語りは、このさまざまな要素をくっきり描き分けておられるように思います。

今回の「実盛物語の」』も、「物語」終わりまでの抑えた語りと家族の悲しみ、小まんの一瞬の蘇生と駒王丸誕生という新たな展開場面での勢い、瀬尾の場面のスペクタクルとスケール(勘十郎さん=瀬尾凄すぎ!)そして、『平家物語』に語られる実盛と手塚太郎光盛との後の因縁を踏まえた晴れやかさと無常観を織り込んだ大団円を、見事に語り分けておられました。

もう、藤蔵さんの三味線が半端じゃない。高揚して弾かれておられるのが伝わってきて、もう聴く側も高揚せざるを得ません。三味線のその勢いに英さんも見事応えておられ、そのセッションの熱さに思わず涙した次第です。

英さんの時代物の魅力は、何か突き抜けたような清々しさと晴れやかさにあるように以前から思っていたのですが、今回、改めてこの思いを強くいたしました。これは、『源平〜』が特に『平家物語』をベースにしているというところもあるでしょうが、時代物は義理人情の哀しみ(さらには、無常観)と武士の勇壮さや誇りの両方を抱えた世界ですので、それらを共に語るためには、どこか人間界を超えた「高みの視座」といったものが必要になるのでは、と思うのです。英さんの「突き抜けたような清々しさと晴れやかさ」は、この「高みの視座」を英さんがどこかに持っておられるからではないか、などと思った次第です。

今月の英さんの「太十」もとても楽しみです。

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