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aho-bコミュのマイミクさんの日記から

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BBさんの日記 2007年02月07日20:03

1/3は絶滅する

2007年1月29日から2月1日までパリで開催されていた「第10回気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次報告書についての、英INDEPENDENT紙の記事です(前半、僕が訳しているので、誤訳があるかもしれません。気がついたら指摘して下さい)。

http://www.commondreams.org/headlines07/0203-03.htm

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現在の大気中の二酸化炭素の濃度は、少なく見積もっても、過去65万年間で最高レベルです。濃度の上昇は250年前の産業革命から始まりました。IPCCによると、毎年冷酷に上昇し続ける二酸化炭素レベルは、すでに地質学の歴史上、空前のレベルにあります。これは深い氷床コアの凍っている気泡のガス・サンプルから分析されています。

しかし、IPCCはさらに不吉な兆候を見ています。大気の中の二酸化炭素濃度の上昇率が急激に加速し始めているのです。 1960年から2005年の間の、1年あたり二酸化炭素濃度の増加は、平均レート1.4ppmでした。 しかし、より綿密な分析を加えると、1995年から2005年の間では、1年あたり1.9ppmへと、この上昇率は加速しています。

この上昇率の加速の理由はまだ説明しきれないかもしれませんが、一つの恐怖は、この地球という惑星が、温暖化に応じる大きな反応を示す段階にきたのではないか、ということです。 言い換えれば、二酸化炭素濃度をさらに加速してしまう、フィードバック現象が始まったのかもしれません。

IPPCのレポートは、この惑星が温暖化するのに従って、その陸地と海洋が大気から二酸化炭素を吸収する能力を弱体化させるだろうと指摘しています。

これまでは、二酸化炭素の人工的な放出のおよそ半分が、陸地および海洋が備えていた自然な浄化作用によって、大気中から吸収され、分解されていたと考えられています。 しかし、気候を分析する多くのコンピューター・モデルが、地球の温暖化によって、この自然の浄化作用が機能しなくなると予測しています。

これは、空気中により多くの二酸化炭素が残存し、温室効果を促進することを意味します、したがって、さらに温度上昇は進み、さらに多くの地球温暖化を促進する現象が現れます(惑星の備えた自然な浄化作用を阻害することによって)。

IPCCはこう概要を説明しています。
「温暖化は、大気中の二酸化炭素に対する陸地と海洋の分解、浄化作用を減少させます。それによって、人工的に放出された二酸化炭素は大気中にとどまり、急激に上昇します」

しかしながら、これは今世紀において、地球温暖化を強力に加速することができる<ポジティヴ・フィードバック>の1つに過ぎません。
温暖化によってより多くの水蒸気の蒸発が起こり、それが強力な地球温暖化ガスとなることでも、ポジティヴ・フィードバックは引き起こされます。 さらには、海氷が溶け出していることもポジティヴ・フィードバックを引き起こします。積雪は山頂において、どんどんその面積を失っています。これもポジティヴ・フィードバックを引き起こします。

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以下は報告書による具体的な予測です。

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*2.4度上昇で:
北米では、新規ダスト・ボウルがネブラスカを中心とする高平原州に砂漠を甦らせ、南はテキサス州から北はモンタナ州までの5州にわたって砂丘が現れ農業と牧畜をかき消す。

グリーンランドの氷床端が後戻りできない溶解で海面上昇は加速し、環礁国と低位デルタ地帯を冠水する。ペルーでは、アンデスの氷河が無くなって、1千万人が水不足に直面する。温暖化する海はグレート・バリアー・リーフを消滅させ珊瑚を実質的に絶滅させる。 世界中で、惑星上の生物種の三分の一は絶滅する。

*3.4度上昇で:
アマゾンの熱帯雨林は破滅的勢力の火の嵐で焼け南米を灰と煙で覆う。煙が晴れた時にはブラジルは砂漠になっており、巨大な余剰炭素量が大気中に入り更に地球温暖化を激化させる。北極圏の冠氷は夏の月間は全く消えてしまい、三百万年来初めて北極に氷がなくなる。北極熊、セイウチ、その他のひれ足類は全て絶滅する。シエラネバダの雪塊が解けてなくなるのでカリフォルニアでは水の供給が不足する。南アフリカのカラハリ砂漠が拡大して何千万人も立ち退く。

*4.4度上昇で:
西南極大陸の氷床が裂けて、その結果地球の海面をさらに5メートル上昇させる。これくらいの温度が続くと、惑星全体から氷は無くなり、海面は今より70メートル高くなる。ヒマラヤの氷河が消えることによって南アジアの社会は崩壊し、東インドとバングラデーシでは何百万人もモンスーンの洪水に脅かされる。スーパー・エルニーニョが地球気象混乱を燃え上がらせる。人類のほとんどは高温度を避け極地に近くに避難する。避難民のうち何千万の人々がスカンジナビアや英国諸島に向かわざるを得ない。世界の食糧供給は尽きる。

*6.4度上昇で:
温暖化する海は大洋堆積物の下にあるメタン・ハイドレートを放出することになるだろう
メタンの火の玉は空中を引き裂き、さらに温暖化を引き起こす。大洋は酸素を失い停滞し、猛毒の硫化水素ガスを放出しオゾン層を破壊する。砂漠はほとんど北極圏にまで到達する。(想像もつかないほど強力なハリケーン)スーパーケーンは地球を徘徊してまわり、射流洪水は大地から土を剥ぎ取る。何億年も無かったように温度が高くなって、地球のほとんどの生命は吹き消されてしまっているであろう。

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読売新聞の以下の記事によると、もっとも少ない2.4度の温度上昇は<省エネに転換した持続発展型の社会>に世界が転換した場合の予測です。それでも地球上の生命種の1/3は絶滅する・・・。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070202it14.htm?from=top

今年の冬はもう暖冬なんて言葉が死語になったのを体感していますが、今朝はこれを読んで、さすがに凍り付きました。

コメント(3)

新人のカオルコ(tb)です。aho-bながら、自分のお仕事に近いお話で、思わず反応してしまいました。

IPCC 第4次評価報告書第1作業部会報告書政策決定者向け要約(2007,気象庁暫定訳)も出ているので、この記事の理解の参考になるかもしれません。ご興味のある方はどうぞ。

http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc/ar4/index.html
この辺の話は釣りの世界でも議論されています。
釣りをする私が身近な所で感じる事。
海の色が変
海水温が高い
水生昆虫(蜻蛉など)羽化に偏りが見られる
こんな環境の中、海では鱸が、清流ではヤマメやニジマスが強かに生きているのです。

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