風味堂：眠れぬ夜にひとりごとコミュの「見てないようで見てる」2005/05/09分を見た。

『どうも皆さんこんにちは☆グラスコードにはまってるかっちゃんです。

こないだ千葉にある「ららぽーと」に久々ライヴしに行ってきました。前回は気づかんやったけど、デカイねららぽ！店内を歩いてみたらビックリしました。掃除が大変ですな。

トークのネタとして、メンバー3人が思う「楽園」を画用紙に描く企画がありました。

渡ん坊はアフリカ。シマウマに乗った現地の人の絵ば描いてました。ん？シマウマって乗れるのか？まぁいいか楽園やし。あとはライヴの風景の絵も描いてました。ライヴはお客さんとつくり上げる楽園だそうだ。

トリ様は露天風呂。しかもその露天風呂には入浴してる人は描かれてない（笑）なんで？って聞いたら、人を描くのが下手なんやて。昨今の韓流ブームの影響で、トリくんはトリ様に命名。風味堂のスターやけんね☆

俺は楽園のPVにも描いたドラムヘッドの絵。ヤシの木と海の絵です。

実は俺、絵を描くことが好きなんよ。小学生の時に先生から教えてもらい、さらに好きになったんです。小さな時から落書きばっかりしよって、新聞に折り込んである広告の裏を見つけてはお絵かき。あれさぁザラザラの紙質は描きやすかばってん、ツルツルした紙があるやん？テカテカのやつ。ありゃ描きにっか～！いっちょん好かん！鉛筆で描いても見にっかとやもんね。

小学校にあがり、松山先生という大好きな先生がいまして、担当科目は国語か社会やったかな？何の授業ば教えてくれよった先生かは忘れたけど、絵の素晴らしさを教えてくれたことは覚えてます。先生は絵描きさんの顔もあり、展覧会にも出しとってめちゃ上手かった。先生の描いた大きな船や鳥は、小学生の俺には今にも動いて飛び出しそうな程やったのを覚えてます。

そんな先生と、とある工場に絵を描きに行ったある日のこと。コンクリートを作る、まるで建物のようなでっかい機械を、画用紙いっぱいに描いてた俺に、「空は青く見えるかい？」と後ろから話し掛けてきました。空を青く塗って注意された意味が分からなかった俺は「空は青いよ先生。」と答えました。すると先生は優しく「よく見てごらん。空は色んな色が混ざった青だよ。山もそう、緑だけじゃなく黄色も赤も茶も黒も白も….たくさんの色が混ざった緑でしょ。それが山なんだよ。」そう教えてくれました。

それから絵を描く時に、一色では描けなくなりました。先生の言う通り、世の中のもの全て単色ではなく、色んな色が合わさって一つの色になってるんだと気づきました。考え過ぎかもしれんけど、人間社会のことも教えてくれたのかなぁ。世の中ひとつやなくて、様々な要因があって一つの結果や物事やし。例えば「中富雄也」も色んなものの組み合わせで、やっと一つの存在になってるしさ。良い所もあれば悪い所もある。親、先祖、兄弟、友達、恋人…全部の影響があってやっと一つの人間やと思う。

それぐらいの考えに発展してしまう程、あの一言は心の奥に生きてる言葉です。

残念ながらその大好きな先生とはもう連絡がとれません。卒業しても何度か手紙を送り、先生はずっと俺の成長を喜んでくれてました。できることなら今の自分をいっぱい報告したいんやけどね。たぶん天国で見てくれとるかな。

今でも絵を描く時必ず先生が頭の中に出てきます。やっぱり人は一人やないってことやね。その時、俺の中には確実に松山先生がおるもん。先生ありがとうね。ちゃんと色が見えるよ！

『人は自分だけの力で大きくなったわけでないし、何かを成功したわけじゃないはず。"嫌な奴"の一言ではまとめられないのが人。皆も色を塗る時は良く見てね。色んな色が見えるから。』』