風味堂：眠れぬ夜にひとりごとコミュの「見てないようで見てる」2005/11/16分を見た。

『どうも皆さん。季節はすっかり初冬ですな～。
そう、初冬！そうです、初冬と言えば熱血スペシャ中学学園祭「初冬ギロッポン」が先日無事終わりました。

ご覧になった方もいらっしゃるやろうけど、俺が毎週でているスペースシャワーTVの番組の学園祭があったんです。他には100sの池ちゃんや、フジファブのダイちゃんなど全8人の生徒。普段は番組の冒頭で5分程度の寸劇があり、様々な授業、視聴者のお悩み解決コーナー等など、担任のいとうせいこう先生と楽しくやらせてもらってるんです。
今回は学園祭って事で、それを拡大して生徒それぞれのライヴを挟んだ5時間生放送でした。

まずは台本を覚えることから始まります。皆スケジュールの合間をぬって集まり、台詞は当然、立ち位置や動きも含め何度も何度も稽古。
皆ライヴやレコーディング、キャンペーンもある中の暗記やけん、移動中や空き時間では台本をとにかく読む日々が続きました。
最後の方には罰金箱まで登場し、台詞をミスするごとにペナルティーとして小銭を支払うシステムです。
稽古の休憩中も誰かが、ふとある台詞を言ったら、その続きを言えなかった人は即罰金です。
その箱の中の大半はいとう先生だった事は内緒です。

今回勉強になったのは、自分の台詞だけ覚えてもいかんのやね。前後や全体の流れば把握しとかんと、アドリブされたら戸惑うけんね。本番はかなりのアドリブも出て、それに反応したり突っ込んだりしよったら自分の台詞ば忘れるけんね。

そんで、劇のオチをそのままライヴにつなげていく形態で学園祭は進むんやけど、例えばこんな感じです。

Salyuちゃんとミッちゃん（ポメラニアンズ）の密会ラブラブデートが週刊誌に激写され、それを見た俺は激怒！なぜなら俺とSalyuちゃんは劇中では恋人同士なんよ。
「なによ。お茶ぐらい良いじゃない…」と開き直るSalyuちゃんに「バカヤロー！！」と叫び部屋を飛び出す。
その後残るスペ中メンバーで俺が涙した事を茶化す。そこで先生が「泣いたって良いじゃないか！人は泣きたい時は泣く、笑いたい時は笑う。それが自然だ、人はもっとナキムシであるべきだと…。」と皆に説いた後で風味堂のナキムシのうたのライヴへつながる。

こんな感じで各バンドのライヴにつながるんよ。
お客さんも劇→ライヴ→劇→ライヴと5時間立ちっぱなしの観賞で疲れたことでしょう。

最後にスペ中生徒で校歌の演奏もあってね、色んなバンドが集まって一つのバンドやけん面白かったばい。
久しぶりのギターサウンドに新鮮な気持ちやったなぁ。
風味堂組んでからギターに合わせて叩くって事がなかったけんね。それぞれのリズム感ってのがあって、8人集まるとそのズレもまた面白い。言葉以外の会話ってものが音楽はできて良いね。

あれだけ練習して覚えた劇も、本番が始まると早いもんでしてね。どんどん進むんよ。その度に「あぁこの台詞を言うのも、もう最後か・・・。」と寂しくなっていくんよね。
それはワンマンライヴに近いもんがあるかも。
複雑な気持ちやな。

無事に終わった学園祭で皆の団結力も高まり、本当に良い経験させてもらったと感謝してます。楽しかったなぁ。
こんなんじゃナキムシの俺は、また卒業式で泣きそうです。思い出に弱いんよね俺。

学園祭といえば初めて風味堂は、いくつかの大学の学園祭でライヴしてる最中です。もともと大学自体に通ってない俺には学校内に入ることすら新鮮。おいおい、何やこの広さは？コンビニまであるばい？みたいな挙動不審っぷり。
実行委員の学生さんも一生懸命うちらば迎えてくれて、可愛らしいんよ。案内係の人は任務遂行の為必死です。例えば部屋を出ようものなら「！？どちらに！？」みたいな反応。「と・・トイレです。」「じゃあ案内します！」とトイレまで案内され、用を足して出ると毎回ドアの前で待っててくれるんです。…これじゃ大の方ができないじゃないか…と思いながら言われるがままでした。

皆で手作りで盛り上がろうっていう姿勢がとても微笑ましく、何だかこちらまでウキウキさせてもらえる学園祭。あとは地元長崎の学園祭だけになったばってん、楽しんできます。今度はどんな面白い事があるんやろう。大学生の皆の思い出に残るお手伝いができて嬉しいね。後にうちの学校には風味堂が来たんだよーって自慢できるように、うちらも頑張らなきゃいかんね。

『良い結果を残す為のみではなく、参加する事に意義があるって言葉の意味。それを体感しました。忘れたくない思い出って本当に忘れたくないね。』』