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FAIRTRADE/フェアトレードコミュの「共生経済」フェアトレードシティ実現に、第6のゴールの達成必要

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「共生経済」フェアトレードシティ実現に、第6のゴールの達成必要

−フェアトレードは、全くあたらしい共生経済へのステップ−

 12日午後は、アジア初のふぁトレードシティを目指す熊本市のNGO団体主催のシンポジムに参加した。

・ネオリベラリズム(新自由主義)の経済システム
 私は、6年前からフェアトレード(公正な貿易)の普及啓発に関わるようになりました。フェアトレードは、途上国に人たちが、生活をできるような価格で買い取り、先進国の市民がその活動を理解し、買い物をすることで国際支援をする仕組みのことを言います。
 グローバルスタンダートは、市場主義の経済を推進するネオリベラリズム(新自由主義)の経済システムで、冷戦構造が壊れて、世界の流れは規制を解く方向へどんどん進んできました。

・ベルリンの壁が崩壊し、規制が撤廃された
 1989年ベルリンの壁が崩壊し、冷戦構造が崩れ、対共産主義、対資本主義というイデオロギーの宣伝、逆の規制がなくなり、小さな政府、競争の時代がなりました。途上国の人々は、1960年代「援助は要らない、貿易の中心に」を望んでいました。しかし、東西冷戦が終わり、市場経済では先進国が原料を安く買い叩き、売り上げ拡大と利潤追求から、規制が撤廃され、原料を安く買い取るために、援助中心に途上国支援が広がりました。

・フェアトレードは、1980年代後半から
 そのころから南北格差が広がり、貧困問題がクルーズアップされるようになりました。フェアトレードは、1980年代後半から市民に中に広がり始め、1990年代になり、援助でなく、途上国の産品を生産者が安定した生活をできるか価格買い取る支援活動が広がりました。
 インドで始まったグラミン銀行の活動が始まったのもこのころで、援助から対等の貿易・仕事のパートナーとして、貧困層を相手にしたマイクロクレジットの事業が始まり、大きな成果を上げ始めました。

・NGOフェアトレードくまもと
 この講演者は、東京経済大学の渡辺龍也教授で、報道やNGO団体、国際交流など豊富な経験から行きついてフェアトレードへの興味から、「フェトレード学」なる本をまとめ、出版記念講演を兼ねて学習会を熊本市の「フェアトレードシティ推進委員会」が主催しました。私は、この会のメンバー一人で、4年前から若い人が中心となってフェアトレードを広げようと活動する「NGOフェアトレードくまもと」の副代表をやっています。

・現場で気づいた6つの学び
 渡辺氏がラオスのNGOで働いた時に学んだことの説明で、大きな気付きをもらいました。写真中央の写真ですが、
1.援助には毒がある
2.対等でない関係
3.動機が善であればOK?
4.信仰は人を盲目にする
5.経済オンチであることは罪
6.自分たちが答えを知っている
  (魚を与えるのではなく、魚とりの仕方を教える)

・国際援助の失敗の原因とグラミン銀行の成功
 国の国際支援、NGOの国際支援は、どうしても援助側が上の関係になり、受けての自主性の育成が損なわれる関係が生まれる。その点、グラミン銀行は、市中金利で無担保、貧困層の女性が99%と、「工夫は自分たちで、返済をしてもらう」の金銭の援助をする仕組みだから成功した。

・フェアトレードの現状
 では、フェアトレードはどうか?
 1980〜1990年代のフェアトレードは、援助的な買い取りが多かった。1990年代後半から、先進国で求められる商品のアイデアを、途上国の生産者に伝え、商品開発を共同で進め、市場を大きくして来た。
 しかし、その市場規模は、世界的に見れば広がっているが、どうして一店舗あたりの売り上げが小さい。問題は、どこにあるのか?

・フェアトレードタウンの認証条件5つと、6つ番目の条件
 10年前にフェアトレードタウンの世界第一号を認証されたイギリスのガースタウンでなどでは、公正な貿易の考え方を広めながら、地域の農産品等の地産地消にも積極的に取り組んでいると、渡辺教授が紹介してくれました。それが、フェアトレードタウンの認証条件が5つあるのですが、第6番目のゴールの意味です。
認証条件の5つは、
1.地元議会のフェアトレードの理解と決議。
2.フェアトレード商品の取り扱い店舗数(人口に合わせ数)の達成。
3.地元の職場や団体(学校、大学、宗教施設等)フェアトレードを支持し、必ず利用する
4.フェアトレードが、メディアやイベント等で、市民の意識(認知度)が高まる
5.フェアトレード推進委員会を設け、フェアトレードタウン(シティ)運動を発展、継続し、市民の支持を得る活動をする。

が、5つの条件達成(ゴール)ですが、これだけでは、市民の理解がなかなか得れないのが現実です。日本の経済状況はとても厳しく、農産品の価格低迷を長く叫ばれているなかで、フェアトレードの商品は、一般的な貿易商品よりも価格が高く理解が広がらない。「いことは分かっている(総論)、地元の商品より先には買えない(各論)で、総論賛成、各論反対で、実際のところゆるいスピードでしか広がらない現実があります。

 そこで、渡辺先生の紹介した第6の達成条件(ゴール)が、地元の農産品や、地域できびい生活条件に在る人たちの商品を、対価に見合う値段で買い取り、フェアトレードと共に、普及させて行く活動です。

・蒲島知事の言葉で、活動意義を再確認
 先月、ケニアの生産者をお呼びして、イベントを開催した折、熊本県知事を表敬訪問をし、意見交換を行ったとき、知事から「フェアトレードの理念は、地元の地産地消の利用拡大に必要な考え方」と、非常に関心を持ってもらいました。

・フェアトレードの総論賛成、各論反対の打開策
 毎年、30%近い取引拡大を続けているフェアトレードの事業ですが、まだまだ世界経済の中で、0.01%の規模しかありません。
 市場経済主義、ネオリベラリズムの新自由主義経済を越える、「公正な貿易」の考え方は、途上国の人も、先進国の人も、互いの生活の充実を理解した価格の売買。さらに地元地域の商品にもこの理念で取引を広げることが、ともに生きる「共生」の考え方が広がるのではと考えています。

・フェアトレードは、「共生経済」に近付くためのステップ
 グローバルスタンダートの市場経済の対岸にある「公正な貿易=フェアトレード」は、もっと次元を越えた新しい経済システム「共生経済」に近付くための、新たな思想形成の普及活動では、と、昨日の講演会を聞きながら思いました。

 思いつきですが、フェアトレードを人に説明するのは、時間がかかるものです。渡辺先生の言葉から思ったことは、途上国の生産者の生活を安定させ、先進国の消費者が納得する商品を提供し、地元産品の地産地消をすることから、「共生貿易(共生交易)」と言う、言葉を広げてみてはと思いました。

 いろいろご意見を頂けるとありがたいです。

*参考資料:渡辺龍也著「フェアトレード学」

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