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フランス植民地主義とその遺産コミュの植民地主義ということばについて

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とっても基本的な質問だとおもうのですが、じつはよく分かっていないので、トピを立てさせていただきます。管理人になったからには、こういった質問をするのではなく、答える側にならないといけないのだと思いますが、すみません。。。。

旧植民地に出自のあるフランス人やイミグレ(移民)の問題を考えるときに、フランスでは、植民地ということばをどれくらい使うのでしょうか。また、使うとしたらどのような人たちが、言うのでしょうか。

日本でフランスの社会、思想、文化を研究している研究者は、わたしの印象では、いわゆる「移民」の問題をかんがえるときに植民地という表現をつかうのにかなり慎重な気がします。

たとえば、社会学の分野では、梶田孝道、宮島喬といった方々がフランスの「移民」の問題について1980年代から取り上げていますが、いっかんして「移民」という表現を使い、植民地主義の視点はあまりないです。

いっぽうで、その他の分野をみても、限られたひとしか植民地主義にふれていないように思います。

その限られた人は、まず、文学者の鈴木道彦。フランスのアルジェリアの問題を考えるときに、日本の在日韓国・朝鮮人の問題に自分がどのように向き合うかとかんがえつづけていたようです。
世代がだいぶ下りますが、歴史学で平野千果子という方がいらっしゃいますね。この方の本では、現代の社会問題の背景には払拭されていない植民地主義があることが示唆されています。

こうした植民地主義とイミグレをあまり結び付けて考えない日本の状況は、フランスの状況の反映ではないかと憶測しています。

フランスでは、イミグレの問題を植民地主義の問題と考える思想家、研究者は具体的にどんな人がいますか?
なにか手がかりがあれば、教えてください。

コメント(8)

initialsmm さん

お返事を頂きながら長い間ほっておいてしまい、申し訳ありません。
ご紹介のリンクを読みました。
特に、うえのアッピール、なるほどですね。
とても助かっています。
ほんとうは、感想などを含めて、しっかりしたお返事を書くべきだと思うのですが、ちょっと時間をください。

それから、うえでわたしが触れた宮島喬さんですが、去年の秋に出版された「移民社会フランスの危機」岩波(2006)を読んでいたら、タイトルでは移民という表現を使っていても、文章を読んでいるとフランス社会のテーマは旧植民地出身者の統合であることを、植民地ということばをつかってはっきり触れていますね。
まだ読みかけなので、なんともいえないのですが、興味深く読んでいます。

わたしは、「植民地主義」という表現をつかうことに反対なのではまったくありません。むしろ解決されていない植民地主義の問題が、フランス共和主義の大問題だと思っています。ただ、これがフランスのなかでどれだけ意識されているのか、よく分からなくて、トピを立てました。

とても役に立つ手がかりを与えてくださって、感謝しています。

>アドレスのリンクを掲げるだけというのはあまりに不親切だと思いましたが、時間がないため、彼らの主張の要点をまとめて、それを書き込むという作業はできませんでした。

そんなこと、気にしないでください。
わたしも時間があるときに、まとめてアップしてみようと思います。
また、どなたか興味のあるかたがやってくだされば、ありがたいです。

>不用意に何の留保もなく「移民」というとき、多くはアラブ系ムスリムやブラック・アフリカ系の人たちが前提とされているように思えます。「非行者」という言葉の例を挙げて、エチエンヌ・バリバールはそれを「(新)人種主義」としています。

『人種・国民・階級──揺らぐアイデンティティ〔新装版〕』大村書店(1995)のことをおっしゃっていますか。積読状態になっているのを引っ張り出してみたら、30ページあたりに

「人種概念の代替物としての、また「階級意識」を解体する要因としての移民カテゴリーの果たす機能が、われわれに最初の手がかりをあたえてくれる。」

「久しい前から移民集団は、典型的な人種主義を特徴とした差別と排外主義的暴力を被ってきた。」

などという記述がみられます。
でも「非行者」についていっているわけではないから、べつのテキストかも。。。

>私はそうした言葉を安易に発する人は、語学学校の学生だろうが、第三課程の学生だろうが、あるいは大学教授だろうが関係なしに、単に「教育がない」のだと思っていました。

なかなか手厳しいですね。
ただ、70年代までは、移動してきたという意味で、大多数はやはり移民(イミグレ)だったわけです。その後、la deuxieme generation d'immigresという表現を避けて、les jeunes d'origine immigreeなどの表現が生まれたりといった模索があります。
(旧)植民地出身者、共和国原住民という表現は、そうした流れのなかにあるようにわたしには見えます。
>社会学の分野では、梶田孝道、宮島喬といった方々がフランスの「移民」の問題について1980年代から取り上げていますが、いっかんして「移民」という表現を使い、植民地主義の視点はあまりないです。

初めまして。今は一言だけ。宮島の場合はたしかに、梶田の場合はそれほどでもないだろうが、いわゆる南の社会と人々に対する差別意識を持っています。差別意識を持っているからといって、公然と植民地主義を肯定する発言をするほどの確信犯ではないからです。だから植民地主義という言葉を使うのは抵抗があるでしょう。

ところで社会学の分野では、ブルデューのファノン批判とかは興味深く思います。

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