ROCKYS ロッキーズコミュの※御用の終売につきまして

どうも最近どの酒屋に行っても御用が目に付かず、
大変とまどっておりました。
ちょっと思うところがありましたので、調べてみました。


まず、キッコーマンの公式サイトにおいて
商品一覧の中に「御用」が見当たりませんでした。
焼酎自体が紹介されておらず、一抹の不安を覚えます。

Googleで「キッコーマン　焼酎　御用」と検索したところ、
-キッコーマン　会社案内　会社の歩み1990〜1999
http://www.kikkoman.co.jp/company/ayumi/03.html
において
>>1995 マンジョウ焼酎・御用 <<
との記述を見つけ、御用の発祥に感慨を覚えました。
マンジョウとはキッコーマンのブランドのひとつとのこと。

しかし、マンジョウの公式サイトでは
自身のことを味醂の専門ブランドであるという記述に止めており、
やはり甲類焼酎「御用」の文字は確認できません。

さらに「マンジョウ　焼酎　御用」での検索により、
-[PDF]第3次本格焼酎ブームと産地間競争の変容 中野元
-- 熊本学園大学産業経営研究第25号抜刷2006年3月発行
http://www3.kumagaku.ac.jp/institute/eb/achievement/documents/25-2.pdf
を得ました。
この中の焼酎に関する情報の一覧表において
>>
甲類　サッポロビール＜キッコーマン＞マンジョウ焼酎御用
<<>>
注 キッコーマンの焼酎事業等(マンジョウブランド以外の製品群) はサッポロビールに06年4月1日に譲渡される｡
<<
との記述があり、「アラ、いいですね」の波が押し寄せてきました。


そこでサッポロビールの公式サイトを参照してみましたが、
焼酎の専門コーナーがあるにもかかわらず、
やはり「御用」が見当たらないのであります。


ここで、最初に検索した際に少々気にかかっていた
キッコーマンの「御用蔵」について見てみることにしました。

スペースをとってしまって恐縮ですが、
http://www.kikkoman.co.jp/magazine/talk/no03/talk/index.html
より長めに引用します。
>>
千葉県野田市の江戸川沿いには、白壁の城郭・御用蔵（＝御用醤油醸造所）があります。御用蔵は、昭和14年3月に建てられました。目的は、宮内庁に納めるしょうゆを造ること、そして江戸時代から続く伝統的な醤油醸造技術と設備を保存することにありました。この蔵では選りすぐった国産の丸大豆と小麦だけを使い、木桶で1年間じっくりと熟成させた、文字通りの天然醸造しょうゆを造り続け、今日に至っています。
<<
「御用蔵とは、キッコーマンの醤油醸造に関する、最も基礎的　で
スピリチュアルな拠り所と呼べるほどに重要なシンボルである」

と言ってしかるべき存在であるようです。
おそらく、キッコーマン社としては、
製品を多岐に渡って提案していきながらも
伝統ある皇室ご用達の品質を落としてはならない、
そのような決意を込め、甲類焼酎『御用』を発表したのでしょう。
キッコーマンのシンボルであるブランディングを、
ブランドではなく商品ラインや製造工場のみを引き継いだ
サッポロビール社が継続販売するというのは考えづらいことです。


悲しいことですが、御用の製造は現在終了しています。


理屈はわかったのですが、どうしても感情的に納得がいかず、
サッポロビール（株）お客様相談センター（0120-207800）に
電話して問い合わせてみました。
「キッコーマンからの移譲に際して終売した商品がいくつかあり、
　その中に御用も含まれている」との返答を受けました。
尚、御用蔵との関連に関しては詳細不明であるとのことです。


ということで、酒店で御用を見つけた暁には
確実に確保しておくようご協力をお願いいたします。

文責　□　2005,2006年度ロッキーズ代表　ペ