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ほんだあつしコミュの少年

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僕はどこへいこう

緑青の鉱石の岩肌や

マメ科の草花の茂る原を踏んで

僕はどこへいこう

古く冷たい水のほうへ

あるいは遠い針葉の森のほうへ

僕の握る木は

踏む大地は

呼吸する大気は

眺める風光は

どう変わっていくだろう

桜の木 歳をとって肌を黒くして

芝の野に 歳は降ってススキの原になって

大気は蒸せるような熱と酸素を蓄えて

遠く見える海に僕は足をひたすだろう

僕は何を忘れ 何を知ろう

たった一人きりで

生まれてきたことや

小さかったことは忘れようか

夢中で歩くそのときの

強く足を運ぶ筋肉の動作や

巡る血の働きを知ろうか

僕は何を恋しよう

ひたむきに 何かを話す姿や

怠惰にも似ている 首筋を恋しようか

子供たちの光を 見る瞳や

その手で 書いて遺す言葉を恋しようか

僕は どこへいこう

たくさんの忘れられないものや

たくさんの知りたかったこと

色々な雑貨を 籐のかごに持って

戦前のブリキのおもちゃや

集合住宅のパンフレットや

CDやレコードをたくさんつめて

アスファルトの街道を

電信柱の数を数えて

走っている車の数を数えて

海のそばへ出るといい 真っ直ぐな砂浜のそばへ

また 山の中へ入るのもいい

人のいない道のガードレールに

絡みついたつたをちぎりながら歩くのもいい

途中であいさつをするのもいい

落ちる陽にしわくちゃのノートを取り出してみるのもいい

思い出した歌を歌えばいい

僕の手のひらが 膝が 脊髄が 目が 口が 鼻が

はっきりとばらばらに動いているのを感じたらいい

僕はどこへいこう

真っ直ぐな砂浜に沿って

曲がりくねった山の国道を抜けて

シロツメクサの茂る野を踏んで

街路樹の赤い実を戯れに摘んで

夜にはあなたを恋して

忘れられないものと

まだ知らないことを抱えて

僕は帰る!

ゆうがたのそらの 鳶よ からすよ

僕は帰る!

若草と群青の僕の街へ!

コメント(2)

おお、コメントありがとうございます!

田舎に帰りたい一心で書きました。

春から通学大変だろうけど頑張ってください!

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