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ときの忘れものコミュの八木一夫にいけばな 資生堂の企画展

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明日6月22日から、銀座・資生堂のHOUSE OF SHISEIDOで、ちょっと変わった展覧会が始まります。

「美のかたち こころの器 資生堂ギャラリー<現代工藝展1975〜1995>より」
会期=2007年6月22日(金)〜9月9日(日)
会場=ハウスオブシセイドウ HOUSE OF SHISEIDO
   中央区銀座7−5−5
  (銀座並木通り 資生堂本社ビル1階、2階)
主催=資生堂
休館=毎週月曜日
入場=無料
構成監修=三上豊
出品=十三代今泉今右衛門、加守田章二、清水卯一、鈴木治、鈴木蔵、田村耕一、藤本能道、松井康成、八木一夫、
特別出品=富本憲吉

資生堂ギャラリーで1975〜1995年まで開催された「現代工藝展」は美術評論家・今泉篤男の企画した当時の気鋭の工芸作家による競作展で、加守田章二、走泥社の八木一夫が日展系の清水卯一とともに出品するという破天荒な試みだった。
陶芸の他に、漆芸、金工、染織、ガラス、竹工芸など、毎年の新作を資生堂が無条件に購入した結果、19作家、252点からなる一大工芸コレクションが形成され、掛川の資生堂アートハウスに収蔵、一部が公開されている。
しかし、東京ではほとんど見る機会がなかったので、今回、陶芸分野のみ9作家の作品を展示しようという試みである。

と、ここまでは、よくある美術館などの企画展とあまり変わりはない。
これら日本の代表作家の陶芸作品をせっかくだからこの際、現代の代表的いけばな作家たちに参加していただき実際にお花を生けてもらおうと資生堂は考えたのである。

考えるのは勝手だが、実現には山ほど困難がある。
八木一夫や鈴木治のオブジェ焼には、水をいれる口はない。そもそも花器としての機能を備えていない。
そこにお花を生けてもらおうというのである・・・

幸い、古流松應会、草月、小原、龍生など各流派から11作家が参加してくれることになり、週替わりでいけばなを生けます。
一階会場では鈴木治を、二階会場では八木一夫ら8作家の中から各流派の作家が自由に陶芸作品を選んで、インスタレーションをする。

資生堂の底力を見せてくれるようなすばらしい展示になる、そう確信しています。
三ヶ月の長期開催ですので、銀座にお出かけのおりはぜひのぞいて見てください。

いけばな作家展示スケジュール
6/22(金)−7/1(日) 千羽理芳(古流松應会)
7/3(火)−7/8(日) 日向洋一(草月流)
7/10(火)−7/15(日) 下田尚利(大和花道)
7/17(火)−7/22(日) 工藤和彦(小原流)
7/24(火)−7/29(日) 粕谷明弘(一葉式いけばな)
7/31(火)−8/5(日) 吉村隆(龍生派)
8/7(火)−8/12(日) 大吉昌山(草月流)
8/14(火)−8/19(日) 長井理一(古流松藤会)
8/21(火)−8/26(日) 宇田川理翁(古流理恩会)
8/28(火)−9/2(日) 早川尚洞(清風瓶華)
9/4(火)−9/9(日) 大塚理司(古流かたばみ会)

資生堂には縁の深い、富本憲吉の作品も特別出品されます。
おそらく初公開の作品です。
資生堂ギャラリー88年間の歴史で、陶芸の展覧会もたくさんありましたが、最初の陶芸作家の個展は富本憲吉でした(大正9年12月)。
さらに顧客(花椿会員)らに贈られた菓子皿や帯止めも制作している。
菓子皿は当時3,000枚(一説には5,000枚)制作されたというが、資生堂には一枚も残っていません。
また当時15,000個つくられたという帯止めは辛うじて資生堂にも残っていますが、ほとんど散逸して、今では入手困難。
どなたかお持ちの方、いらっしゃいましたらぜひご一報ください。

私はこの展覧会のアドバイザーとして少しお手伝いしています。

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