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九条の会@mixiコミュのペシャワール会 大阪より

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故 伊藤和也さんのこと 「ペシャワール会大阪 尾形さま」

ある新聞社から、今回の事件についてのコメントを元ワーカーの立場から求められました。
動揺していたこともありお断りしたのですが、元ワーカーとして今回の事件を考えるとき、こうして支援する立場とは違う気持ちが自分の中にあることに気づきました。
日本人ワーカーは、皆さまの募金からワーカー費をもらっています。現地で生活するには十分なお金ですが、日本での収入がないと心細く感じたものです。
しかし、日常接する患者さんや現地のスタッフの暮らしぶりを知ると、贅沢する気持ちにはなれませんでした。
あるアフガンスタッフは、頼ってくる親類の人たちも皆養っており、一枚のナンを分け合っていました。
伊藤さんは、そのお金を少しずつ貯めて、現地のモスクの建設費に募金していたと聞きました。
看護婦の藤田さんも、同様に貯めたお金をアフガンで活動している日本人女性に送っていると聞いたことがあります。
ワーカー費のみならず、現地で仕事をしていると、そこで使われているすべてのものが日本からの募金でまかなわれているということが実感できました。
薬や医療器具はもちろんのこと、スタッフの着る白衣や、カルテを書くのに使うボールペン、患者さんに配られるサンダルの材料などなど。
このことは、スタッフにも常に意識してもらっていました。
毎日朝と終了時にボールペンや体温計の数を調べたり、穴があいた白衣を繕ったり、それは大事にものをつかっていました。今の自分の生活を考えると恥ずかしくなる程です。
日本から送られてくる募金のお陰で今の自分の現地での生活や活動があり、患者さんが治療を受け、スタッフが家族を養っていくことができている、このことを意識すればこそ、自分の軽率な行動で活動に支障をきたさないようにしようという気持ちが生まれます。
現地では日本人が生活するうえで、いろいろな制約があります。 女性は特に男性と目を合わさないとか、笑って話をしないとか、身体に触れないなど、常に意識していないと、ついしてしまうので、それだけでも慣れるまで疲れます。しかしそのことが原因で職場の風紀が乱れたりするので大切なことです。女性は一人での外出もできません。アフガンでは、男性でも外出が制限されていたと聞きます。窮屈なことでありますが、これは現地活動を支障なく進める上でとても重要なことなので、日本人ワーカーは皆とても注意しています。患者さんが良くなって退院していく姿をみるにつけ、何かしたいけどできないという思いを募金に託してくださっている人たちの代わりに、患者さんの笑顔を自分は見ることができて幸せだなぁと思います。そしてこうして自分が活動できているのは、募金をしてくださる人たちや、ペシャワール会事務局の人たちなど、みんなのお陰だと感じるのです。
今回わたしは何度も、死の間際に伊藤さんは何を考えていただろうと思いました。農業支援というアフガンの人たちの生活に直結する仕事に携わり、その実りと住民の人たちの笑顔を喜びとして、日々を過ごしておられただろうと思います。十分安全に留意されていたにもかかわらず、このような事態になって無念だったでしょうし、このことで現地活動に支障が及ばないかを懸念しながら、亡くなられたのではないかと思うと、本当につらかっただろうと思います。
だからこそ、伊藤さんの遺志を継ぐ意味でも、今後もかわらず現地活動を継続していくという方針を一番よろこんでいるのも、伊藤さんではないかなと思います。元ワーカーとしても、これは本当にうれしかった。 ペシャワール会の一貫した現地主義という方針、志の高さ、責任を活動にかえて全うしようとする誠実さを感じました。この会を通じて、ワーカーとして仕事をさせてもらったことを改めて幸せに思い、伊藤さんがアフガンの地で平和な風景を目にすることができるように、今後も変わらず支援し続けていこうと思いました。
最後に、中村先生の弔辞から抜粋した文章を記します。
「外国人はいつでも逃げることができます。しかし、この廃墟と化した土地にしがみついて生きなければならないアフガン人は、どこにも逃げ場所はありません。であればこそ、わたしたちPMSは、変わらず事業を継続して、皆さんとむ苦楽を共に致したいと思います。それがまた、伊藤くんへの追悼であり、過去の戦争で死んだ人々の鎮魂であります。
皆さんの協力と要望がある限り、PMSの活動を止むことなく継続することを誓い、弔辞といたします」

「ペシャワール会のホームページ」
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/     

コメント(7)

心から、再度、伊藤和也さんの死を悼みます。

名前だけの会員ですが、「ペシャワール会」に送った会費が、こんなふうにも使われてきたことをうれしく思っています。

伊藤さんの死を聞いて、臨時の寄付をしました。ほんのわずかですが、通信費・旅費・輸送費などの足しにしていただいていたら、と思います。

もう・・・何も言えません。
素敵なお話ありがとうございます。日本人スタッフの方たちが現地でそこまで気を使いお金を大切に使い かつ貯めてまたそれを寄付すると言う事をやっておられたことに感銘を受けました。まえから中村哲さんが会費のことを現地の人に話すともに、会費のほとんどが現地で使われる問いことをおっしゃっていて、それをすべてのスタッフの方も理解して実行されていると言う事をまたお聞きして、本当にペシャワール会は良心だと思います、伊藤さんのこと本当に残念でたまりません。

質問なのですが 現地スタッフをやられたことがあるが 清水さんということなのですね。
ナンデモ屋さま、はじめまして。
そして、この度の心あたたまる寄稿、本当にありがとうございました。
なお、先様の哀悼の想い。ほんとうにほんとうに有り難く、ここにもわかり合える人がいたことに感謝して拝読させていただきました。
そうして伊藤さんも、先様のような方に支えられていたことをきっと誇りに思われていたことでしょう。
どうかこれからも、ペシャワール会のワーカーたちを、そして現地で復興にかけるアフガン人たちの支えになってあげてください。宜しくお願い致します。

゛魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと
 愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること
 スリムな体のためには、飢えた人々と食べ物を分かち合うこと
 豊かな髪のためには、一日に一度、子供の指で梳いてもらうこと
 美しい身のこなしのためには、決して一人で歩むことがないと知ること

 人は物よりはるかに多く回復し、復活し、生きかえり、
 再生し、報われることが必要なのです
 くり返し、くり返し、報われることが。
 決して何人たりとも見捨ててはなりません

 助けてくれる手が必要なとき、
 自分の腕の先にその手があることを思い出して

 年をとると、人は自分に二つの手があることに気づきます。

 一つの手は自分自身を助けるため、
 もう一つの手は他者を助けるために゛ 

ボルヘスさん、はじめまして。
そして、この度の先様の心情、それを素直に著わしていただいたことに心からの感謝の意を述べます。
なお先日、福元事務局長の大阪での講演会に出向いた折、伊藤さんの遺体搬送に関して、一部の心ない人たちから、また日本の税金を無駄につかった等とする批判が寄せられていたことを氏はとても残念だと吐露しておられました。
そうして、伊藤さんに関するすべての費用は、ペシャワール会で賄われていたことをあらめてご報告申し上げます。
また、私も先様と同様、いつも自分の心情にさまざまな葛藤を抱えている者の一人であります。
そうして未だ、現地に出向くまでの気概が持てぬこと。
また、年齢を言い訳に、ここでの生活に志なく適当に順応していること。
いずれにおいても、自分のなかでは未解決なことばかりです。
ただ、そうした中でも自分にも出来ることを模索し、また、いま現在自分に出来ることを考える中で、こうして皆さまの前に出させていただいております。
心揺らぐこと、それは人間誰にもあることでしょうが、そうしてそれが少しでも誰かの役に立てればとの思いの中であれば、それはけして無駄にはならないことを私は信じております。
ボルヘスさん、これからも共に協調していきましょう。そうして、今後とも宜しくお願いします。

非戦さん、この度の寄稿、ほんとうにありがとうございました。
そうして、先様の抱いておられる故人への思い、私も同様であることをあらためてご報告申し上げます。
なお、私のワーカー経験に関してのご質問は、先のボルヘスさんへのコメントの通り、残念ながら果たせぬところが実際であります。
つきましては、この点に関して先様にリアリティーが与えられぬことがあれば、それは本当に申し訳ないことだとお詫びいたします。
おはようございます。

12月8日に私の町では市民と超党派の議員による「不戦の誓い 平和行動」というのを行いました。毎年8月15日と12月8日に平和を願う市民と市民団体と議員が駅前でチラシを配りアピール行動をするのですが、今年は初めての試みとして、前日の夜、講演会を行いました。
「アフガニスタンの現状とJVCの活動から見えるもの」という題で、JVCの現地代表の長谷部さんという方にお話していただきました。
長谷部さんがアフガニスタンで亡くなられた伊藤和也さんが撮られたという写真を持ってきてくださいました。
その写真を添付いたしますので、みてください。
額に入っていたので、光っていますが、菜の花畑の少女の笑顔が素敵です。その写真の説明も大きくすれば読めますので、読んでください。
アフガニスタンでの伊藤さんの思いが伝わってくるような写真で、亡くなられたことが本当に悲しくて、悔しいと思いました。
あらためてご冥福をお祈りします。

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