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ワーグナーのコミュニティコミュのうわ!2006年に指輪の衝撃が!

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http://www.japanarts.co.jp/html/mariinsky2006/index.html

ゲルギエフが!指輪を!

ニーベルング族のアルベリヒは、ライン河底から黄金を強奪し、世界支配の魔力を備えた指環を作り、一族の王となった。同じく支配欲に燃える天上の神ヴォータンは、暴力をもってそれを奪い取る。こうして、両者の間に指環をめぐる激烈な争いが開始された。激怒したアルベリヒはその指環に呪いをかける。指環はふとしたことから巨人ファーフナーの手に、次いで若き人間の英雄ジークフリートの手にわたるが、指環にまつわる呪いは、その持主を次々と破滅に追いやっていく。恐るべき指環がもし再び悪辣なアルベリヒの手に戻れば、世界中が彼の支配下に奴隷となるだろう。彼の策略は次第に功を奏しはじめ、いまや指環奪回は時間の問題と思われた 。
 ゲルマンの神話と中世のニーベルンゲン伝説をもとにしたワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」は、「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」の4部作からなる、上演にほぼ14時間、4夜を要する超大作である。物語の雄大さ、スペクタクル的要素の豊富な舞台、壮大無類の音楽など、尽きせぬ魅力にあふれる。今日では世界の大歌劇場がステイタス・シンボルとして、競って上演する作品となっているほどだ。
 
ワーグナーに強い愛着をもつワレリー・ゲルギエフもまた、かねてからこの4部作上演に熱意を燃やしていた。その彼が、サンクトペテルブルクのマリンスキー劇場で「指環」を初めて連続上演したのは、2003年6月の「白夜祭」でのこと。気心知れた美術家ゲオルギー・ツィーピンの幻想的な舞台装置とともに幕を開けたこの「マリンスキー・リング」は、実に個性的なプロダクションで、観客の目を奪った。舞台には、高さ10メートルにも及ぶ数体の奇怪な巨像が屹立、また高さ1メートルほどの地蔵にも似た何十体という像が、目を伏せ、うなだれるように並んでいる。これらが刻々と変化する照明により千変万化の様相を呈し、炎のような、あるいは冷たい色に照らされ、時に威圧的な魔神や亡霊のような、時に不気味な廃墟のような姿に変わる。これほど強烈な色彩の変化で全体を押し切った「指環」の舞台は、例がないだろう。それは論理的というよりも感覚的で幻想的で、ポップ・アート的な発想の飛躍を感じさせる舞台である。
 「最近のドイツの歌劇場によくあるような哲学的で理屈っぽい舞台は、私は真似したくありませんでした」とゲルギエフは明言する。「ロシアの、しかも私たちマリンスキー劇場が制作するなら、全く独自のスタイルがあっていいはずです。そこでまず私は、私の先祖にあたるスキタイ民族の後裔オセチアのナルタの神話をヒントにしてみました。コーカサス地方には、あのような像が今でも残っているのです。しかしこの舞台は、特定の国や地方を描いたわけではない。しいて言えば、衣装などを含めここには、シベリアからアフリカまで それこそあらゆる要素が入っています。この上演で最も重要なのは、演出よりも、衣装を含めた舞台美術と、それに照明なのです」。
 
この「マリンスキー・リング」に私も何度か接する機会があったが、当初はやや実験的な趣もあった舞台が、回を重ねるに従い整備され凝縮され、あるいは変貌していくのを感じることができた。さらに楽しみなのは、ゲルギエフとマリンスキー劇場のオーケストラの演奏である。特にドイツのバーデン・バーデン歌劇場への引越公演で聴いた「ジークフリート」終幕での、ピットの中から柔らかく沸騰しあふれ出てくるような弦楽器群の響きは、信じがたいほどの叙情的な美しさにあふれていた。私はあれほど豊麗なワーグナーの音色をかつて聴いたことがない。


(東条碩夫=音楽評論)

ワレリー・ゲルギエフ
マリンスキー劇場 芸術総監督
Valery Gergiev
Artistic & General Director of the Mariinsky Theatre
1953年にオセチア人の両親のもとモスクワで生まれた。
1988年の35歳の時にマリンスキー劇場の芸術監督に就任し、1996年にはバレエ部門も含めた芸術総監督となる。
1997年〜2002年までメトロポリタン・オペラの首席客演指揮者、1995年以降はロッテルダム・フィルハーモニーの首席指揮者を務めている。
2004年11月のウィーン・フィルとの来日公演の名演奏は記憶に新しい。

◆マリンスキー・オペラ
Mariinsky Theatre
マリンスキー劇場の“前身”となる国立歌劇場の創立は1783年のエカテリーナ女帝時代に遡る。
その後、劇場が火災に遭遇し、1860年に現在の場所に劇場がオープンし、時の皇帝アレクサンドル二世の皇后マリーアの名前に因んで、「マリアの」という意味の“マリィンスキー帝室劇場”と名付けられた。
1935年に、スターリンをも上回る人気を博した共産党の指導者、セルゲイ・キーロフが謎の暗殺事件の犠牲になり、それを悼み“キーロフ”という名前が冠され、1991年のソビエト連邦解体までその名称が使用され、1992年より“マリンスキー劇場”の名称が復活した。
この舞台では、ロシアの古典オペラの多くが世界初演されている。
グリンカの《皇帝に捧げし命》《ルスランとリュドミラ》、ムソルグスキーの《ボリス・ゴドゥノフ》《ホヴァーンシチナ》、ボロディンの《イーゴリ公》、リムスキー=コルサコフの《見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語》、チャイコフスキーの《スペードの女王》などである。マリンスキー・オペラは1993年に初来日し1997年、2000年、2003年に日本公演を行っている。

コメント(12)

はじめまして☆
ご挨拶代わりに書き込ませていただきます。
図々しくもこのようなハンドルネームで、誠にお恥ずかしい限りですが・・・是非お仲間に入れてください。

来年のリング@ゲルギーは「神々」だけ観に行く予定です。昨年暮れにチケットを取りましたので、足掛け3年になりますね。
ゲルギーはとても好きな指揮者なのですが、ワーグナー物はまだ聴いたことがありません。上の記事を拝見するに、かなり期待が持てますね。舞台も相変わらず前衛的なようで、これもまた楽しみです。本当はクラシカルなリングが好きなのですが、今や観る機会はないのでしょうか。

昨年の夏は、電車乗り継いでの貧乏旅行ながら、憧れのバイロイト詣でに行って参りました。噂には聞いていましたが、小さい!古い!不便!でも確かに音響は素晴らしいのです!聴いたことのない種類の音でした。ああ、ワーグナーはこういう音が出したかったのね、と感激でした。
ラッキーなことに前から3番目で「神々」を観られ、最後は号泣状態だったのですが、あちらでのレビューを読むと、さんざんの酷評でした。私などは「何の文句があるの?」と言う感じですが、やはり評価基準は相当厳しいのでしょうね。
またお金を貯めて、来年もう一度行きたいなーと密かに考えております。
管理人様、メンバーの皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
 こんばんは。こちらには初めて書かせていただきます。
ゲルギエフの脅威のリング、ついに来日しますね!私も出産がなければ・・・と、子育て専念中なのでしばらく大好きなオペラは自粛しております(泣)。マリンスキー劇場の建築自体にもすごく興味があり、現地で観れる機会があれば最高なのですが・・・ネ。

 >Brunnhildeさん
バイロイトに行かれたのですか、うらやましいです〜。指揮者、オケがまったく見えないピットはどんな音なのでしょうね?私もいつか、絶対に行ってみたいと思います。お時間と機会がありましたら、是非ぜひ詳しいご感想をお聞かせくださいね。

 私は去年の夏、今年の秋に来日するミュンヘン・オペラ(バイエルン国立歌劇場)のオペラ・フェスティバルに行って参りました。タンホイザーとニュルンベルグのマイスタージンガーを観たので、機会があったら別トピでご紹介できれば、と思っています。
 
 かなり横道にそれてしまってスミマセン・・・。
Brunnhilde 様


>管理人様、メンバーの皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

管理人 建御雷神(トゥール)キルゴアです。

レスありがとうございます。

私は、地獄の黙示録でワグナーと出会い、2000年のNHK新春オペラで、ゲルギーの「ルスランとリュードミュラ」に感銘を受け、リエンツィで生きるモチーフを獲得しました。

ゲルギーとワグナーの組み合わせなんて夢のような企画ですので、事情が許せば私もゆきたいと思います。

おまけ

知り合いの岡本 呻也ファイナンシャル・ジャパン編集長
http://n.gree.jp/?mode=profile&act=look&user_hash=a409d708fa71bd62b9a1dfe9770420220931c4a8
のオペラ・クラシックコンサート便りより
METゲルギエフの「ワルキューレ」/手塚宏之 さん
http://www.ne.jp/asahi/shin/ya/daihyo/tezuka/MET/03.htm

やっぱ、すごいそうです。
gommy さま

未来のSiegfriedのご出産おめでとうございます。

パルジファルな管理人です。

>機会があったら別トピでご紹介できれば

是非、よろしくお願いします。
>伊作さま
はじめまして!図々しくてお恥ずかしいです・・・<ハンドル
そちらのページにお邪魔しましたが、そそられるトピックスがありましたので、時々伺いますね。どうぞよろしく!

>gommyさま
旦那様はドイツの方なのですね。私はまだ数回しか行ったことがないのですが、ドイツの方は温かくて優しくて、大好きな国です。息子さんも可愛いし、本当に羨ましい限りです。また色々お話をさせていただれば嬉しいです♪

P.S.マリンスキー劇場は何年か前に外だけ見たのですが、工事中で残念でした(;_;)。

>キルゴアさま
お仲間に入れていただきありがとうございました☆
そしてリング@ゲルギーの情報も感激です。やはりすごいのですね。ますます楽しみになりました!
ゲルギーの『シェラザード』(お聴きになりましたか?)にビビッた私としては、微妙だったので・・・。

私も今度、昨年のバイロイトのご報告などさせていただければと思います。歌劇場の写真も少しあります。
今後ともよろしくお願いいたします。
はじめまして!バイロイトを夢見て17年ほどのワーグナー・ファンです。バイロイトは行ったことはあるのですが、真冬だったり、春先だったりして見学したことすらありません。でも行けばチケットがなくてもなんとかなるそうなので、一度7、8月に行ってみたいものですが、チケットなしは不安ですよね。

ゲルギエフのリングはジャパン・アーツ夢倶楽部の抽選先行予約に申し込んでみました。全公演みたいので安席ばかりの希望でした。果たして手に入るかどうか・・・・。
>キルゴアさま
レスありがとうございます。
息子にはワーグナーのオペラにゆかりのある」ミドルネームをと考えていたのですが、主人に「幸薄そう」と反対されました(笑)。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

>Brunnhildeさま
ゲルギエフのリング、今から気分を盛り上げて♪楽しみですね!ドイツが大好きな国とお聞きして、私もとてもうれしいです。
バイロイトのレポートも楽しみにお待ちしております。

>コボリさま
はじめまして。私も何度かバイロイトに挑戦しているのですが、当たったためしがありません(笑)。2006年はリングの新作が予定されているみたいなので、是非当てたいところですが・・・。日本からのツアーはちょっと手がでないし・・・。チケットがなくてもなんとかなるって本当ですか???

トピから大きく横道にそれてしまってすみません(^^;
>gommyさま

公演日の早朝から入り口付近にいると、手に入る可能性はあるそうですが、やはり日本からチケットなしで行くのは不安ですよね。何かのついででないと。
はじめまして。ゲルギエフは2年前(?)の「エフゲニー・オネーギン」で感動しました。

今度は「リング」!あの音でリングを表現したらどのような音になるのでしょう。私の聴いた限り、「オネーギン」では繊細で夢見るような響きでした。特に弱音が最高・・。(大方の批評とは異なるかもしれませんが)

個人的には、この演出にも興味がありますね・・・。理屈先行の演出には、いささか食傷気味です・・。
ゲルギーのリングを特集した番組が月曜にテレ東で放送されます。。
以下、ジャパンアーツからのメールをコピーします。
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≪テレビ特別番組決定!≫
  假屋崎省吾の「リング」徹底解剖 〜“ニーベルングの指環”の魅力〜

 [放送日] 7月18日(月祝)9:30AM 〜 10:30AM
 [放送局] テレビ東京 (東京のみ) ⇒ http://www.tv-tokyo.co.jp/
 
 モスクワ公演の最新映像から、ヴィジュアル的に美しい舞台は勿論のこと、大掛かりな舞台の仕込みの様子や、マリンスキーが誇る人気歌手のインタビュー、そして、今やカリスマ指揮者として世界で多忙を極めるゲルギエフの横顔など秘蔵映像たっぷりです。パーソナリティには、クラシック音楽はもちろん、ワーグナーも大好きという華道家の假屋崎省吾氏とキャスターの八塩圭子さん。このお二人が“マリンスキー・リング”の魅力を分かりやすくお伝えします!

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