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ヤバイ本コミュの女子の生きざま / リリー・フランキー

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この世には男と女しかいなく、それは生まれたときからずーっとわかりきっていた事なのだけれど。どうしても知りたいことは、兄貴に聞くのが一番って、頼りになるのがリリー・フランキー。女子の生きざまってお題には、少しばかり、コンビニの隅っこで色本をメクっていた若かりし思春期の、うすら恥ずかしい想いさえも回帰させる。


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*** しびれるセリフ ***


ある職場でボクらは怖い話をしていました。その中にいたY子さんはスーパーモテモテのチャーミングな女子です。話も佳境をむかえ、怖がりのY子さんはもう失禁寸前と思えるほど悲鳴をあげていました。そして、誰かがイタズラして部屋の電気を消したとき、Y子さんはビックリして椅子から転倒し、起き上がると、たまたま横にいたボクにしがみついてきました。

と、ここまでは、よくある状況ですが、その瞬間、Y子さんの言ったセリフがコレなのです。


『ねえ・・・背中さすって・・・』

何?! どーゆう意味か分からなかったボクでしたが、もう、その一言で気持ちは翻弄されていました。言われるがままに背中をさすっているとY子さんは、こう続けるのでした。

『アタシ、怖いことがあると、誰かに背中をさすってもらわなきゃ、ダメなの・・・』


死ぬかと思いました。あんまりかわいくて。映画[パルプフィクション]の中でサミュエル・L・ジャクソンが目前で銃を乱射されても死ななかった自分に奇跡を感じたように、そんなかわいいセリフを乱射されて生きている自分に神の力を知ったのです。


「オレの人生、生涯この女子の背中さすり屋さんでも悔いなし!!」 そう思わせる宗教的なパンチ。

コケ→しがみつき→背中さすって→ダメなの。この流れ、そのテンポ、天才的センスです。

「背中さすって」だからいいのです。これが「奥歯回して」だと今ひとつピンときませんし、「乳首結んで」とかになると、もう手の施しようがありませんからね。


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って、実もフタもない話が画伯の直筆がはいってさらに、変幻自在の女子の気持ちをつかんでは転がすリリー・フランキーに即脱帽。校舎裏の汗臭い部室で先輩たちから聞かされるような、オトナの世界を彷彿させる。のだろうか?!


昔から面白いことをいう人間は、男からも女からも支持を得るものだけれど。普通そんな簡単にはいかないことを、やってのけそうな著者の風貌、はたまた言動には、こりゃ男子もうかうかしていると
女子においてかれるナ、と肝すらひやす今日このごろだったりする。(いつも)



題:「 女子の生きざま 」 画箸:リリー・フランキー(刊:新潮社) 初出:2000 

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