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3・14法政大弾圧事件に抗議するコミュの6学生奪還!

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【東京アウトローズWEB速報版】より転載
http://outlaws.air-nifty.com/news/

<【ビデオ】法政大学「ビラまき弾圧」、6学生全員奪還>


■本誌既報のように、法政大学で2月5日、受験生にビラをまいていた6学生が不当逮捕された。しかし、これではさすがの検察も起訴できず、本日(26日)、6人全員が釈放された。







【参考記事】
「4年間で逮捕者118人、生き残りをかけて揺れる法政大学」(JanJan)
http://www.janjannews.jp/archives/2744309.html

【4年間で逮捕者118人、生き残りをかけて揺れる法政大学】


 法政大学が揺れている。と言っても、揺れているのは2000年に竣工した地上27階建のボアソナードタワー(写真1)ではない。この問題は06年3月に大学側の「ビラまき・立て看板禁止」の決定に抗議した学生ら29人の逮捕に端を発している。事態は収拾するかに見えたが、2月5日には、「公道でのビラ配布」に対して、学生6人が「威力業務妨害罪」と「公務執行妨害罪」で逮捕される騒ぎが起きた。


(1)2月5日の逮捕劇
 
 5日朝10時、法政大学の入試初日、法大生を含む6名の学生が大学正門前で、おもに受験生を対象にビラを配っていたという。その場には「サークルの勧誘」ビラを配る他の学生らもいた。逮捕された学生らが配っていたのは、いわゆる学生運動色の強いビラである。学生側の主張によれば、3人はビラを配布、1人は横断幕を持ち、1人はビデオ撮影をしていたという。(1)現場では入試業務が混乱することもなく、(2)試験開始前の時間帯であったというのが、「学生らのビラ配布によって、入試業務が妨害された」とする大学側への学生らの反論だ。
 
 100名近い公安警察や機動隊員によって、6名が上記罪名で逮捕され、目撃者の話によると、公安の刑事が生け垣に倒れ込むという、お決まりの「転び公妨」もあったらしい。事前の警告も無い「公道でビラをまいただけで逮捕」を、学生らは「法政大学の腐敗を批判する学生のビラまき・宣伝活動を強制的にやめさせるためにのみ強行された弾圧」「政治弾圧・言論弾圧そのもの」と訴えている。
 
 
(2)逮捕劇の背景
 
 たしかに「公道でビラをまいただけで逮捕」とは、過去の〈立川自衛隊官舎ビラ配布事件〉や〈葛飾ビラ配布事件〉、そして現在も係争中の〈国公法・堀越事件〉や〈世田谷・国公法事件〉よりも不穏な印象も受ける。但し、この逮捕にはいくつか複数の背景がある。
 
 2月5日の逮捕にいちばん近いできごととしては、1月29日に、法政大学の敷地200メートル以内のビラまき・演説を禁止する、東京地裁(渡邊隆浩裁判長)の仮処分の決定がなされたことがある。これには12名の学生が対象になっていたというが、5日の逮捕劇の時、その仮処分の対象になる学生らは、200メートル以上離れた駅周辺でのビラ配布を行っていた。しかし、警察にしてみれば、裁判所が仮処分の決定が下されている以上、正門前でこれまでと同じように学生らがビラ配布を行い、また大学当局からも110番通報があれば、学生排除に動くことは当然考えられるだろう。あるいは、わざわざ入試当日に正門前で、となれば大学からすれば挑発的行為と見られても仕方のないところもある。
 
 ふたつ目は、冒頭に書いた06年の逮捕劇だ。法政大学は、もともと「バンカラ(蛮カラ)」で鳴らし、どちらかと言えば、スポーツで有名な、男くさい大学である。今年の大学案内にも〈130年の歴史と自由な学風〉とあるように、かつては、その自由な校風の中、詰め襟の体育会系男子学生が闊歩する大学でもあった。学生運動も盛んで、正門市ヶ谷キャンパスの正門から入ってすぐ左、現在の「外濠(そとぼり)校舎」には、以前は古びたサークル棟が立っており、学生らの立てた看板がところ狭しと並んでいたものである。4年前の3月14日、大学側の「立て看板禁止」に抗議する学生ら29人が、200名近くの警察関係者に取り囲まれて建造物侵入罪で逮捕された一件はテレビ放映もされたため記憶に新しいが、それ以来、一部の学生らと、大学・警察側とは対立したまま現在に至っている。09年9月にも、学生ら8人らが暴力行為等処罰法によって起訴されており、過去4年間の逮捕者はのべ118人、起訴された者は33名を数える。
 
 3つ目の背景は、18歳人口の減少などによる大学側の大きな経営転換だ。現在、法政大学は、市ヶ谷キャンパス、小金井キャンパス、多摩キャンパスの3つを有し、学部数は15にも増えている。特に、この10年をふり返ると、「国際文化学部」「人間環境学部」の新設(99年)から始まり、2000年には「現代福祉学部」と「情報科学部」を、さらに07年には「デザイン工学部」、09年に「スポーツ健康学部」が新設されている。これらは〈学部〉の新設であり、これに〈学科〉の新設を加えると、2001年以降、国際経済学科、メディア社会学科、経営戦略学科、市場経営学科、現代ビジネス学科…などが新設され、今や法政大学は、15学部35学科を擁するマンモス大学に変わりつつある。
 
 しかし、そうした大学経営の多角化は、逮捕された学生らの言葉を借りれば、「入試=営業」、「金儲け」であり「高い学費、高い受験料による新自由主義的な〈教育ビジネス〉に手を染めている」との批判を受けることにもなる。15学部の入学初年度の合計金額は法学部、文学部などが125万円、上は理工学部機械工学科の209万円まで幅があるが、15学部平均すると約130〜140万円ほどになる。2010年の大学発行の案内によれば、15学部全体の入学者定員は5940人であるから、定員オーバーがなく、その人数が全員130万円を大学に納めるとすると、5940(人)×130(万円)、つまり学生の納付金だけで年間約77億円のお金が大学に入って来ることになる。さらに、学生、教職員数に比例して交付される一般補助金(=国の税金)、入試の受験料などを含めると、「教育を金儲けの手段とする、教育の民営化(私物化)」という学生らの主張もわからなくはない。
 
 大学側の言い分はどうなのか。法政大学入学センターに電話で問い合わせると、だいたい下記の大学ウェブサイトのような回答が返って来た。大学にすれば、いつまでも学生運動のイメージがつきまとうのは困る、今までの「バンカラ」の印象も払拭したいという中で、06年3月の29名の学生逮捕から続く学生らとの対立に、業を煮やしているというところも当然あるだろう。特に、よりによって入試初日に正門前でビラをまかれたとなれば、単なる「公道でビラをまいただけ」という話ではなくなり、「いい加減にしろ!」というのが本音かもしれない。
 
 
(3)東京地裁前での警察官VS大学生
 
 前節(2)のような対立の背景を考えると、「公道のビラ配布」を100%認めろという主張も認めにくい。場合によっては、ビラ配布が受験生離れや大学のイメージ低下を招き、個々の学生の学習権云々(うんぬん)よりも、大学経営そのものにも影響を及ぼすかもしれない。しかし、学生らが大学の方針に反発し、警察権力と敵対するのも、すべて学生たちに非があるのかと言えばそうでもない。下記に記すような、いささか過剰な締めつけがあるのも事実である。
 
 2月24日、東京地裁前で、逮捕された6名の学生らを支援する学生たちが横断幕を掲げて、通行人にビラを配布していた。と、そこに、一人の警察官が自転車に乗って現れ「マイクがうるさいので、やめるように」学生らに指示をした。聞けば、「近隣の人から、マイクの音量がうるさいという匿名の電話があった」とのことである。
 
 しかし、東京地裁前で、それぞれ訴訟の支援者らが、マイクを片手に通行人に自分たちの主張を訴えることは日常的によく見る光景だ。よりによって、学生らがビラを配布していると、自転車に乗った警察官が来て、それをわざわざ制止させようというのは妙な話だ。そもそも東京地裁のまわりのどこに「マイクがうるさいと感じる住人」が住んでいるのか――、その話を聞いて、そばを通りかかった通行人男性も学生たちも笑っていたが、そういう物言いは、いかにも学生たちをなめてかかっているようにも思われる。



 その日はたまたま通行人の男性がいて、名前を言い渋る警察官に対して「警察手帳規則の第5条(=身分の提示)は?」と切り返して名前を言わせたり、写真を撮らせまいとすることに対しても「職務中の公務員に肖像権は無いはずだ」と指摘したりして、警察官はそれ以上、学生らに強硬に接するようなことはなかったが、そのあと制服警官が公安を呼んだのか、彼ら学生の行動を遠巻きに監視する私服の警察関係者が目についた(写真3)。学生たちに言わせると「いやがらせだ」とのこと、記者から見ても、2月5日の大学正門前の逮捕以上に、警察関係者が学生らを物陰から監視し、圧力をかけるようなやり方はおとなげない無いようにも思われた。警察官らの給与(=生活費)も、国民の税金でまかなわれていることを考えれば、警察官らが闘うべき不正・巨悪の類いは、もっと他にあるのではないだろうか。改めて(写真3)を見て欲しい。小春日和の暖かさの中、2月にも関わらず私服警察官らは、コートも羽織らずに談笑している。例えば、組織の不正と闘わずに、学生相手にお茶を濁しているようでは、仕事ぶりをごっこ遊び(=警察ごっこ・捜査ごっこ)」と皮肉られても仕方ないのではないだろうか。


(4)未来を背負って立つ学生諸君に
 
 法政大学(市ヶ谷キャンパス)内を歩いてみると、そのモダンな校舎群に驚かされる。かつてのような立て看板はなりをひそめ、応援団のがなり声も聞こえない。「法政=バンカラ」の校風を知る身としては、いささか寂しさを感じることも否めない。大学という場所は、そもそもすべてにおいてさわやかで清潔感あふれている必要はないわけで、むしろ「水清ければ魚住まず」で、「清濁あわせもつ」ところも魅力の一つだ。キャンパスには20代の吉永小百合を髣髴(ほうふつ)とさせる女子大学生がいるかと思えば、およそ「おっさん」にしか見えない30代の学生がいる…、時に政治的な主張もなされる、というのが、ごくふつうの大学キャンパスの光景である。最新のパソコンルームやカラフルなラウンジだけが売りというのではなく、師弟関係や異なる考えを持つ学友同士の交流で、学生一人ひとりの人格が陶冶されていくことが、大学生活の意義とも言える。
 
 もちろん、角材や鉄パイプに象徴される暴力はもってのほかだし、また、学籍を有していない“学生風”活動家も学びの場から排斥されることはやむを得ない。しかし、一部の人間による好ましくない行為から、全学生を対象に「一律禁止」の網をかけるような規制もまた好ましくない。例えば、10代の若者は、政治的なこと、権力への反発に目覚める時期だ。北風と太陽の例ではないが、大学には、ある程度は大様(おおよう)な態度で学生に接してほしい。大学側は、一般学生の学ぶ権利を守るためという言い方をするが、本当に一般の学生から、大学の勉強に支障が出るといった声が出ているのだろうか。「ほかの学生のため」と言いつつも、何とか、大学のクリーンなイメージを広めたい、大学のマンモス化という“営業”方針の妨げになることは警察に頼ってでも排除したいといった思惑は無いのだろうか。警察への通報、そして逮捕が日常的になるにつれて、いつのまにか警察権力に頼った大学経営が常態化することを、記者は危惧する。
 
 第一線で働く警察官には、特に学生らを「いいカモ」と見くびるのではなく、将来の日本を負って立つ貴重な人材であるとの意識を持ち、むしろ自分たちの取り締まり方法への反省や自戒を大いに期待する。通報を受けた警察が、学生相手に「転び公妨」など言語道断である。少なくとも記者が話を交わした学生たちは、かつての学生運動とは明らかに異なる世代だ。話せばわかるし、お互いに反目し合うのは不毛な対立だし、「逮捕→勾留」がプロ(警察)としての精一杯だとしたら、これほど情け無いことは無い。町のチンピラヤクザが小学生相手にカツあげを繰り返しているようなものだ。
 
 おそらく、警察の目論見としては、ビラ配布などの行動に対して、「逮捕→20日間の勾留」を繰り返すことで、学生らへの〈萎縮効果〉をねらっているのだと推測される。たとえ、起訴されずに釈放になったとしても、逮捕され、約3週間も勾留されるのではたまったものではない。一般の社会人であれば、起訴・不起訴にかかわらず、「逮捕→勾留」だけで職を失うことがある。だから痴漢事件でも冤罪が増えるわけだし、「認めなければ出さないぞ」式に脅しをかけるような〈人質司法〉がまかり通るわけである。
 
 警察をめぐる世間の目は厳しい。先日の警察に関するシンポジウムでも、ひとり暮らしの女性宅を複数の警察官が深夜2時に訪れて「任意同行」を求め、そのままパトカーで連行するという事実が報告された。警察という組織内部で習慣的に行っていることが、知らず知らずのうちに「世間の非常識」になっていないか、警察関係者はよく考えて欲しい。
 
 同時に、現場の警察官は、よく勉強をすべきだ。何も知らない市民に対しては、さも法令に詳しいそぶりをするが、いざ他の法令との整合性や、法令にまつわる判例、最近の事件なども驚くほど無知な警察官を一部で見かける。公安関係者も含めて、もっと組織のあり方をオープンにしていくことが必要かもしれない。
 
 最後に、記者がいちばん期待を寄せるのは、学生諸君だ。
 
 まず、今回、大学に問い合わせると、逮捕された6名のうち、すべてが法政大学の学生ではなく、むしろ法大生はごく少数で「30代の男性もいたように聞いている」と大学関係者は返答した。電話取材につき、正確な数字は確認できなかったが、外部の学生(人間)が、入試当日に大学正門前でビラをまき、過去に逮捕例もあったとすれば、いかに公道上とは言え、その行為が「憲法21条でも保障されたまったく正当な言論・表現活動」とは言いにくい。
 
 記者が、学生諸君に望むことは、逮捕されて勾留されている学生6名を“奪還”して、終わりではないということだ。死刑判決から40年以上、拘置所から無罪を訴えている奥西さん(名張事件)もいれば、冤罪を訴えつつ死刑が執行された飯塚事件の遺族もいる(2008年10月、死刑執行)。飯塚事件遺族は、故人の名誉回復を願って、すでに再審請求している。高知白バイ事件では、運転手の片岡さんが1年4ケ月の実刑を受け、この2月23日、ようやく加古川刑務所から家族のもとに帰ることが出来た。学生諸君は、警察や検察、そして裁判所などによる「弾圧」を糾弾している。もし、自分たちへの「弾圧」に不条理を感じるのであれば、それについて平和的に発言し、同じように、平穏な社会生活を送る中で、突然、冤罪に陥れられ、時には仕事や家庭、そして命まで奪われる例が、この今の日本で起きていることに思いを致して欲しい。記者は、学生諸君が、本当に世の中の弱い立場の人のことを考え、そういう人たちへの深い共感の念を持ち続けていけることを心から願っている。
 
 
〈大学側・学生側 両者の見解〉
◎法政大学側 見解
 http://www.hosei.ac.jp/news/shosai/news_94.html
◎学生側(3・14法大弾圧を許さない法大生の会)見解
 http://hosei29.blog.shinobi.jp/Entry/916/


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