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なんとかなる。コミュの小説を書いてみたんだ。

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まだ途中なんですが、これってどーすればよくなりますかね?


 しばらくぶりに会った彼は、少し物憂げな表情を浮かべていた。
「玉ねぎの微塵切りが目によくしみるぜ。」彼はふと、わたくしにつぶやいて見せたりもする。彼の名は宮内、みやうちだ。
私はすぐに切り返す。
「どうぞ」
そぅっと抹茶ミルクを表沙汰にする。あくまでそっと宮内にミルクティーを差し出した。宮内は無我の境地に加え、無言のままミルクティーに角砂糖を17個ぐらい放り入れ、つぶらな瞳をさらにつぶらにしてつぶやいた。「sweet。」
当たり前だった。
宮内は昔は、バスの運転手をしていた、車の運転に目がない大男だった。
 宮内はいつだってわたくしの家に勝手に上がり込んでは、大根のおでんを買ってこいと強要してくるのだ。 
私は、
「答えは:のぉーだ」
と言い放つと、宮内はしぶしぶ自分で買いに行く。こんな日々がもう7日も続いていた。 明らかにおかしい。私はこの出来事を不審に思い始めてやまなかった。
なぜに宮内は角砂糖をあんなにも盛りだくさんだったのだろうか?
3日まえの不安が頭をよぎる。
 新宿駅の掲示板に、「動くと斬る」と書いたことがとうとうばれてしまったのだろうか?
 人知れぬ階段の五段目で今日もスニッカーズを食べながら、わたくしは眠りについた。 耳鳴りのやまぬ夜を乗り越えて、待ちに待った結婚式の準備の日がやってきた。明日は宮内の十回目の結婚式だ。
 シンデレラのガラスの靴の様な靴をサンドアートで作り上げ、地元特産のスルメイカをふんだんにもちいた海鮮ブーケを携えて、わたくしはもくもくと海辺の教会の海辺で一人浜鍋を繰り広げ続けた。 
 何故だか急に涙がちょこらBBだ。なんのために生まれてきたのかを考えるふりをしながら、酢漬けイカを片手に教会に殴り込む。 中にはこなきじじいにも良く似た、おさげの雪だるまが自分の視界を遮りながら、軽快に転がってくるではないか。
 驚いた私は振り向き様に雪だるまの苦手な音を90dbを保ったまま発した。
「おまえにはいつも頭が上がらないな」
 雪だるまが悔しそうに言った。
そうして私と雪だるまの気妙な同棲生活はすかさずスタートしたのだ。
 雪だるまには小さなこだわりがたくさんあった。
 わたくしも負けじと義務教育のひたむきさを説き伏せた。 廊下のはしにボウリングのピンを立てかけ、元旦の夜には初夢を見られない自分の不甲斐無ささえも愛おしく思えてたまらなかった。
 雪だるまは絶え間なく耳からコーンポタージュを流していたが、少しも気にかけたことなどなかった。
 わたくしの仕事は主に、人はどれだけの加齢臭に耐えかねるのかを調べたかっただけだった。
 その話はさておき、宮内の過去に少し触れてみたくなった私は、彼にこう問いかけた。「あとどのくらい:どのくらいマイルが貯まれば、僕の母さんは父さんの嫁ですか?」
草原で雑草を貪り、温泉街では饅頭の売れ行きをいつも気にかけている宮内の棚からぼたもち的な話しに私は思わず自分の耳を疑った。
 宮内は現在75歳で、ルーピングプレイタイプのヨーヨーを好んで使っていたが、最近わき脱毛をしたせいで、少しもゴルフのスコアが伸びない事をクラブのせいにしようとしたが、ゴルフなんてやった事がないらしく、急遽市長選に立候補する腹を決めて出馬したが、もう既に人生の終着点が近い事を占いで諭され、これからうちに来て、コツコツ貯めて来た定期預金でわたくしと一緒に豪遊しようと考えたが、もうとっくに使ってしまっていたことから、これから銀行を襲撃しようということだ。
 願ってもないチャンスが舞い込んで来たと私はほくそ笑んだ。わたくしももう生活費が底をつき、床下のミミズを捕まえては太陽に当てて干からびさせていた。
宮内の計画はこうだった。
 まず、わたくしがモデルガンを持って正面から堂々と侵入。行員を人質にとり、みやうちが裏門からハゲタカのコスプレをして、金庫を誘惑。たまらず現金を吐き出す金庫を少しだけカジュアルな存在感をださせ逃走。まんまとわたくしは塀の中という算段だ。
 なかなか現実味のある話しだ。わたくしはすぐにその案に乗った。
 しかし雪だるまが納得してくれはしなかった。雪だるまは、宮内はわたくしを騙す気なんだとしつこくしつこくしっつこく忠告してくる。
雪のかたまりでしかないやつに一体なにがわかるというのだろうか?
 だんだん怒りが込み上げて来た私は、雪だるまには悪いが、やつの大事にしている小麦粉を練り上げて作った少しだけ焦げ目のあるトーナメント表をサクサクパンダとすり替え、パンツのゴムを筆箱についているエンピツ削りと同じような扱い方をしてやった。
 さすがの雪だるまも、こりゃたまらんと、ヒゲの裏に隠してあった一万円で、タバコを2カートン買ってこいと宮内に命じた。
 みやうちは:無言で老眼鏡を外し、また掛け直した。
 ゆで卵にも書いてある様に、今回のミッションはとても難儀な事は間違いないだろう。しかし、本当にうまくいくのだろうか?わたくしは子供の頃から予定という事柄がうまくいった事などスズメの涙ほどしかなかった。 カツ丼を頼めば、オムレツが、ステーキを頼めば、分度器がでてくるくらい圧力鍋の圧力をなめきっていたわたしは千手観音の手がいっぱいだという事をいちはやく担任に報告した。
 そんな理科室にあったメスシリンダーにさえも馬鹿にされていたわたくしに優しく声をかけてくれたのが、みやうちだった。そんなみやうちが、わたくしを裏切る事などあり得るのだろうか?
 ふと、足元のゲンゴロウが逃げようとしていたので見逃しました。
 遂に決行の日がやってきた。コンビニでモデルガン風味のアイスを買い占め、全身ピンクのコレステロールを押し固めて出てくる!! これ幸いと、ネズミの巣に落ちていくおにぎりをおいかけて、穴に落っこちたなら、さあ大変だ。
銀行は思ったよりも人が少なく、行員も5人程しかいない。
 「今がチャンスだ!」
 わたくしは窓ガラスが割れそうなぐらい振動してしまいそうなくらいの大声で叫んだ。 わたくしは行員を一匹捉え、空をつんざきそうなクオリティの声を荒げた!
「こいつがどうなってもいいのだ!」
 その時信じられない事が起きた。
 わたくしが捉えた行員は、みやうちだったのよ。警報機が鳴り響く。
 はめられた。全部宮内の仕組んだ罠だったのだ。雪だるまのいう事を素直に聞けなかった自分が恥ずかしい。
 もう少しやつが雪の塊だということを明確に示してやるべきだったと悟ったのだ。いつも風呂に入っては自分がとろけていくのに気付かず、冷蔵庫の片隅でそっとたたずむキムチの如く冷えきった身体を何故風呂にいれていたのかをもっと深く掘り下げて追求するべきだったのだ。
わたくしはまんまと警察につれていかれた。
小さな部屋に入り、話しを一通り終えたあと、何故だか無罪放免で家に帰らして頂いた。
安堵の気持ちに包まれ続けた私は、その日は、そのまま競歩気味の徒歩で帰り、すぐに床に寝そべり、そっと、雪だるまの頭に熱湯をかけ、すかさず外に追い出した。
何もかも嫌になった私は、気晴らしに旅行に行くことにしてみた。
ロールケーキとにがうりを急いでリュックに詰め、今月末支払いの電気代を踏み倒してみせようという決意を胸に秘めたまま家を出た!
もちろん行き先はまだきめていないが、ロールケーキがあればどこでもやっていけるさという確信が、私の胸を捉えて離さなかったことは言うまでもない。
 
 のろのろと進むトロッコに乗りながらこれから先どうするべきなのかを、少しだけ、考える。コンビニで買ったコーヒー牛乳を口に含み、一緒に買ったヨーグルを同乗の犬にぶつける。
 家を出る時に持ってきたロールケーキは予想通りその日のうちになくなったことは言うまでもないだろう。信じれるものがなくなった私は、信心深い心も手伝ってか、毎日の日課にできあいのプリンを食べることを怠らなかった。このプリンにはいろいろと思い入れと思い出とが並々ならぬぐらいにたくさんあった。
 ふと思い返すだけで頭髪が抜け落ちる程だ。

思い返すだけでも恐ろしい。あれはちょうど私が27歳と12ヶ月を迎えた頃だった。冷蔵庫にいつも駐在していたはずのプリン。
近所のおばさんにいつも無理やり作らせてはこんなもん食えるか!!とばばあの頬を二度ほど叩いてやったこともあった? 
今思えばババアの口紅はとんでもないほど黄色くて、プレSUTEを買ったばかりの私はいかんともし難いこの気持ちに若干はにかんだりもした。
そりゃそうだ。
ババアは私の母だったのだ。
さっきまで在庫処分の棚におかれたマガジンラックのようないでたちで私に視線をぶつけ続けるあのババアは私の母だったのだったのだ。

 ふと涙がこぼれ落ちそうになったがよだれで勘弁してやった。そうこうしているうちにいつのまにやらこんな時代に変わっていたのだ。
 私は愕然とした。
もうあの頃の様な、雪だるまとの楽しかった日々は帰ってこないのだろうか?
DVDをひたすらCDプレイヤーにかけて鳴らない鳴らないとパソコンに怒鳴りつけ、モンダミンとグルコサミンを何度説明しても勘違いするあのバカ丸出しな雪だるまがもう今はただのスパイシーチキンに成り下がってしまった事実を受け止めなければならないのだろうか?
 とんでもない過ちを犯してしまったことに気づいた私は、ふと童心に帰り、机の隅にずっといれ続けていた自称ベイブレードのベーゴマを戦わせ続けてみた!くる日もくる日も回し続けた。
しかし雪だるまはやはり帰ってこなかった。     第2章
 あれはある夏の、とてもとてもとても暑苦しい日だった。
 いつもの駄菓子屋でメンコについて熱く語っている少年さながらの熱血漢を目指していた私は当時19才だ。
 私はピンクのスカーフに茶色のニット帽、黒のホットパンツに、背中に大きく粋と書かれたポロシャツを来て、いつもの様に銭湯に向かった。
 銭湯は相変わらずの賑わいっぷりで、私はいつもの様に番台にいるどてかぼちゃのようなフォルムのおばちゃんに代金を払い、すかさず湯に浸かりそのまま外に出た。
 毎日変わりばえのない生活に飽き飽きしていた私は、少しの勇気を振り絞って新しいことにチャレンジしてみたい衝動に駆られていたのだ。

 

コメント(22)

ひろとゃんさん

ただいまスランプ中なのでござるよ。

ちきんはーとーさん

ありがとうごぞいます。褒められたのはひさかたブリです。
所々ですが
頭中で映像化したら(≧〜≦))ププッと笑っちゃった
なぜか東方見文録(ファミコン)を思い出して暗い気分になりました。
GUSTAVさん

そのゲームは存じ上げないのですが似たような感じなのでしょうか?
いのぷんさん!

みんな読んでくれよOq.w.
やばい…これはツボにはまる…。
好きです(*´∀`)

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