[mixi]解題　日ユ同祖論 - 日猶同祖論

[1] mixiユーザー 07月05日 17:09

１）源流はどこだ！

　前述しましたように、一口にユダヤ人とくくっても、現在の状況下でも「ステファラジー系」と「アシュケナジー系」が混在するうえに、時代的にもエジプトでの奴隷時代以前は「ブライ人」といわれ、その後は「イスラエル人」といわれ、そして「ユダヤ人」といわれるようになったのはバビロンの捕囚といわれる事態の後、約紀元前4世紀以降のペルシャ帝国の庇護のもと「彼らはユダの人」と呼ばれるようになってからのことです。

　今後「ヘブライ民族」「イスラエル民族」「ユダヤ民族」とかの言葉が頻繁に登場しますが、その使い分けにも注意が必要です。

　さて今後、この謎を解き明かすにあたって、私は一つのセオリー（行動理論）、メソッド（方式）と申しますか、判断基準の物差しをもって持論を展開してゆきたいと思います。

　それほど、混沌とした多種の情報をどう取捨選択し、整理していくためには物差しがしっかりしていないと、どこへ向かって行っているかわからないほどの迷路に迷い込む可能性のある題材だからです。

　その私が、今後使用する物差しとは「総てのものには源流がある。同じような事象のものが存在するなら、時代の新しいものは、時代の古いものコピーか、影響を受けている。」（神秘のカバラー）ダイアン・フォーチュン著の言葉です。

これに従えば総てはつながっているはずです。

[3] mixiユーザー 07月06日 11:45

３）伊勢神宮の参道に並ぶ六芒星を彫り込んだ石燈籠！

　日ユ同祖論に興味をお持ちの方ならよくご存じの、伊勢神宮の参道に並ぶ石燈籠には六芒星が彫り込まれ、その上には皇室のシンボルである十六弁の菊の紋章が彫り込められているので有名です。六芒星はご存知のようにイスラエルの国旗に使われています。そしてその図形はダビデの星と呼ばれています。このことから、天皇家はユダヤの流れを引いているとか、まことしやかに語られています。
　これが日ユ同祖論などとささやかれる一つですね！しかし、他に多々ある古代ユダヤと日本の関係を語る事象の一部として取り上げられているにすぎません。（画像1）

　反対に、この六芒星がイスラエルのシンボルになったのは、近年になってからのことなので、ダビデの星と伊勢神宮の六芒星とは古代イスラエルに結びつける理由は何もない、という意見もあります。
　（イスラエルの国旗は1891年にデザインされ、1897年の第1回シオニスト会議でシオニスト運動の旗として採択。第二次世界大戦中のユダヤ義勇軍の軍旗として使用され、1948年10月28日に国旗として正式に制定された。「六芒星旗」とも言われる。（以上ウェキペディアより！）

　果たして、これだけの資料のみでとやかく、論じ、結論付けるには無理があります。
では、ここで冒頭の「ものにはすべて源流がある、、、」の方式に従って六芒星の源流を探るところから入っていきましょう！

一）タルムード「カバラ」の登場！（後に詳しくこのことについて触れてゆきます。）（ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想である。独特の宇宙観を持っていることから、しばしば仏教の神秘思想である密教との類似性を指摘されることがある。）（以上ウェキペディアより！）
　カバラはユダヤ人の中において旧約聖書と並び秘教とされるタルムードの中の経典であり、歴史上口伝えのみにて継承されて秘中の秘とされていたが、最初は西暦2世紀ラビ、シメオン、ベン、ヨハイによって書かれたとされているが、さらに体系化された「カバラ」としては16世紀スペインに住むユダヤ人、ディアスポラ（離散家族）集団の中のモーゼで・デ・レオンにより、初めて世間に発表された。
　そしてそこには六芒星がセフィロートの木（命の木）の一部の図形として登場する。（画像セフィロートの木）（画像2）

二）では、その時に六芒星が初めて登場したのでしょうか？実は「カバラ」のヘブライ語の意味は「伝えられるべきもの」という意味で、ユダヤ民族の父といわれるアブラハムがカナン地方の祭祀王メルキゼデクから伝授されたものだとされています。ということはアブラハムの登場する紀元前1960年ごろのことになります。　その後、預言者エゼキエルの幻想にあるように、エゼキエルに受け継がれ、16世紀にスペインで表に出てきたのです。
　その時代に語られた六芒星のことは、アレイスター・クローリーの「トートの書」あるいは「777の書」の中に述べられています。一部を紹介しますと「セフィロート、ティファレットを中心として作られる六芒星の頂点は土星によって置き換えられなくてはならない。そこには必ず星が存在する。（当時そこに置かれるべき冥王星はまだ発見されていませんでした）六芒星の形がかがんだ『龍』であってはならない！」となっています。（画像3、腰をかがめた龍）
　つまり、ここで既に六芒星について言及されているのですね。

（続く）

[4] mixiユーザー 07月06日 13:44

三）次は別の角度から、六芒星はダビデの星といわれでダビデ王のシンボルマークのように伝えられていますが、彼が使用したという具体的な証拠は残っていません。逆に後世九世紀頃に生まれたアラビアンナイトは古代ペルシャで書かれた寓話が元になっていますが、その中にはイスラム圏から見たイスラエルの王、ソロモンと「六芒星」のことが登場します。

ソロモンは、ダビデ王の後に登場して、イスラエルを軍事的、経済的に繁栄に導いた大王でした。
アラビアンナイトでは不思議な魔術を使う大魔王として描かれています。

　その話の中に、アラジンのランプとかビンの中に閉じ込められた魔人がいろいろ登場しますが、ソロモン王は、彼ら魔人を自在に扱って巨万の富と繁栄を築いたと書かれています。魔人はジンと呼ばれ、５階級あって、その一番上の階級のジンはジンマスターと呼ばれていました。そのジンマスターを自在に扱うアイテムが、六芒星を彫り込んだ指輪でした。そこの文章を抜粋しますと！
　
　「ソロモン王がジンマスターを操るために使用したアイテムは魔法の指輪で、これには宝石がはめ込まれ、六芒星のシンボルが刻印されていたと言い伝えられている。ソロモン王は指輪の印章で毎日ジンマスター（魔人）に焼印を押していたというが、魔人としては言いなりになるしかなかった。
　このため後世には、ソロモン王は黄金や財宝を作り出す知識や、怪しい異教の秘術などを知って、巨大な神殿も悪魔を使役してつくらせたのではないかとも言い伝えられている。」『千一夜物語の謎を楽しむ本』 ( 著者グループＳＫＩＴ、ＰＨＰ出版 )

　ということで、ソロモン王の時代に六芒星は存在していたようですね！（紀元前900年ごろ）

四）イスラエルのガリヤラ湖畔にあるペテロの教会の近くに、カぺナウムのシナゴーク（ユダヤ教の教会）があります。ここはペテロの母親が通っていたシナゴークといわれています。
　ここの神殿跡の外壁には、古代イスラエルの７つの穀物のレリーフと一緒に、六芒星ダビデの星のレリーフがあることで有名です。
　紀元前四世紀頃の建造物といわれていますので、このころから六芒星が存在したという、遺跡物による具体的な例です。（画像１）

[5] mixiユーザー 07月09日 14:16

五）映画「ベンハー」に登場する六芒星

　ハリウッド映画の「ベンハー」の中にも六芒星は登場します。
ベンハーのストーリーはちょうどキリストが誕生した頃で、ユダヤ国は、ローマ帝国の属国でした。

　一回目に六芒星が出てくるのは、ベンハーが故郷の屋敷を訪ねた時。そこは落ちぶれて、ほとんど廃虚となっているのですが、その門のドアー叩きの金具が、六芒星でした。（画像1）

　二回目は、ベンハーが馬車のレースに臨む前夜、馬のオーナーのアラブ人から、ダビデの星のペンダントを貰って胸につける場面。（画像2）

　三回目はダビデの星のペンダントを付けてレースに臨む場面。そして勝利を手にして歓喜する場面。（画像3）
　
巷では、ハリウッドは資本家も俳優も演出家もユダヤ人に牛耳られているといわれています。映画ですので、ベンハーが本当に付けていたかどうかはわかりませんが、そのユダヤ人が制作した映画なので、時代背景と何らかの資料に基づいて六芒星も登場したのでしょう。

時代としては、紀元元年ごろの話です。

[6] mixiユーザー 07月09日 14:21

六）世界的に秘密組織として有名なフリーメイソン！

　フリーメイソンといえば、ユダヤ人の組織する秘密めいた組織であると思われているかもしれませんが、太古の時代、発生当初は純粋な、ギルド（職人）のスペシャリストの集団であったとされています。（画像1）　

　フリーメイソンのシンボルマークはコンパスと矩 (さし・大工が使用する直角金尺)で、現在まで続いています。このコンパスと矩は何を意味するのでしょうか。それはシュメールの時代から受け継がれてきた、三角点測量に使用されてきた道具のシンボルなのです。シュメール都市のあったチグリス、ユーフラテス川、エジプトのナイル川の氾濫は太古の時代から周辺の生活民を脅かす大問題でした。その治水事業、灌漑、測量の取り組み、発展に大きく寄与した三角測量の手法と、道具のコンパスと矩こそ、実は祖先神（種を運んできたシリウス星人）から伝授された貴重な技術、ノウハウだったのです。

　このコンパスと、定規によって直線というものが存在するようになったことは、人類の進化において道具を使い、火を使うということに匹敵するほどの発見だったのです。そこから、計画、設計という概念が生まれピラミッド建設などの飛躍的な建造物制作に結びついたのですね！

　その流れとして錬金術が盛んになり、ピュタゴラスもフリーメイソンのメンバーでした。その後ヨーロッパにおいて11世紀ごろテンプル騎士団の時代には聖幾何学として登場！その中に六芒星の描き方が伝承されているのです。英国の作家ローレンス・ガードナー著『聖杯の血統』・清流出版の中で「賢者の石」の幾何学表現について以下のように述べられています。

　　①その男とその女で円をつくり、
　　②そこから四角形をつくり、
　　③四角形から三角形をつくりなさい。
　　④そして円をつくれば、賢者の石が手に入るだろう。

　聖杯→賢者の石を作るための文章を紹介しました。そしてそのまま図形を描いていくと「六芒星」の形になりました。神聖幾何学と呼ばれています。（画像2）

[7] mixiユーザー 07月09日 17:18

七）　一番古いと思われる六芒星の図形はシュメールの円筒印章に彫られている女神イシュタルが持ち上げている2つの六芒星でしょう。後ほどイシュタルには改めて登場していただきますが、イシュタルはシリウスから地球に飛来した女神といわれています。（画像１）

　シリウスについても改めて詳しく述べることになりますが、地球から8.5光年隔たっている、我が太陽系に一番近いに恒星でA星の周りを同じ恒星のB星が回る二重星といわれています。それで女神イシュタルが2つの星「六芒星」を掲げているのですね！
　この図形はシュメール文明、紀元前5000年~6000年のものですから六芒星が確認される一番古い図形かもしれません。

　ここまでが伊勢神宮の石灯篭に刻まれた六芒星に対する中東オリエントからのメッセージです。

　では日本で六芒星はいつごろ登場して、どのような扱いを受けていたのでしょう。
次の項で検証してみましょう！

[8] mixiユーザー 07月10日 14:44

４）日本サイドにおける六芒星の歴史

一）ホツマツタヱ、鯛の話。
　さて、「秀真伝」（ホツマツタヱ）という古代文献をご存知ですか？
記紀が書かれるより以前（約五世紀前半）に、いわゆる漢字が日本に入ってくる前に神代文字（ヲシテ文字）というもので書かれた日本開闢古代史とされています。
　写しが戦後に見つかった文書なので偽物だとか、江戸時代に創作されたものだとか、とやかく言われていますが、詳しい話はまた後述するとして、そのホツマツタヱの２５章に以下のような文章が登場します。

『みことのり　たいはうおきみ　みけのもの　しるしはうろこ』ホ25
　たいは【(尊)・鯛】を意味するものですが、龍に比喩されることもあるそうです。
みことのりは詔で天皇の仰せ、勅命、鯛（龍）は魚君、御食（神にささげる供物）、印はウロコ（鱗）
鱗は正三角形を意味するそうです。

『みつにやま　うつしてかえす　みつやまの　たいはこれなり』ホ25
　この文章の三つに山も三角形を示し、それを映して返す、つまり六芒星になるわけですね！
そして、それは鯛（魚の大王）なりとなっています。
　つまり、鯛は（龍）は六芒星、そして帝（天皇）.である、となるわけですね！
ここから、伊勢神宮の石灯篭に16弁の菊の紋章と六芒星が彫られていることも関連付けられるわけです。
ミツウロコの紋章の画像、ひっくり返して合わせると六芒星！（画像１）
つまりこの文章は「六芒星」が大王、天皇のしるしであるということを詠っていると解釈できます。

[9] mixiユーザー 07月11日 14:16

二）織田信長「長篠の戦」の中に登場する六芒星：

織田信長と武田勝頼の長篠の戦の図屏風絵（徳川美術館蔵）はご存知ですね！
その絵の中に織田信長と思われる馬に乗った大将のそばで、3人の兵隊の後姿の陣羽織の背中に六芒星の図柄が見られます。（画像参照1）

やはりこの図柄は陰陽師、占いをつかさどる者のしるしだと思われます。重要な戦いの場には陰陽氏（占い師）も伴っていたわけですね！

　それを担当、つかさどっていたのが、明智光秀です！明智光秀は占い、占星術、皇室の在り方の専門家でもありました。日本の中世時代の錬金術師であったわけです。ここにいる人物が直接、明智光秀とは思われませんが、明智光秀が用意した、陰陽師の者であろうと想像できます。

この時代に六芒星が既にそういったものの対象としてあった証拠です。

　余談ですが、明智光秀は天皇家、朝廷の諸事、作法にも通じていました。それを買われて織田信長の参謀として重宝されていたのですが、信長の行動規範に対しても八卦的見地からも、こまごま注文を付けたようです。それが、信長の勘気に触れたという見方もあります。
　明智光秀は天下に号令する野望のために本能寺の変を起こしたのではなく、信長が天皇制をまでをひっくり返そうという野心を持っているのではないかと、それを阻止しなければならない使命感に駆られて信長を討ったという見方もあります。
　ゆえに、その後も生き永らえ、のちの徳川家康に使え、明智光秀＝天海僧正ということも言われています。易、占星術、地理学、風水という方面から考えても二人は共通点が多いです。

[10] mixiユーザー 07月12日 11:22

三）淡路島に残る六芒星：エフライムの紋章

　紀元前六〇〇年この地、淡路島を古代イスラエル人が訪れ、そのまま日本に移住し全国に散らばっていったといういい伝えがあり、その証拠となる遺跡が昭和二四年ごろに発見され発掘されました。
　ユダヤの遺跡には海岸淵に自然に出来たものではない、明らかに人の手が加えられた「女陰」の形に彫り込まれた洞のようなものがあり、その上に火で焼かれた、焼け焦げのような跡が残っています。

　これの発掘に際しては当時の在駐日イスラエル大使で大司教でもあるＭ・Ｊ・ローゼン氏も一緒に立ち会って認めているので、ほぼ間違いないでしょう。彼らの調査では考古学的に紀元前六〇〇年ごろに創作されたものと発表されています。（画像1）
海岸淵から見た女陰の彫刻。（画像２）それを陸側から保存している遺跡の跡。Ｖ型石版と、ダビデの星の石版（画像3）はここに設置されていた。

　ただ、私が訪れた当時、ダビデの石版は発掘に協力した京都大学の研究員が持ち帰って、そのままそちらに保存されているという事でここにはありませんでした。そして、海岸線の風化が始まっているのか、コンクリートで修復の跡があるところが残念でした。

　その遺跡の現象、状況と旧約聖書と日本書紀、古事記にある日本の古代の神々との関係の謎を、言霊的、数霊的に紐解いたものが武智時三郎翁の書いた『エル、エロへ、イスラエル』なかに残されています。（詳しい内容は後述改めて説明いたします。）氏はもちろん日ユ同祖論者であるので、旧約聖書に精通しており、当然古代イスラエルに結び付けて解明しています。

　この中で武智時三郎翁は上記の遺跡の状態を旧約聖書中の「こは、エホバの御言なり、エホバの火は、シオンに在り、エホバの炉は、エルサレムに在り」の言葉に結び付けています。炉 ( かまど）は古代、女陰の比喩でもありました。

　さて、その女陰の遺跡のさらに上部には、石室のような祠がありました。発掘当時は砂に埋もれていたようです。その石室の上の石版には六芒星の変形のようなものが彫られてありました。武智時三郎翁は六芒星からズレを起こしたこの図形を「エフライムの章」と呼んでいます。

　翁はエフライム＝神饒速日命（ニギハヤヒノミコト）と設定し、ニギハヤヒについて多くを語っています。ニギハヤヒは旧約聖書中のヤコブ、イスラエルと伴侶ラケルの息子ヨセフの２人の息子のうちの、エフライムにあたると述べています。

　そして、翁はユダヤ史の中でも、また日本創世記にあってエフライム＝ニギハヤヒとして重く捉えています。また更に、武智時三郎翁はこのように述べています。
「イスラエルの家の名の相続者ヨセフを因陀羅 ( インダラ ) の牛にたとえるなら、この牛の首出はマナセとなる。この長子のマナセには身にイサクの神の名の栄光があって、野牛の角のごとく諸国の民を突きたてたおして全地の果てにまで及んだという。これが古代東洋文化の伝える、牛頭天王の文化的世界進出のあり方と創造される。マナセの父ヨセフはイスラエル人であるが、母アセナデ（アセナト）はエジプト人であるところに、牛頭天王文化には、イスラエル文化とエジプト文化の血が合流すると見るはもちろんである。そこで、我々は、このヨセフの牛頭天王文化と古代日本文化との交流を、スサノオの尊の渡来伝説に見出さんとするものである。」

　さて、さらに武智時三郎翁は六芒星（ダビデの星）を以下のように言及しています。
「万物の創造主といえば、日本思想では天之御中主神◎と、高皇産霊神(タカミムスビノカミ)△と、神産霊神（カミムスビノカミ）▽の三神を指すのであるが、この二つ三角形を天神に組み合わせたものが▽△形（六芒星図形）のダビデ章であり、これを天地人にズラし組み合わせたのが淡路の遺跡にあるエフライム章である」と！

　彼は紀元前六〇〇年ごろに六芒星から変形したものが、古代イスラエルから「エフライム章」として日本に渡来してきていたと考えています。

[11] mixiユーザー 07月13日 10:56

四）伊勢神宮の六芒星が彫られた石灯篭そのもの建立の由来

　伊勢神宮の石灯篭に刻まれた六芒星のみに関してでさえも源流を探る観点から、以上のような事柄が考察する材料として浮かび上がってきます。さらに、その石燈籠の建立に関してはこのような話があります。

　さて、この伊勢神宮の石灯篭はいつ頃何の目的で作られたのでしょうか？実はこれもはっきりとしていませんが、一番これが近いのではと思われるのが、異端の古代史研究家といわれる鹿嶋昇（1926～2001）氏著「国史正義、日本建国史」（発禁本になり、国立図書館にのみ所蔵されている）の中の記述ではないでしょうか？その部分をそのまま掲げますと！　以下！

　私はあまりの不思議さを感じて、その灯篭の次第を知りたいと思って伊勢神宮の事務所に問い合わせたところ「その灯篭を寄付している奉賛会に照会してくれ」といわれた。そこで奉賛会に事の次第を問い合わせると「灯篭の製作者の木藤石材工業の社長の木藤昌弘さんに会ってみてくれ」といわれた。そこで木藤さんを訪問して質問したところ、またまた面白い返事があった。
　
　同氏によると「徳川時代以前においては皇室の御紋はまだ確立していなかった。むしろ菊の御紋というよりはひまわりの紋に近くて、あるいはヘロデの用いた紋に近かったように思われる」という。次に灯篭を作るときに、同氏はまず「上に菊の御紋を入れることはよいが、中央の火袋にひまわりの紋（ヘロデの大王紋）を入れることは不要だ」といったそうです。

　しかし、故二荒伯爵（日光東照宮で時の神社庁長官1889～1909年）とその時の奉賛会会長であった、前大阪タクシー株式会社社長、故森岡輝善氏が「それを入れろ」と強く主張されたので、中央にそれを書き入れることになった。この二人の主張は何か深い根拠によるものと思われるが、二人とも故人になってその理由を聞く術もない。（菊の紋章とヘロデの紋章の考察は後程詳しく解説）

　そこで「あの台座に彫ってあるイスラエルの国の紋章はどんな理由で彫られたのか？」と質問しました。すると、その六芒星の紋は伊勢神宮の奥宮の「いぞうの宮」（伊雑宮）の紋であって、前述の二人の強い意見によってこれを彫ったという。この六芒星の紋について知っている人もあるそうだが「以上のような理由であるから、これらの彫刻は何等差支えのないものだろう」という答えであった。

　私はこの木藤さんの言葉には驚くだけでなく、まことに面白いと思った。また伊勢神宮暦はユダヤ歴と同じように十月から始まるのである。

　灯篭の紋にダビデ王の紋を用いることはおかしくない。というのは、ダビデはイスラエルの建国の父であり、名君であり「失われた十支族」はダビデの時代の後に捕虜としてアッシリアに連れ去られたために、ユダヤのシンボルとして、後生大事に行く先々にたずさえてきたのであろう。

　しかし、ヘロデ大王はハスモン朝の王でイエスキリストの生まれる直前の王だったから、このころ「失われた十支族」が故郷を出たとすると時間が合わない。おそらくヘロデの紋というが、古くからユダヤ民族の用いていた紋の一つではないだろうか。（※後ほど別の角度から解説いたします。）
　あるいは、第一波のユダヤ人たちはダビデの紋を、第二波の人々はヘロデの紋を用い、たずさえて渡来したのではないか。（※この部分も後ほど別の角度から解説いたします。）　　以上「国史正義、日本建国史」より！

[12] mixiユーザー 07月13日 11:31

11-4）の続き

　この文章の内容を知って、私は２００７年、それを確かめるべく、志摩半島にある伊勢神宮の奥宮、元伊勢といわれる「いぞうの宮」（伊雑宮）を訪ねました。それは、伊勢神宮を思わせる、簡素な自然の木材を主体とした簡素なつくりでした。（画像1）そして、その宮の鳥居の入り口の道路には伊勢神宮と同じ十六弁の菊の紋章と六芒星が彫られた石灯篭が存在していました。（画像2）

　そこで、すぐに今度はそこから車で10分足らずの志摩市歴史民俗資料館に立ち寄りました。そして、職員の方に「いぞうの宮」（伊雑宮）の十六弁の菊の紋章と六芒星が彫られた石灯篭について尋ねました。
　すると、「ああ、あれ、伊勢神宮にあるものはここ伊雑宮に元あったものです」と簡単に答えてくれました。　　「明治時代に明治政府が伊雑宮にあった、古文書も含めてすべて、伊勢神宮に移してしまいました。今はこちらには、何も残っていません。残念ですが！」ということでした。

　ここで、私の推測では、元伊勢といわれる伊雑宮にはいつ頃か不明だが、少なくとも明治時代以前から、十六弁の菊の紋章と六芒星が彫られた石灯篭が存在していた。それを明治政府が伊勢神宮に収斂させる目的で伊勢神宮に移した。その時、十六弁の菊の紋章と六芒星の意味を知るある勢力グループが、石材会社に大量発注して、伊勢神宮参道の両側に設置した。こういうことでないかと想像します。

　伊勢神宮、元伊勢伊雑宮などの関係はまた後程考察しますが、ここで重要なのは、少なくともユダヤと皇室を結びつける勢力というかグループが明治時代以前から存在しているということです。
　
　それらをすべて総合して勘案すれば、伊勢神宮の六芒星が日本の伊勢地方で自然発生的に、偶然に生み出されたとは考えにくいですね！

　「源流を探る」方式に従えば六芒星の図形も先にオリエントありきで、何らかの影響を受けて、伊勢神宮に存在すると考えたほうが合理的ではないでしょうか？

　もちろんそこで、オリエント地方に伊勢神宮より先に六芒星の図形が存在していたことを認めたうえで、なぜそれが伊勢神宮の石灯篭に十六弁の菊と一緒に刻まれているのかを解明しなければなりません。それが解題ですね！

[13] mixiユーザー 07月17日 14:39

５）皇室の紋章、十六弁の菊の紋章について

では、十六弁の菊の紋章についてはどのような歴史的背景があるのでしょうか？

一）ヘロデの紋
　上記の鹿島氏の石灯篭の話の中にもありましたように、イスラエル、エルサレムの神殿の東門に彫られている16弁の菊の紋章（この時点では菊の紋章としておきましょう）が一般的にヘロデの紋章といわれて、日ユ同祖論に結びつく事象として有名です。確かにこれは菊の花弁よりもひまわりの花弁に近いですね！（画像１）

　ヘロデは（在位：紀元前37年 - 紀元前4年）イエスキリストが存在した当時と重なる、ローマ帝国から認定された、属国であったユダ王国の王でした。本人はエドム人で正確にはユダヤ人ではないといわれています。
　暴君のイメージがありますが、建築的にはベンハーの馬車レースが行われた競技場や、石で作った水道橋など歴史に残る建造物を建立しました。

　ところで、ヘロデの紋がオリエントにおける最初の16弁の紋でしょうか？
いえいえ、バビロンにあるイシュタルの門（現在はベルリン博物館に展示されている）にもライオンと龍（犬にのように見えますがこれが龍の原型）とともにひまわりのような16弁の紋がレリーフされています。紀元前600年ごろ、ネブカドネザル２世の頃建立されたとされています。（画像２）

　さらにメソポタミアのシュメールからアッカド時代には、神のしるしがこの１６弁の紋であったようで、16弁の紋でレリーフされた、ベルトのバックル、腕輪などの装着品が残されています。紀元前２０００年ごろ。（画像３）

[14] mixiユーザー 07月19日 11:31

二）映画ベンハーの中にも16弁の紋章：

　また映画ベンハーの中では、主役のジュダ・ベンハーがユダヤの代表として馬車レースに臨むとき、アラブの族長が馬を提供します。その族長の屋敷に招かれたとき、後ろのカーテンに掲げている金属の紋が16弁の紋章でした。（画像1）
　
　また映画キングダビデには、ダビデ王以前の初代イスラエル王サウルのかぶっている王冠の前部に16弁の紋章がありました。つまりこの16弁のシンボルはヘロデの時代以前から、このメソポタミア、カナン地方の神の紋章、そしてその後王家、族長の紋章だったようです。

　さて、ここで一般的に16弁のこのシンボルはちょうど菊の花弁に似ているので16弁の菊の紋として通用、そう呼ばれていますが、菊から発生したデザインである、としていいのでしょうか？

[15] mixiユーザー 07月19日 15:23

三）言霊秘書の中の十六弁の菊紋：

　日本では、山口志道（1765－1842　江戸時代後期の国学者。明和2年生まれ。文化12年荷田訓之から稲荷(いなり)古伝をうける。江戸にでて国学,国語学をまなび,独自の神代学を創始した。）が書き残した秘伝、「言霊秘書」のなかに16弁の菊の紋章の由来が述べられています。

　彼の言霊、数霊研究からまとめられた概念は少なからず、のちの大本教の教祖、出口王仁三郎、日月神示の岡本典明、カタカムナの楢崎皐月、そして前述の「エル、エロへ、イスラヘル」の武智時三郎に影響を与えました。

　山口志道の神代学、稲荷古伝の水穂伝によれば、カタカナは漢字がシナから渡ってくる以前から存在し、神から授けられた文字だと！
　それは日本列島オノコロ島の誕生、宇宙を天地8つに分けて生まれた大八島の御形である。
正方形の中心から放射線状に8つに分解して、カタカナ50音の形状はすべてその形の中から形作られている。片神名とも書かれ、50音を五十連イスラと呼んでいる。（前述の武智時三郎は五十連経イスラヘルと呼んでいる）（のちに改めて登場します）（画像参考１）
その、山口志道が十六弁の菊紋の起源について、言霊学的に解説している。（画像参考2）

〇菊紋十六重之気

　「キクとは気なり、クとは與（ク）むことにて、天地の気與の名なり。ゆえに、大八島の出（イキ、円の8分割）と入（イキ正方形の8分割）と與て、十六なり！玆をもて、十六重に作る。全花の数のことにはあらす。菊は只灵合の名にして、自然と菊の形を表なり。
　十六は天地の水火（イキ）を與の数にして、昇は出イキ（〇を8分割）にて、降は入イキ（□を8分割）なり。日月出入りをなして天地定まり、陰陽出入をなして万物生き。イ（〇を8分割）、キ（□を8分割）御紋に現れて、蒼生是か為に生育。八隅知之なと云うも、イキの八別の自然の詞なり。此の図を見て知りたまふべし。」と述べている。

　つまり、宇宙を「気」（イキ）の世界で8つに分割し、かつ、その陰陽、表裏から成り立つのを重ね合わせて16分割としている。ゆえにこの紋章は宇宙の構造を示しているだとしている。

[16] mixiユーザー 07月20日 15:34

四）皇室の紋章は日輪紋、菊の紋章ではない！

　明治の古代史研究家であり日ユ同祖論者であった酒井勝軍氏は「日本のピラミッド葦嶽山」の第一発見者であり、彼の著書「神代秘史百話」また「太古日本のピラミッド」のなかで、この皇室の紋章について述べている。

　彼の言葉によれば「菊の紋章という言葉遣いが、どこでどうなったか、そもそも的が外れている」。
「わが皇室の御紋章と同一のものが、波斯帝国（ペルシャ）、猶太寺院にも回教徒寺院にも少なからず見受けられるが、これは悉く太陽崇拝から来たものであって、わが皇室の御紋章はもちろん日輪であるべきものを、菊花であるかのごとく取り扱ったのはまさに国体を無視したことで、この誤った考えはぜひ日本国民から一掃せねばならぬ。
　神代文字では十六光の日輪をヒ（画像1）と読ませるばかりでなく、太古よりこれを日の紋章としてあったものを、鵜草葦不合天皇の御代に至って十六光に縁を付けたがために花形になった。そして景行天皇の御代に竹内宿禰が菊の花に因んで単光を複光にしたためにますます菊の花に近くなってしまったのであるが、もともとは太陽であり永久に太陽でなければならぬものである」と！

　また、また「太古日本のピラミッド」のなかでは、「この紋章は、太陽が四方八方に光線を発するさまで各方面に4本、四方で16本の光線を発している。」と説明し、その由来をピラミッドと結びつけている。

　彼の発見した日本のピラミッド葦嶽山（のちに詳しく説明します）にも頂上に大きな太陽石が設置されその周りに16の石が配置されている。（画像2）これが、エジプトのピラミッドのモデルとなり、エジプトのピラミッドの現状は骸骨状態であるが、実は建立当初は白色大理石と赤色大理石とで頂点から四方八方に太陽光線が発されるがごとくに装飾されていた。（画像3）
　時代とともに王朝が変わりイスラムなどの宗教が進出してきて、その外壁は盗まれ、寺院の壁に作られ、今は石積みだけの外観をさらしている。（氏はエジプトに滞在した際に、周りのイスラム寺院のモザイク壁画に多くの白色大理石のみならず、赤色大理石も使用されているのを確認し、そう確信している）

　のちに、その16方に放射された先端は丸く装飾され、メソポタミア地方に神の紋章とて刻まれ、現在に至っているが、元の意図から言えばヘロデの門のひまわりのような形の方が、太陽からの光線に近くオリジナル発想の意図に沿っている。ゆえに、皇室の紋は太陽信仰のシンボルであり、菊とは何ら関係ないものだ。菊の紋章などとは途中で原初の意味を知らないものが、外観だけを見てつけた、実にけしからん言い回しだと、切り捨てている。

　私も、個人的には菊からのデザインよりは、世界を照らす太陽からの四方八方に広がる光線という意図から出ていると、酒井勝軍氏の説を支持したい。それはさらに後程の考察でも明らかになってくると思います。

　以上のような性質、性格を保持する六芒星と十六弁の菊の紋章が、なぜ伊勢神宮の石灯篭に同居して彫り刻まれているのか？単純に六芒星と菊の紋章が彫り込まれているから皇室に関係しているのだと結び付けて云々いうより以上に、その背景は深く、その理由を今後解題として説いていかなければなりません。
　他にもいろいろな事象があります。後ほどさらに本で出回っている一般的なものは例として簡単に掲げ、あと私のオリジナル的見解で解明したものを順次挙げてゆきます。

　さて、ここで「源流を探る」という趣旨に帰って、原点から時系列的に探ってみましょう！

[17] mixiユーザー 07月23日 13:43

６）宇宙の起源、人類の起源

混沌とした世界が広がっていた。それは宇宙でも空間でもなかった。
だから、それを「世界」と呼ぶのがふさわしいかどうかは別にして、「無」であった。
それは、絶対無と呼ぶのにふさわしかった。絶対無は無でもなく有でもなかった。
それは絶対「０」であった。

そこに、偶然というか、これこそ「神の御業」と後世の者が呼ぶ一点「１」が発火した。
これを絶対「１」と呼ぶ。
　絶対という冠はこの絶対０と絶対１においてより他に並べるものはない。

　これがこの世の創生！混沌の中から秩序が生まれた。
そして宇宙が進化し、136億年、さらに地球という星が生まれて56億年！

　紀元前4000年のエジプト、シュメール時代から受け継がれている秘儀、その中に存在するゲマトリア数秘術によると、人類は300万年以前にシリウスからの異星人によって種が運ばれ人類が始まったとされている。これは奇しくも現代の考古学発掘団がアフリカで人類の祖先となる骨を発見し、その年代が300万年前だとする論とほぼ一致する。

　ここの源流から探っていかなければ、太古の歴史は解けない。

[18] mixiユーザー 07月24日 15:30

７）文明のあけぼの

一）最古のシュメール文明

　シュメール文明は　エジプト文明より更に古く、紀元前四五〇〇～六〇〇〇年ユーフラテス川の下流、エリドゥ、ウルという場所で起こりました。そこにはジグラッドと呼ばれる、ピラミッドと同じような四角錐の上部が切り取られた台形の神殿が建てられて、それを中心に取り囲むように、シュメール都市が存在していました。

　シュメール都市は地球上に遺跡として残っている人類最初の文明といわれていますが、その文化の程度、文明の水準は後に起こる「文明」と呼ばれるものより高度で、都市にはすでに用水路が建設され、高度なかんがい事業も行われていたようです。そして、冶金（やきん）技術も持ち、銅など金属を鉱物から取り出す精錬、鋳造だけでなく、銅と錫などを混ぜ合わせる合金技術も習得していたと思われるのです。高度な医学知識、国を治める方法としての陪審制度などの存在も確認されています。

　なぜそのようなことがわかったかといえば、シュメール遺跡の中の一つ、当時の図書館跡から粘土板に彫られたクサビ型文字が大量に見つかったからです。クサビ型文字を発明し、それを粘土板に彫り込み、焼いて固めるという技法も習得していたのです。

　そのクサビ型文字を解読したところによりますと、ジグラッド神殿は神との交信をするための祭事をとり行う場所でした。それだけでなく天文観測をするための場所でもあり、日食、月食、年間の太陽の位置によって夏至、冬至も把握していました。そこから天文学的な法則を見つけ出し、数字、計算の手段としての六十進法を発明し、使用していました。

　シュメールより以前に発見され、残されている文明は地球上にはないとされています。程度の低い文明が存在して、それが段階的に進化し、シュメールに継がれたなら理解できますが、なぜ突然このように高度な文明が起こったのでしょうか。粘土板のクサビ型文字にその理由、由来も記述されていました。

　この地に神が舞い降りたのです。そして彼らが人間に智恵と文明を与えたのだと、書かれてあるのです。

[19] mixiユーザー 07月25日 15:41

７）
（二）人類の起源

　文明の起源とされるメソポタミア地方にあるシュメール文明の以前は、プツリと切れてしまっています。それでは人類と呼ばれる種はどこから来たのでしょうか。

　粘土板に彫り込まれたシュメールのクサビ型文字の中に、そのヒントは残されていました。紀元前十九万年前、奇妙な一団が天から舞い降りて来ました。人間と同じ容姿を持つ者もいれば、背中に翼を持つ者、龍蛇のような者、頭が牛で下半身が人間の者、頭が人間で下半身がライオンのような者、全員で十二名！シュメール人は彼らを神とあがめました。

　彼らの上空には、これまた奇妙な平盤型をして両脇には翼がある物体が空中に浮かんでいます。空飛ぶ円盤です。その有翼円盤に乗って神が舞い降りて来たと記されているのです。（のちの旧約聖書、エゼキエルの幻影の中にも、空中に4つの怪獣が火の車に乗って舞い降りてきた、という表現があります）

　クサビ型文字と同じように、シュメール文明では円筒印章というものが造られ保存されています。これは円筒型の粘土に図形、図柄をレリーフして素焼きされた物で、その円筒状の物を回転して、別の平面粘土状の物に押し付けて図柄を転写するのです。素朴な牧畜、狩りなどの生活様式を示した図柄が多いのですが、その中に円盤状の物体とそれに翼がついている有翼円盤がレリーフされたものがあります。（画像1）
　
そのうえ、クサビ型文字に十二人の神々が降りて来たと書かれています。彼らのうちの一人が、自分たちの中で一番、種として存続させたい遺伝子を、当時まだ類人猿であった人間の原型に植え付けたのです。
　こうして猿人は、精神、知恵を持ち人類としての一歩を踏み出したのでした。

　そして、その円筒印章には、六芒星も「命の水」と呼ばれるものと一緒にレリーフされています。（画像2）

[20] mixiユーザー 07月26日 11:04

８）神々の正体
　一）神々のふるさと

　話は少々飛びますが、アフリカのマリ共和国に現在も古代の儀式、風習を踏襲しているドゴン族という部族がいます。彼らは「未開民族」といえるかもしれませんが、伝統的秘密儀式を持っています。その儀式には複雑奇妙な御神体が祀られています。「ノンモ」という水陸両生物の姿を象ったもので、それは宇宙から降りて来た神の姿だとして祀られているのです。（画像1）

　そこにある神話には、「ノンモ」といわれる水陸両生物が、宇宙から降りてきたとされていますが、実はどこからやってきたかということも記されていて、それはシリウス星だとはっきりと述べられています。

　シリウス星は冬の南天に見える、星座の中でも一番明るく輝いている星で、中国では『天狼星』と呼ばれ、日本では「青星」と呼ばれています。オリオン座のベルトにあたる三つ星の左側の位置で、大犬座の口の部分にあたる星です。古代メソポタミア、エジプトにもシリウス星崇拝があり、これを至高の女神星として信仰の対象としてきました。（画像２）

　最近の天体調査結果で明らかになったのは、明るく輝くシリウス星は一つの星ではなく、シリウスＡ星、Ｂ星、二つの星から構成されているということです。地球からは重なって一つの星に見えますが、実は二重星なのです。

　なんとその事まで、すでに「ドゴン族」の神話に語られています。古代のさして文明の高いとは思われないドゴン族が、なぜその事を知っていたのでしょうか。なぜ高度な天文知識を持っていたのでしょうか。事実「ノンモ」なる異星人が訪れて、その知識を授けたとしか考えられません。われわれ人類の祖先、祖先神は遠くシリウスから種を運んできたのです。

[22] mixiユーザー 07月27日 14:00

（二）シリウス星について

　シリウスは太陽を除けば、地球上から見える最も明るい恒星です。地球からの距離は８・５光年。 SIRIUS のギリシャ語での意味は、「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」となっています。
　冬のオリオン座のベルトにあたる三つ星の左下に位置しますが、左上にはオレンジ色に輝く火星があります。火星の方が大きく見えますが、火星は太陽系の衛星なので、恒星で自ら光を放っているシリウスは格が違うのです。

　近年、シリウスＡ星の光にゆらぎがあることが発見され、このことをきっかけに、伴星であるシリウスＢ星が発見されました。そのシリウスＡ星は、太陽の約 2.5倍の質量、光度は 26 倍もある星です。伴星のＢ星は「五十年周期」でＡ星を回っており、ちょうど太陽と地球の関係に似ています。

　シリウスは地球があるこの太陽系から一番近い、我々と同じ白色矮星の太陽を持ち自らエネルギーを発している恒星です。いいかえれば、シリウスという星なのですが我々と同じ太陽系なのですね！
　確かに地球は太陽からの恵みを一番受けていますが、宇宙からの影響も受けています。その中でも大きな影響を受けているのが、シリウス星かもしれません。さすがに、熱エネルギーは地球にまで届きませんが、その他の未知の波動エネルギーは地球まで届いているはずです。何せ太陽の2.5倍の大きさと 26 倍の光度を持っている恒星なのですから！

　そこに人類に近い生命体が存在していて、種をつなぐために我が太陽系の地球を目指して渡来したということになりますが、トンデモない話と否定できるでしょうか？
　大事なことは、それをここで否定したり、肯定したりすることではなく、そう信じられてきた事実とそれによって歴史も作られてきたのだという観点からの考察でしょう。今後の話の内容に関係してきますので、この点を留意しておいてください。

　拙著「六芒星の秘密を探る」で六芒星の源流は、シリウス星はＡ星、Ｂ星の二重星からきていると述べました。六芒星は最も単純なる三個の辺が集まって最強の形の三角形を形成し、それが二つ重なってさらに強固な図形になっています。六芒星は三角形が二つ重なり合って構成されていることから、古代より男女の永遠なる交合、天と地、陰と陽を表現していると伝えられています。まさに六芒星はシリウス星の二重星に由来しているのです。（画像）

[23] mixiユーザー 07月30日 15:00

（三）シリウス信仰：

　さて、エジプトでは太陽神「ラー」が信仰されていたとされていますが、実は太陽神は、わかりやすく大衆のために、後に造られたものであって、それ以前はやはり「シリウス信仰」でした。 (詳しく後述いたします)
　
　エジプト語で「イシス神」のイシスはシリウスを指します。そしてイシスはシュメール語ではイナンナ、メソポタミアではイシュタ、アッカド語ではイシュタルと呼ばれ、性愛、戦い、豊穣の女神とされている「イシュタル」をさす言葉でもあります。
　そのイシュタルには背中に翼があり、体にはウロコがあったので、「翼を持つ女神」とも呼ばれ龍蛇神でもありました。また、翼を持つ蛇ともいわれ、これが東洋の龍、西洋のドラゴンの原型であるともいわれています。（画像1）

　すなわち、イシュタルが龍蛇の女神であることと、前述したドゴン族の「ノンモ」なる神が水陸両生類（爬虫類）であったという神話とは、降臨の場所には水が必要だったという点において符合しているのです。

[24] mixiユーザー 07月30日 16:27

四）聖方位：

　シリウスが人類のふるさとであり、古代メソポタミア時代からシリウス信仰があったと前述しましたが、その証拠が現在でも残されています。それは「聖方位」といわれるもので、シリウスの冬至における位置は、真南より約二十度東に寄った所で、真反対の方向は真北より二十度西寄りになります。この二つを結ぶ線が「聖方位」です。

　古代の神殿、神社仏閣は、冬至の夜に位置するシリウス星に向かって、総て建造されているということです。日本では聖徳太子が建立したとされる法隆寺、中宮寺、法起寺、さらに広隆寺、四天王寺などの寺院がそうですし、斑鳩京（いかるがきょう）、平安京の都そのものも、その「聖方位」に従って建設されたといわれています。
　古代では、シュメールのジグラッド神殿、バビロンの神殿、そしてメキシコのテオティワカンの太陽の神殿といわれるジグラッドも、この「聖方位」に向かって建造されています。ギザのピラミッドも実はそうなのです。ピラミッドにある通気孔と呼ばれる通り道が、ピッタリとシリウスを目ざしているのです。
　そして古代の都市も、その中心となる神殿から「聖方位」に向いてのびる大通りを中心に建造されました。バビロニアのバビロンを始めとして、ローマのポンペイ、メソポタミア、ペルシャ、そして中国西域にある西安、洛陽の都市がこれに当てはまります。

　シリウス信仰を、まず最初に宗教として確立させたのが、ミトラ教です。ミトラ教は紀元前二〇〇〇～二五〇〇年にペルシャ、カッシート、ヒッタイトなどの間で起こりました。後に、ユダヤ教、キリスト教、仏教、ゾロアスター教、イスラム教など、さまざまな宗教に影響を与え、土台となっています。それ故、メソポタミア、ローマ、ギリシャを始めとする世界各国の神殿、あるいは都市の建造の基になる「聖方位」の発生のいわれでもあります。

　このシリウス信仰をくどく説明していますが、これは後々まで大きな影響を与える一大宗教要因です。
後ほど、記述する予定でしたが、少しここでさらなる興味を持ってもらうために先取りして述べてみます。

　現在存在するシリアという国は、シリウスからの影響を受けての命名ですね！さらにイスラエルとは？
　「言霊秘書」の山口志道は５０音を五十、五十連イスラと呼び、その後の武智時三郎翁はさらに、五十連経をイスラヘルと呼んでいます。
　オリエント、メソポタミア、シナイ半島からエジプトにかけて登場する「シャダイ・エル」という神に代表されるようにエル、ＥＬは神を指す言葉です。
　イスラ・エルとは五十の神となり、つまりシリウスの公転５０年からきているシリウス神ということなのですね！

[25] mixiユーザー 07月31日 11:07

９）一）ユダヤ民族のルーツ

　さてここで、日ユ同祖論の対象になっているユダヤ民族の歴史をたどってみましょう。
まず区切りとして、当時エジプト帝国の奴隷だったヘブライ人がモーゼに率いられて民族集団脱出したいわゆる「出エジプト」と呼ばれる頃までを旧約聖書の物語に沿っておさらいしてみましょう。

　アダムとイブ、エデンの園物語→その子アベルとカインの物語→ノアの箱舟→バベルの塔→アブラハムとその子イサクの物語→ヤコブ・イスラエルの物語→ヨセフのエジプト宰相物語→カナン地方飢饉→エジプトへ移住→その後エジプトで奴隷の身分になる。ざっとこんな具合です。

　当時、紀元前18世紀ごろヘブライ人と呼ばれていた古代イスラエル人は、エジプトの王ファラオの下で奴隷として養われていました。しかし、そのヘブライ人はもともとエジプトに先住していた民族ではなく、遊牧民として羊とともにメソポタミア地方から流れてきたようです。

　紀元前2500年～4000年、エジプト文明より以前に、チグリス、ユーフラテス川の河口近くで起こったとされるメソポタミア文明。さらにそれより以前に、地球上発見されている中では、最古とされるシュメール文明が発生していました。そのシュメール王国はペルシャ地方から起こったアッカド王国のアッカド人に滅ぼされ、その民はアラビア半島に逃れて遊牧の民となった。一部はシナイ半島からパレスチナへ定住し、一部はエジプトへ逃れ、奴隷となったとされている。

　その遊牧の民こそユダヤ民族の祖先、ヘブライ人なのです。旧約聖書の中でもユダヤ民族の祖、族長アブラハムはチグリス、ユーフラテスの河口付近のエリドゥ、ウルの出身だと書かれてあります。（紀元前1960年、ウルからカナン地方へ移住）その後カナン地方に定住したアブラハムの息子イサクの第二子ヤコブ、イスラエルが神から啓示を受けた後、そのヘブライ民族はイスラエル民族と呼ばれるようになりました。

　ヘブライ人＝古代イスラエル人の祖先はシュメール人なのです。すでに人類最初の文明王国の時代から、さまよえる流浪の民であったようです。

[26] mixiユーザー 07月31日 15:56

二）ゾロアスター教

　ユダヤ民族の祖、族長アブラハムはシュメール文明が起こったユーフラテス川下流のエリ、ドゥ近くの出身だと前述しましたが、約ＢＣ1800年ごろからＢＣ600年にかけて、北部バビロニア地方で盛んとなった「ゾロアスター教」の教祖ザーラスター（ゾロアスター）もシュメール人だったと記されています。（この点を留意）
　ゾロアスター教とはバビロニアよりもさらに東方ペルシャで起こったミトラ教の影響を受けたアヴェスター教の神アブラーマズダーを祀る一神教です。

　経典によると、その神は「太陽に輝く国」あるいは「東方の日出る諸の島、蓬莱島」に住むといわれていました。そして蓬莱国はアフラーマズダーの住むガロー・ヌマーネム（極楽の語源）であると伝えられています。
そしてそれは太陽を崇拝する太陽崇拝教でした。このゾロアスター教の特徴は3点あります。

１）教祖が「カアバ」（kaaba）と呼ばれる窓の一切ない暗闇の神殿に入って神の神託を受ける。（シュメールのジグラッド、エジプトのピラミッドの中で行われたイニシエーションと共通するところがあります）（画像1）

２）太陽信仰の秘儀に鏡を使う事。太陽光を鏡に集めて、その光線をより力強いものにして神託の材料とし、また人体にあてて「日光感精」といわれる祭祀で民族繁栄、治癒の方法にも利用した。ゾロアスター自身も母親の胎内にいるときに「日光感精」を受け生れ出たとされています。

３）宇宙の構造、真理を陰陽、光と闇の2極論で成り立っていると唱えたのもゾロアスターが初めてです。そして、この世界は空気、火、水、土の4大元素から成り立っていると説き、その中の火を絶やさずに燃やし続けることで拝火教とも呼ばれていました。

　教祖ゾロアスターは稀代の霊能者、超人とされて、彼の存在暦から推測すると1200年以上生きたことになりますが、これは初代教祖から数代にわたって同じ名前で引き継がれてきたと考えるべきでしょう。

　それにしても、個人の霊能者としては、この時代周辺諸国オリエント一体に大きな影響を与えました。
特に鏡を使っての太陽信仰は、鏡の最古の発祥地が現在のトルコにあるアナトリア（北部バビロニア）であることから、後のエジプトの太陽信仰にも大きな影響を与えました。

　日本でそのゾロアスター教、拝火教の影響を受けているものといえば以下のような例があります。
　四国山脈の渓谷に住む忌部家（麻を栽培して、天皇家の祭祀礼服をはたで織り続け献上している）の一族で、いまだに何百年、何千年とろうそくの火を消さずにともし続けている三木家というのがあると聞いています。　　
　また、広島の厳島神社の背後に控える神の島、弥山の中腹に空海が開いたとされる弥山本堂の不消霊火堂には、その時焚いたゴマの火が1200年にわたって燃やし続けられています。（空海は中国にわたって会得した真言密教はもともと拝火教の影響を受けている）。
　また、宇佐に点在するストーンヘンジ調の京石群にも、「アヴェスター教祭祀遺跡」が残っているともいわれています！

[27] mixiユーザー 08月01日 14:21

10）-１ユダヤ教の前身は太陽信仰？

　前述で、ゾロアスター教の開祖、ゾロアスターとユダヤ民族の父、アブラハムがほぼ時を同じくして、シュメールの出身だったということがうかがえます。そこで、こんな説もあります。※イスラム政権支配下において、ゾロアスター教教祖のザラスシュトラはイブラーヒーム（アブラーハムのこと）と同一人に比定され、そのことによりゾロアスター教徒は啓典の民として信仰の維持を認められている。（以上、ウェキペディアより）

　しかし、現在ユダヤ教と呼ばれる経典、あるいは旧約聖書の中に「太陽崇拝」を思わせる部分は、ほとんどありません。旧約聖書に書かれてある通り、偶像崇拝をことごとく取り払った、森羅万象を支配するヤハウェーがユダヤ民族の崇拝する神とされています。
　太陽崇拝といえばユダヤ、イスラエルよりはむしろエジプトというイメージですね！

　これを紐解くには、エジプトの宗教的歴史を考察し、そしてモーゼによる出エジプトまでを再びさかのぼり、ユダヤ教設立までの歴史を、旧約聖書の物語を額面どおり受け止めるのではなく、裏面から分析、考察をしなければなりません。

　その観点から見つめますと、映画「十戒」にもある、モーゼがヘブライ人（のちのイスラエル人）をエジプトの奴隷から解放し、今のイスラエル、カナン地方へ導いてきたところに何か秘密があると推察しました。

　アブラハムの息子イサクにできた息子ヤコブに神の神託がおり、彼がヤコブ、イスラエルと名乗り、そこからヘブライ民族がイスラエル民族となりました。さらにその息子、ヨセフの時代にカナン地方に大飢饉が起き、そのイスラエル民族は比較的、裕福だったエジプトへ移住したのですが、その繁殖力にエジプトのファラオは警戒心を抱き、時がたつにつれ、エジプト帝国の奴隷の身に置かれるようになりました。

　その、エジプトで奴隷化されたイスラエル民族を率いてエジプトを脱出し、割れた海を渡り、シナイ山にて十戒を授かり、その後引き継いだヨシュアが神に約束されたカナン地方へ皆を導くという話が「出エジプト」ですね！

　しかしここの大きな秘密が隠されています。それを後世に創作、編集された旧約聖書では大きく捻じ曲げられ、今日に至っています。
　それを解き明かす当時の、エジプトファラオの中では、モーゼが出エジプトを行ったのと時代が重なると思われる「アメンヘテブ４世」です。

[29] mixiユーザー 08月02日 15:12

二）エジプト文明は

　最近のニュースでピラミッドは王の墓でなくて、目的は別にあったとされる説が有力になってきたと報じられていました。実際、ツタンカーメン王、クフ王の棺とミイラはピラミッドの中にあったのではなくて、別の場所、王家の谷にあったのです。それではピラミッドの内部、中心近くにある王の部屋とされている場所にあった長方形の石棺らしきものはいったい何なのでしょうか？
　話は飛びますが、ＵＳ一ドル札の裏面のデザインに、ピラミッドが刷り込まれているのをご存知でしょうか。そしてその上に人間の一つ目があり、そこから光が放出されている。この目の存在がピラミッドの存在の謎を解く鍵になるのでしょうか？（画像1）

　BC4000年ごろからエジプト文明は始まりました。当初は、エジプトのみならずこの中東地域に広く伝説がある、シリウス信仰でした。シュメールではイナンナ、バビロニアでは、イシュタル、エジプトではイシス、すべて同じシリウスから飛来した龍蛇神の女神なのです。（画像既出）（ピラミッドの通気口も秋分の日のシリウスの運行に照準が合わされている。（画像2）

　その後、歴代ファラオたちがそれぞれ独自の神を崇拝対象としたため、ジャッカルの頭を持つアヌビス神。ハヤブサの頭を持つホルス神。ワニの頭を持つセベク神、牛の頭を持アビス神など、多神教となってしまいました！もちろん、その中の一つにはラーを祀る太陽崇拝もありました。

　しかし、大きな問題は当時ファラオに劣らず大きな権力を持っていた、神官の存在です。
当時の政治規範、生活規範は、お告げによる、神託によるものでした。オカルト的、魔術的、霊能者、霊媒師が神の神託を受け、それにならってファラオも従っていたのです。
　多神教だった当時には、多数のそれぞれの神に仕える神官がおり、彼らの意見を集約するには並大抵のことではありませんでした。ある意味、ファラオの意思をも捻じ曲げてしまう、鬱陶しい存在であったかもしれません。

　父アメンヘテブ3世の時代はエジプトが最大の力を持った時代で、エジプトのみならず征服したほかの民族も統率しなければなりませんでした。
　それを引き継いだアメンヘテブ4世（画像3）は宗教を統一することにより、それを図ろうとしました。一大宗教改革です。有史来初めての宗教改革だったかもしれません。

　当初は政治的目的だったのが、それよりも自分自身が完全に太陽崇拝にはまってしまったのです。そのため多神教を一神教に強引に切り替えて、カイロの南に太陽の都市「アマルナ」を作り遷都しました。

（続く）

[30] mixiユーザー 08月03日 10:43

三）太陽信仰、アテン神、一神教

　その一大宗教改革に力を貸し、影響を与えたのが、アメンヘテブ4世の妃「ネフェルティティ」なのです。「ネフェルティティ」の言葉の意味はよそから来た美しい人という意味です。（画像１）

　よそから来たとはどこから来たのでしょうか？「ネフェルティティ」は現在のシリアの近辺にあった、ペルシャとヒッタイトに挟まれたミタニンという国から嫁いできました。
　当時ヒッタイトと対峙していたミタニンはエジプトと同盟を結び援助を必要とされていたので「ネフェルティティ」はその政略結婚のためエジプトへ嫁いできました。
　じつは「ネフェルティティ」は父アメンヘテブ3世の何人目かの妃でしたが、彼が死んだあと息子のアメンヘテブ4世と結婚しました。それだけ魅力があったのでしょう！

　エジプトに強烈な太陽崇拝の影響を与えたのはこの「ネフェルティティ」です。前述しましたように、当時、ミタニンから北ペルシャには太陽崇拝、拝火教のゾロアスター教がはびこっていました。そして「ネフェルティティ」の故郷のミタニンは「鏡」発祥の地だったということです。

　若き、宗教改革を必要と感じていたアメンヘテブ4世には、彼女からの影響が大きく、これにはまってしまったのですね！そして自らの名前もアメンヘテブ4世からアクエン・アテンと改名しました。（発音的にはイクナトーンとも呼ばれています）アテンとはアテン神、太陽神のことです。アートン神とも呼ばれています

　それまでにもラーと呼ばれている太陽神はありました。また、その太陽神と上記に挙げたような動物をモデルにした神との合体された神も存在していました。例えばイシスの女神とラーを合体したイシスハトホルとか！（画像2）

　アクエン・アテンの宗教改革は、そのような人の手で制作されたそれまでの偶像化された神を、妥協を許さずすべて廃棄しアテン神、太陽神のシンボル化されものだけを崇拝するように強制しました。（画像3）
　有史来の一神教のはじまりです。

　しかし、強引な太陽崇拝、一神教政策は、それまでの多神教時代にそれぞれの神に仕えていた大量の神官を失業させることにしてしまい、大反発を食らいました。
　ゆえに、アメンヘテブ4世の死後、急速に衰え太陽の都市「アマルナ」は一代で滅び、あと廃墟と化してしまいました。エジプトを訪れアマルナの遺跡の壁画を見ますと、アメンヘテブ4世、ネフェルティティの壁画はことごとくひっかかれたような傷で破壊されています。

（続く）

[31] mixiユーザー 08月07日 11:26

五）エジプトの太陽信仰とシリウス信仰

　ルクソールの東岸にはルクソール神殿とカルナック神殿があります。
カルナック神殿は歴代の有力ファラオがそれぞれ２０００年かけて後ろへ、後ろへ自分の神をまつる神殿を増築、継ぎ足していったという複合神殿です。

　そのため、参道、回廊が２度にわたって折れ曲がっています。真すぐでありません。
各ファラオ時代の崇拝する神が違えば、それによって方向が曲げられた証拠です。
スマホの磁石で確認すると東西に通っている物と西北、南東に通っている２種類がありました。
私の推測ですが、太陽崇拝と、シリウス崇拝聖方位のものだと思われます。

　画像１）をよ～く見てください。まっすぐに見通せません。普通神殿の参道はまっすぐですが、少し曲がっていますね！

　後のファラオが先のファラオの実績を否定し、再加工、簒奪する別の証拠がここにもありました。
（画像２）は若きツタンカーメンとその妃の像ですが、のちの有力ファラオラムセス２世は自分のものにしようとファラオの刻印であるツタンカーメンの名前のカルトーシュを削り自分の名前を彫り込みました。
　自分がそのような行為をしたので、後世の者に自分のものも彫りなおされる可能性があると思ったラムセス２世は自分のレリーフは過去のものより３～４倍も深く彫刻しました。

　このように顕著な例として残っているように、エジプトは大きくくくると太陽信仰と、シリウス信仰が時代によって使い分けられていました。どちらも地学的に言えば、自ら光を発する恒星、太陽といえるのですが二大信仰のしのぎ合いだったと考えられます。

[32] mixiユーザー 08月08日 10:55

1１）モーゼはヘブライ人（イスラエル人）？

しかしここからです！
アメンヘテブ4世＝アクエン・アテンは50歳で生涯を閉じたとされ、そしてネフェルティティの墓は、「アマルナ」の近くで発見されたのに、彼の墓はありません。未だ発見されていません。

　後の反逆的な神官たちに恨まれて、埋葬されなかったという説もあるようですが、その息子のツタンカーメンは立派に埋葬されています。アクエン・アテン（アメンヘテブ4世）は反逆する神官たちの陰謀によって殺されたとも、また追放されてともいわれています。

　これをユダヤ教のサイド、旧約聖書から眺めてみますと、モーゼがエジプトの奴隷となっていたヘブライ人を引き連れて移動した出エジプトはBC1334年となっています。（画像１、聖杯王たちの創世記ローレンスガードナー著からのユダヤ年表）
　これはアクエン・アテン（アメンヘテブ4世）没年BC1334年と重なります。（BC1351～BC1334年、エジプト観光ガイドにも乗っている一般的な年次です。画像2）

　つまりモーゼが「出エジプト」でエジプトを出立した時とアクエン・アテン（アメンヘテブ4世）がこの世を去ったときは全く同じ年代になっているのです。
　聖杯王たちの創世記でローレンスガードナーはアクエン・アテン（アメンヘテブ4世）=モーゼと断定しています。（既出のアメンヘテブの写真の下に決めつけて書いてある。画像3）
つまりアクエン・アテン＝モーゼなのです。

　10）の一）で私は以下のように述べました。
＞これを紐解くには、エジプトの宗教的歴史を考察し、そしてモーゼによる出エジプトまでを再びさかのぼり、ユダヤ教設立までの歴史を、旧約聖書の物語を額面どおり受け止めるのではなく、裏面から分析、考察をしなければなりません。

　「旧約聖書」世界の歴史の標準とされて現在に至っていますが、それは半分以上シナイ半島にはびこる、またはエジプト神話からの寄せ集めで編集されています。最大の創作ねつ造がこのモーゼの「出エジプト」の場面です。

　私の、考察上の前半の最大の山場です。

[33] mixiユーザー 08月09日 13:44

12）シナイ山（ホブレ山）で何があったのか？

一）旧約聖書に出てくるモーゼの話

　では、ここで旧約聖書に出てくるモーゼの話「出エジプト」を簡単におさらいしておきましょう。
紀元前1400年ごろの話です。カナン地方に大飢饉がありました。族長ヤコブ、イスラエルはヘブライ人を多数率いて、それ以前にエジプトへ引き取られ、宰相まで上り詰めたヨセフを頼って一族もろとも移住しました。しかし、時がたつにつれ生命力旺盛なヘブライ人の人口が増え、将来を懸念したファラオは彼らを奴隷の身分に縛り付けてしまいました。

　その後ある時、その年に生まれた異邦人の中からエジプトに災いをもたらすものが出てくるとの預言者の進言で、ファラオはその年に生まれたヘブライ人の赤ん坊をすべて殺すことにしました。

　ヘブライ人の身ごもった娘が一人の男の子を産みますが、殺されるなら、この子の運命を神に託そうと、赤ん坊を葦で編んだかごに入れてナイル川に流します。その子供は偶然運命のいたずらで、ファラオの娘王女に拾われ、モーゼと命名され兄妹として育てられます。

　成人したモーゼはあらゆる場面、戦闘でも力を発揮し、将来のファラオ候補になりますが、将来のファラオの地位を狙う異母兄弟で後のラムセス2世の嫉妬を買い、生まれがヘブライの奴隷の身であることを明かされ、その地位をはく奪、追放されてしまいます。

　しかし、シナイ山（ホレブ山）で神の啓示を受け、再びラムセス2世に対峙して、奴隷であったヘブライ人の開放を迫り、あらゆるやり取りの末、ヘブライ人奴隷を全員率いてエジプトから脱出させます。
脱出後、ファラオの気が変わり、全員をせん滅しようと軍隊が後を追います。前が海の絶体絶命の場面で海が割れ、その間を一族全員が渡るシーンは映画「十戒」でも有名ですね！

　その後彼らをシナイ山（ホレブ山）山麓のミディアムという地方に導き、そこで滞在する間に、彼モーゼは神に呼ばれてシナイ山に上り、そこで神から「十戒」の石板を預かるという話しです。

　しかしモーゼが山に登って神と対峙している間40日間、その間に山麓に滞在していた一族郎党はよからぬリーダーの誘惑に負けて、金の牛の偶像を作り、それをあがめていたのですね！それに怒ったモーゼは十戒を刻んだ石板を投げつけ、金の牛の偶像をたたき割り改宗者たちを皆殺しにします。（画像1参照）
そして、「十戒」の石板を神の指示通りに作った棺（約櫃と呼ばれています）にいれて、約束された土地、カナンへ向かっていくのですね！（画像2約櫃）

　しかし、モーゼは途中で、皆がひもじいとき、乾いたときにアロンの杖で岩から泉を湧き出させた行為を神のみわざとせず、自分の力だと吹聴したとか、それが神を軽んじた行為だったとかのつまらない理由で、神の（この時点もヤハウェ、エホバは登場しません。アブラハム、イサク、ヤコブの神との表現です。※重要）怒りを買い、カナンの地に入ることを許されませんでした。

　その後、ヘブライ人の集団を率いてヨルダン川を渡ってカナンの地へ導いたのは、モーゼの命を受けたヨシュアでした。モーゼはヨルダン川を渡ることなくシナイ半島ミディアムという場所で一生を終えます。
　といったストーリーです。

[34] mixiユーザー 08月15日 11:07

二）創作捏造された旧約聖書

　まず、前出の「聖杯王たちの創世記」の著者ローレンス・ガードナーは旧約聖書の「創世記」はシュメールの楔形文字で書かれた「ギルガメッシュ叙事詩」とエジプトの象形文字で書かれた「エジプト記」を合体して創作された物語だと述べています。

　ここからは、ユダヤ人でありながら、自分の信じる宗教とアイデンティティの一部を否定するのに悩みぬいた末に、それでもその研究結果を世に出すに至った、世界的に有名な心理学者ジークムント・フロイドの書「モーゼと一神教」にその一部始終が述べられていますので、それを中心に話を進めていきたいと思います。

　その、ジークムント・フロイドの書「モーゼと一神教」によれば、前出のモーゼの出自の葦のかごに入れられて川に流された話は、そっくりアッカド神話のアッカド王サルゴン大王の話の写しだと！（シュメールはアッカドのサルゴン大王に滅ぼされました）　そこを紹介しますと、

　※このような誕生神話が直接的に当てはめられる歴史上最古のものは、アッカドのザルゴン、すなわちバビロンの創設者（紀元前2800年頃）である。彼自身によるとされる言葉をここに再録するのは、ほかならぬわれわれの研究にとって益なきことではない。
　「ザルゴン、強大なる王、アッカドの王、それは余である。余の母は斎女（いつきめ）であった。余の父は余を知ることがなかった。―中略―ユーフラテス河畔にある町アッピラニで母、その斎女（いつきめ）はひそかに隠れて余を生んだ。彼女は余を葦の小箱に入れ、小箱の蓋を瀝青（ピッチ）で閉じ、余を川の流れに委ねた。余は溺れなかった。流れは余を水汲み男アキのところへ運んだ。水汲み男アキは彼自身の息子として育てた。水汲み男は余を彼の庭番とした。庭番であった余をイシュタルは愛し、余は王となり、そして45年間にわたって、王として国家を統治した。」

　私の物差しである「源流を探る」方式から行けば、当然アッカドのサルゴン王の年代がモーゼの年代より古ければ、モーゼの出生物語はそれのコピーか影響を受けているというセオリー範疇に入ります。そこからモーゼの話は創作ということなのです。

　この影響を受けて、後の世によくある英雄が孤児で拾われて成人になって、王になる英雄伝のオリジナルはここにあったのです。

　遺跡、保存物として読めるものとして残されている最古のものは、シュメールのくさび文字かエジプトの象形文字です。次が羊の皮にヘブライ語で書かれ、後にアラビア語に翻訳された旧約聖書です。その旧約聖書が文章、物語としてしっかりしているので、その内容が太古の歴史の基準と思われていますが、まずそれもすでに創作されたものだというところをここで認識しておかなくてはなりません。

[35] mixiユーザー 08月16日 10:54

三）アクエン・アテン=モーゼのその後

　アクエン・アテンは太陽崇拝の一神教をエジプト全土に強制しましたが、古い神官、大衆に受け入れませんでした。
　そこで、アクエン・アテンの一神教に心酔するヘブライ人奴隷と、一部洗脳されたエジプト人、あるいはファラオ、アメンフェテブ4世だった時の側近（後のイスラエル１２支族の中の神事を取り扱った中核的なレビ族）を引き連れて、理想の一神教、太陽崇拝の王国を創設するために、追われるようにエジプトを去って、出ていったのです。
　アクエン・アテン=モーゼが率いた人数は成人の男だけで60万人と旧約聖書に記述されています。これに、女子供も含めますと一説には１８０万から200万人、すさまじい数の大移動だったのです。

　行った先は、シナイ半島の中部、ミディアム地方！モーゼが「十戒」の石板を神から授かったとされるホレブ山（シナイ山）の近くです。つまり、あてもなく約束の地カナンを目指したのではなく、最初からこの地方に太陽崇拝の王国を作る目的で、反対派エジプト残留中枢部と話が出来て宗教分断が行われたのではないかと想像します。その場所には現在も王国の神殿跡もあります。

　フロイドの書「モーゼと一神教」によれば、40年間大隊を率いてさまよったのではなく、王国から周りの民族を併合して勢力を伸ばしていったとあります。その間に周りの民族に一神教太陽崇拝の布教を精力的に行ったと思われます。
　例えば、ヤコブに率いられてエジプトへ逃避した時、当然カナン地方へ残った部族もありました。イスラエル12氏族とはヤコブ・イスラエルの時に存在したのではなくて、残ったイスラエル民族それらを統合していった結果12氏族が出来上がったのではないかと述べています。ゆえに、のちにサマリアの10支族とエルサレムに残ったユダ族の分裂は自然の成り行きだったと考えられるわけです。

　その後、旧約聖書では、モーゼの一神教の教義を引き継いでリーダーとなってカナン地方へ移動してエルサレムへ入ったのがヨシュアですね！実はこの間いろいろありました。

　アクエン・アテンはエジプトで50歳で死んだことになっていますが、これはエジプトサイドの話として残っているのであって、旧約聖書では130歳までモーゼは生きていたということになっています。果たしてこれはどういうことでしょう！

　つまり、アクエンアテン（エジプトのモーゼ）が死んだあと、例えば９０歳、その後イスラエルのモーゼが立ち上がり、４０年リーダーとして存在した。（４０年さまよったと旧約聖書にあります）
　アクエンアテン50歳でエジプトを去る→ミディアム地方の王国で90歳までアクエンアテン（エジプトのモーゼ）として統治！そして死亡→その後の「イスラエルが創作したモーゼ」が130歳までカナンを目指して戦闘を繰り広げながら存在したということに置き換えられるのです。
　それを、後の旧約聖書はすべて一緒にして、「イスラエルのモーゼ」として話をまとめたのです。

　アクエン・アテン=モーゼ！すなわち旧約聖書の中ではモーゼはヘブライ人からファラオに拾われて宰相になり、ヘブライ人という出自がばれてその地位を追放となっています。つまりモーゼのネイチャーは明白に最初からヘブライ人とされています。
　が、それは違うのです。モーゼはアメンヘテブ4世=アクエン・アテン＝モーゼで「純エジプト人」だったのです。これは後の話、つまり最終的なテーマ「日ユ同祖論」にもつながる重大なことがらです。

[36] mixiユーザー 08月17日 11:52

四）割礼

　それを決定的に覆す証拠が心理学者ジークムント・フロイドの書「モーゼと一神教」に書かれてあります。それは、「割礼」についてです。以下
　※モーゼはユダヤ人に新しい宗教だけをもたらしたのではない。これまた断定的に主張されることだが、彼はユダヤ人に割礼と言う掟をももたらした。この事実は我々の問いにとって決定的な意義を持っているのだが、今まで正当に評価されたことはほとんどなかった。聖書の語るところも、この件に関してはいろいろ矛盾している。　―中略―　
　しかしこれらはすべて歪曲であって惑わされてはならない。我々はのちにこの歪曲の動機を洞察することになろうであろう。だが、割礼と言う掟はどこからユダヤ人の中にやってきたのか？という問いに対しては、ただ一つの答えしかありえないということは動かせない。すなわちエジプトからである。
　ヘロドトス、この「歴史の父」は、割礼と言う習慣がエジプトでは大昔か土着のものっであった事実を我々に伝えてくれている。※
　そして彼の報告はミイラの所見によって、さらにまた、墓地の壁画によっても認識されている。（ヘロドトス、古代ギリシャの世界的に有名な歴史家。紀元前458年～420年ごろは実際にエジプトに赴いて、ミイラに割礼の後があることを確認して、自身の歴史書に蟹述べている）　

　また「聖杯王たちの創世記」の著者ローレンス・ガードナー氏も同じことを、以下：
※歴史家の父と呼ばれたギリシャの文明評論家ヘロドトスは、紀元前450年ごろエジプトへ旅した時の記録の中で、割礼（ヘブライ人によって「継承」された習慣）の習慣はもともと古代エジプトに限定されていたことが、出土したミイラの調査と、割礼の手順を描写したカルナックの神殿のレリーフから確認されたと記されている。※

　「割礼」はエジプトで高貴な身分の間では、アブラハムが神から割礼を授かる以前に存在していたのです。これが事実であるとするなら、実際証拠があるので、事実でしょう。ユダヤ教に存在する割礼の儀式はユダヤ人（イスラエル人）がヤハウェから与えられたというのはねつ造であって、エジプトからの簒奪ということになります。

　ほかにも、たとえばヤコブの兄弟のヨセフがエジプトに売られて、そのあと宰相に上り詰めるが、途中の出世物語の中で侍従長ボティファルの妻がヨセフを誘惑するシーンがそれである。（創世記39章7～18節）
　言い寄る侍従長ボティファルの妻をヨセフが拒んだので彼女はヨセフの着物をつかみ取り、それを夫のボティファルに見せて、逆にヨセフに襲われそうになったのをかろうじて逃げたと偽証する話だ。　
　このささやかなシーンに不都合な点があるとは、つい数十年前までは考えられなかったのだが、エジプト学者たちがエジプト第十九王朝（紀元前1250年代）時代の「アニのパピルス」と呼ばれる象形文字の記録を翻訳してみたところ、その古代エジプト空想物語の中に、その誘惑シーンと人妻の言い訳偽証がそっくりそのまま存在していた。

　本題の目的は旧約聖書のねつ造を暴く目的ではないので、例としてはまだまだほかにたくさんあるがこのぐらいにして、ここから見えてくることを検証してみよう！

[37] mixiユーザー 08月20日 11:42

五）ヘブライ人、後のイスラエル人はエジプト人アクエン・アテンに選民認定を受けた民族

　エジプトにはヘブライ民族より先に割礼の習慣がありました。そうなると、ヘブライ人のモーゼがすでに割礼をしているヘブライ人の奴隷に割礼を強制する必要がありますか？何の意味があるでしょか。このストーリー設定には無理があります。

　逆なのです。モーゼがエジプト人だったからこそ、奴隷の身から解放して新天地へ導きだす約束として、ヘブライ人に割礼を施したのです。割礼はモーゼとヘブライ人との間に生まれたに契約のあかしだったのです。（重要）

　ここを平たく解説してみましょう。上記のように、一神教アテン神にエジプトの宗教を切り替えたアメンヘテブ4世＝アクエン・アテンの政策、宗教改革は失敗でした。エジプトでは神官たちの大反発をくらい大衆もついてきませんでした。唯一、それについてきてくれたのは当時奴隷だったヘブライ民族でした。

　当時のヘブライ民族には、まだ後に設定される唯一神ヤハウェも存在していませんでしたし、明確な神を持たない、純粋な民族でした。俗な言葉で言えばスレていない民族でした。

　神から多大な霊感を受けていたアクエン・アテン（宇宙人的霊能者だともいわれています）は、そのヘブライ人こそ我が意とする民族、自分の持つ心理を受け入れてくれた民族だったと結論付けたのです。そこで、すなわち神に選ばれた民族として「選民」認定をしたのです。
　アクエン・アテンとヘブライ民族の間で結ばれた契約、その証が体に印をつける「割礼」だったのです。

　後述すべきところをここで先取りしますと、聖書の旧約聖書、新約聖書の旧約とは古い神との約束という意味ですが、それはのちにそう編集されたことであって、その約束はモーゼとの契約だったわけです。
　契約した元の神は、言うまでもなく太陽信仰、アテン神（アドン、アートン）との間に結ばれたのです。

　つまりユダヤ教の前身イスラエル民族と呼ばれた当初はアテン神を崇拝する、太陽信仰、モーゼ教だったのです。

[38] mixiユーザー 08月20日 13:51

つまり、日ユ同祖論を論じるとき、ユダヤ教そのもののイメージが既成概念のものである限り、その本質には迫れません。

この後もどんどん書き続けていますが、このトピへに書き込みは、ここで一区切りにしたいと思います。

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