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宮城の山好きコミュの御岳山(東京、奥多摩)写真なし。

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御岳山(みたけさん)という山に登ってきました。奥多摩という、東京のずっと左のほうです。
くわしくは→(http://www.tabi-pro.com/mitakesan/kankou.html

中野から電車で3時間弱ゆられているとそこはもう山の中。
東京のイメージとはほど遠い素敵なド田舎です。

鳩ノ巣(はとのす)というこれまたステキな名前の駅でおりるとすぐ雲仙橋というすごい高さの橋を渡ります。ここは御岳渓谷。下のほうにキレイな沢がみえます。 橋をこえると山道まですこし民家の道をテクテク。

いよいよ山道に入ると伐採された木々が積み重ねられてて、土砂崩れをふせいでくれてるのかな、と。

するとまたこんどは源氏ボタルの棲息地(7月中旬)という看板がでてきて、下の沢にキャンプ場みたいのがみえます。
「こりゃ楽勝かもナ☆」 ひとっこ一人いない山道でぼくは一服したりしていました。んでまたテクテク…。

その軽はずみな予想があとで裏切られるとは、このときぼくは知るよしがなかった…!

やまの斜面を横切るように続くこのコースは『鳩ノ巣〜大楢峠〜御岳山』の所要時間約3時間。団体の登山客はみんないっこ前の「古里(こり)」という駅でおりて御岳山を目指してます。鳩ノ巣で降りた客がぼくひとりということは、この遠回りコースをあるいてるのも僕一人。

目の前にあらわれた「大楢峠(おおならとうげ)はコチラ→」という標識に沿っていよいよ本格的に森の中に入ります☆

杉林のなかはときどき伐採された木が積み重なっていて、たぶん山を安全に歩ける設備をつくるために置かれているのでしょう。・・にしても狭いみち・・足元に注意しながら黙々と歩つづけています。

ときどき目にするんですが、土砂崩れがあったようすの斜面があると、「いつまた起こるかわかんねえなこりゃ…くわばらくわばら・・」と、じつは少し怖くなるんです。
道祖神みたいなのが建ってるとかならず、旅の安全と森の繁栄を祈願してます。
今回も建ってたのでバッチリ祈りまくりました!

「すごい細い道だなコリャ・・」とても人とはすれ違えられない狭い山道です。右は山、左は谷側だから落ちるわけにはいきません(手すりはない)。緊張がつづいてます。

丸太のイカダみたいな橋を渡るときが何回かあり、時々こわいのがありました。木が傷んでて踏むのが怖いのや端がしっかり固定されてなくて反対の端を踏むと木が持ち上がるのや。
急斜面だけど水が流れてる所がいくつかあって、顔を洗ったりして休み休みしながら進んで行きます。

90分ほど歩いたでしょうか。ちょっと疲れた。・どうもおかしい・・標識がさっきから全然見ない・・。いったん地図をひろげるけどここは一本道なので迷うはずがない・・。
「いまさら後にひけるか!」
覚悟をきめて大楢峠をめざします。

何時間くらいたったでしょうか・・かなりわけわからん道になってきた・・。 急斜面の腹を横切るようにつづくこの細い道が、いよいよ登りにくくなってきました。「これほんと遊歩道!?」などという疑問が湧くような道らしくない道・・。 手をつかわなきゃ降りれない岩(2mくらい)をなんとか降りたり(手すりはもちろんない)、もっとでかい岩を登ったり、「やっぱり俺には早すぎたかな・・」と考え直してしまいそうに何度かなる場面が続きます。

すさまじい急斜面の谷がポッカリ口をひろげてます、これは落ちたらどこまで滑りおちるのか・・すごいスピードで滑っていくだろうな・・。まわりの景色は遠くまで山が連なっています。叫んでもまず無意味だな・・。ぼくは食料をオレンジジュース一本しか持ってこなかったことを失敗に思いました。

ぼくにしてはかなり歩いたと思います。息があがってきたし、陽はすでに頭上をこえてました。「のんびりしてらんないかもな・・」けわしい斜面を横切りながらも早足で登らなければいけない雰囲気になってきました。

しかし時々ちゃんと整地された道もあったりして、「なーんだやっぱり遊歩道だったんだ☆」と、ほっとしたかと思うと、巨大な木が根元から折れて頭上すれすれに倒れてたり、また土砂崩れがあった気配がするドキッとする場面もつづいています。「くわばらくわばら・・・」

それでもときおり、本当にすばらしい景色がひろがってる所があって、ベンチも何もないからその辺の切り株にこしかけて一服したりしました。

・・しばらく歩いて、気がつくと比較的おだやかな道を歩いてました。
ふと、山の道の先に目をむけると縦看板の背中が。
ぼくは「やっと峠だな!」と確信して歩を早め、その
看板を回り込んで見てみると
・・『作業道につき立ち入り禁止』・・!!
なんじゃそりゃ! いままでの道は土木課の人たちや林業の人たちがつかう作業道だったんかい!遊歩道にしちゃちょとおかしいと思ってましたよ・・。

・・まあいいや、普通じゃ体験できない道を体験できたから。どうりで鳶職人の足場みたいな道がつづいてたわけだ・・、なんで山道入り口に看板だしてないのかマッタク!・・。まあいいや☆

峠に着くとこの峠名の由来になった『コナラ』と呼ばれている巨大なナラの木が迎えてくれてます。峠は休憩所みたいになっててベンチがありましたが、ぼくはそのコナラの根っこに腰掛けてオレンジジュースをぐびぐび!しばし奇妙な達成感にふけってました☆

けどまだ目標の半分しか達成していないので、一服したあとさっそく歩き出しました。

その先もあいかわらず「道か!?」と思える場面がありましたが一時間もすると『御岳神社まで1?→』!!
とうとうここまできた!お祈りが通じたんだとひしひしと感じました☆

3分もあるくと久しぶりのコンクリ舗装の道。
見上げるとなにやら古めかしい日本家屋が・・。

近づいてみると、かなりでかい茅葺き屋根の家が。
その屋根にはうっすらと小さい木みたいなのがはえてて、小鳥も遊んでる・・。なんちゅう屋根だ・・、生態系がありそうだな・・。庭には布団も干してある、広い庭だ・・。
お寺かな?と思って家の前にくると門に表札がある。
「え!?民家?」 よくみると『お雛み やってます』の紙が張ってある。どうやら無料らしいので、せっかくだからその『お雛み』というのを拝ませてもらおうと思い、門をくぐってみた。

「ちょっとした記念館なのかな?」お寺みたいな玄関におそるおそる近づくと、『東馬場』と書かれたおおきな板がかけてある。ぼくは靴をぬいで屋敷にお邪魔した。

時代劇の奉行所みたいな大きな昔の日本家屋。柱はすべて黒光りしている。ギシギシなる板の廊下をすこし行くと、『お雛みはこちらです』と書かれた紙が張ってある、が障子をあけて部屋に入らなければならない。あきらかに大昔からつづいている銘家のお屋敷・・・。「失礼します」と言っても反応ないのでおそるおそる開けてみると…

まさに時代劇のお殿様のお屋敷みたいな和室が! あっけにとられながらもさらに奥の部屋にすすむと、ものすごく格式の高そうなお雛様が・・!!(けどなぜかお姫様とお殿様の二体しかいない)

部屋の反対には折り紙の官女や五人囃子が見事に並べてある!
・・奥の部屋のほうから人の気配がする・・・。

さらに襖をあけると、天皇家の写真(昭和天皇のご一家)や昔の神主さんの写真とかが飾られてある。ここはいったい・・。
おおきなテーブルのうえにメッセージ帳みたいな紙が。
ぼくは思いのままに感激の言葉をずらずらと書いてから、他の人はどんなこと書いてんだろーとページをめくってみると!

なんとそれはメッセージ帳ではなく『芳名帳』という住所録のようなものだった!「こりゃえらいことしちまった!」と焦り、しかたなく人の気配がする奥の部屋に「すいませーん」と家の人を呼んだ。

でてきたのは小さいお婆さん。
「はい、なんでしょう」
「じつは勝手に上がらせてもらってるんですが、この帳面に変なこと書いちゃいました」
「あら、ちょっと待ってください」
と、二階に誰かを呼んだ。
降りてきたのは40代くらいのエプロン姿のふっくらした奥様。
「あの、ぼくこの帳面をメッセージ書くものとばかり思ってまして、感想文みたいなこと書いちゃって、その・・」
「あら、書いてくださったんですか?ありがとうございます」「え?いいんですか?」
「はい。ありがとうございます」
「だって他の人はみんな住所とか・・」
「いえ、時々いらっしゃいますよ色々書いて下さる方が」
ペラペラとめくり
「あ、ほんとだ」
「だから気になさらないでください」
「そうですか、ありがとうございます!」

気さくな奥様にほっとして、そそくさと部屋をでて帰ろうとすると奥さんが声をかけてきた。
なにを話したかはっきり憶えてないが、この家は神主さんのおうちらしい。この奥さんが嫁ぐときに持ってきた『おくり雛』を一般公開しているんだそう。人形は大きく立派で、なんと30年前のものだそう!見事な折り紙の数々もこの方の手作りだという!

ぼくは感激と恐縮であたふたしながら話をきいていると、奥さんの目が妙に光りだしてるのに気づいた。

クリッとした目で、一点に集中するように俺の目を見て話し続けるその人が20代くらいの小娘にみえてきた。「このひと、なんか違う、普通のひとじゃない気がする・・」 神社といえばきつね様。代々神さまに仕えているという神主さんの家に嫁ぐということは、その奥さんの家系もまた、そういう家系かな・・。おれはお屋敷を出るとあたまがポワーンとしてしまっていた。

このあとは神社にお参りして、さらに奥のコースを歩き、天狗岩や七代の滝(ななよのたき)や天狗の腰掛杉とかいろんな見どころを周ったけど、ちょっと長すぎる文章になってしまったのでこの辺できりあげます☆

       最後まで読んで頂きありがとうございました!







 




コメント(2)

おお!登山第二弾か!しかし・・作業道ってのはいただけないな(;・∀・)
地図は持って歩かないのかな?山道具屋さんで入手して下さいね。
登山をすると結構不思議な体験したりするんだよね
なんにせよ気を付けて歩いて下さいよ弟君。
作業道の途中に小屋があって、小屋の周りに木材がたくさん積んでありました。なんだろーと思いこっそりのぞいてみたら、たぶん林業の人たちが休憩につかってるらしく、かなりおしゃれな手作りの囲炉裏がありました☆こういう仕事の役得だなって、うらやましくなりました☆ 月曜は御岳山のさらに奥の大岳山に行く予定です☆今回は地図持ってきますよ!(^^)

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