Paul St. Hilaire a.k.a. Tikiman Tikiman名義で多くの作品をリリース、世界各地でライブを人々を魅了してきたオリジネーター、Paul St. Hilaire。カリブの島ドミニカで生まれ、90年代前半からベルリンで活動開始、瞬く間にその名を知られるようになった。伝説的なレーベルBasicChannel、Chain Reactionの中心人物として知られるMoritz von OswaldとMark ErnestusによるMain Street Recordsの「Round Three」から「Round Five」までヴォーカリストとして参加。以降そのコラボレーションは、ミニマル・ダブの礎を築いたRhythm & Soundへと発展する。研ぎ澄まされたミニマル・サウンドとTikimanのルーツ・レゲエ・スタイルのヴォーカルが融合された唯一無二のサウンド・スケープを創り上げた。2000年に設立した自身のレーベルFalse Tunedから『Unspecified』と『ADSOM - A Divine State Of Mind』の2枚のアルバムをリリースしている。デジタルとアナログ機材を駆使したプロダクションでプロデューサー/コンポーザーとしての大いなる才能を発揮している。ここ最近だけでもDeadbeat、EchocordのMikkel Metal、Modeslektor、Apparat、Beat Pharmacy、EchospaceのIntrusion、Moderat等とコラボレーションを重ねている。
Scion (Substance & Vainqueur) ミニマル・テクノ〜ミニマル・ダブのパイオニアであるBasic Channelの哲学を正統的に継承するユニット/レーベルが、Scion Versionsである。Pete Kuschnereit a.k.a. SubstanceとRene Lowe a.k.a. VainqueurによるScion Versionsの2人は、ベルリンのテクノ・シーンの総本山的レコード・ショップ、Hard Waxの中心的メンバーである。2人は1991年頃から実験的トラック制作を開始。ミニマル・ダブ〜エレクトロニカの礎を築いたレーベル、Chain Reactionから「Emerge」を1996年にリリース。それぞれのソロ・アルバム、Substance『Session Elements』とVainqueur『Elevations』を1997年にリリースしている。ほぼ同時期から、ライヴ・ユニットとして様々なクラブやフェスティヴァル、アート・イヴェントなどでパフォーマンスするようになる。2002年にはBasic Channelの音源を使用、Ableton Liveで再構築したミックスCD『Scion Arrange and Process Basic Channel Tracks』をTresorからリリース。2006年、新たなプラットフォームとしてScion Versionsというレーベルと立ち上げ、これまでに6枚の12インチ・シングルをリリースしている。2001年にTikimanと共に初来日。以降、 2005年にはJeff Millsの招聘でContact Special @ WOMB、2007年にはFrancois K.の招聘でDeep Space @ YELLOW、2008年には野外フェスティヴァルTHE LABYRINTHとコンスタントに来日している。DeepchordやModern Love、Echocordなどに代表されるフォロワーの隆盛、ダブ・ステップとも呼応しながら再燃の兆しを見せるミニマル・ダブ〜ダブ・テクノのシリアスな未来進行形のサウンド・ヴィジョンを提示してくれることでしょう。
KAORU INOUE (SEEDS AND GROUND) DJ/プロデューサー。高校時代より20代前半までパンク〜ロック・バンドでのギタリスト経験を経て、Acid Jazzの洗礼からDJカルチャーに没入する。同時期に民俗〜辺境音楽探究に目覚め、バリ島やジャワ島へ頻繁に旅立つ。都内の小箱クラブの平日レギュラーを務めながら、94年より"chari chari"名義で音楽制作をスタート、UKの"PUSSYFOOT"からリリースを重ねる。 "真空管"、"MIX"、"BLUE"、"WEB"などの都内クラブで活動を続け、徐々にハウス・ミュージックに傾倒していく中、99 年"chari chari"として、あらゆる音楽体験を昇華した1stアルバム「spring to summer」をリリース。以降、リリース作品、リミックスは多岐に渡る。 主なリリースは"chari chari"「in time」、"Kaoru Inoue"「The Dancer」、「Slow Motion」。現在DJの他、小島'DSK'大介とのアコースティック・ミニマル・ギター・デュオ"AURORA"などプレイヤーとしても活動中。レーベル”SEEDS AND GROUND”主宰。7年を超えるレギュラー・パーティー"groundrhythm" @ AIR、岩城健太郎との共催"FLOATRIBE" @ UNITを拠点に活躍中。
JUZU a.k.a. MOOCHY 東京出身。10代からバンドとDJ両方の音楽活動を並行して始める。19才の時に結成したバンド Evilpowersmeの楽曲は、メタリカのジャケット等を手懸け、スケーターの中では著名なイラストレーター、パスヘッドのレーベルからリリースされ、海外でも紹介される。DJとしてはその同時期90年代初頭、今や伝説化したパーティRhythm Freaks (3DJ+2MC+サウンドシステムというセット)のオーガナイズ及びレジデントDJとして一世を風靡する。その頃出廻ったMixテープはクラバーやDJ のみならずミュージシャンやジャーナリストからも大きな反響を呼び、その流れからBoredoms等のリミックスを行う事となる。その後は、巨大なレイブからアンダーグランドなパーティまで 〜 Fuji Rock Festival、Equinox、Life Force等で活躍。海外ではNY、SF,オーストラリア、オーストリア、クロアチア、インド,ハワイ等でDJを行う。 90年代の終わりから打ち込みでのトラック・メイクを始め、音源をSound-Channel等様々なレーベルからリリースする。その一方で楽器演奏をメインとしたバンドNXSのリーダーとしても活動を展開、その楽曲は海外でも評判を呼ぶ。またインドネシア、アフリカ、ブラジルなどの旅からインスパイアされ、民族音楽と電子音楽の融合を模索。その影響もあり自らの文化的ルーツを探求する為2003年から福岡に移住。その年キューバに単身乗り込み録音。2005年にはアレンジ、ミックスをすべて独りでこなしたアルバム"Momentos"がOverheatからリリース、2007年7月にハワイ、ベトナム等で録音されたRe-Momentos Introduction をリリース、2008年2月には"Memories"をリリース,そして本年2009年には Re:Momentos シリーズ完結編 Movement がリリースされる。
KENTARO IWAKI (Dub Archanoid Trim / BLOWMAN) 自身のプロジェクト”Dub Archanoid Trim”として2枚のアルバムをこれまでにリリース。「Atoms In Drum」、「Children feat. Ras Takashi」などの収録曲はワールドワイドでも高い評価を得た。また、アンビエント・プロジェクト”BLOWMAN”としても活動。ファースト・アルバム『Blue Nuit』(44Musique)以来の待望のニューアルバム『Respect For Self Respect For Others』(mule musiq)を08年5月にリリース、映像作家SATO-ANとのコラボレーション(DVD付)により視覚にも訴える新たな試みに挑戦した。シングルの近作としては、曽我部恵一とのコラボレーション・シングル「TELEPHONE LOVE」、Frank Mullerと共にリミキサーとして参加したシングル「INNOVATION(KENTARO IWAKI Remix)」などが記憶に新しい。 DJとしては、井上薫との共同主催による”FLOATRIBE”(代官山UNIT)、自身のロングセット・パーティ”prizm”(代官山SALOON/盛岡DJ BAR DAI/福岡Keith Flag)を軸に全国各地でプレイ。また3枚のDJミックス作品、『Izanai』(mule musiq)と『ItaloOld』(IRMA/KING)、そして自身のパーティのオフィシャル・リリース作品『FLOATRIBE』(Rambling Records)をリリースしてきた。2008年には単独で「日本一周DJの旅」を半年間に渡り決行し話題を呼んだ。趣味である旅の感覚と、シスコ・スタイラス時代に培った豊富な知識が融合した深みのあるプレイ・スタイルは、各地から支持が厚い。また、”kiwai graphic”としてグラフィック・ワークも展開している。 1972年生まれ。富山出身。動物、植物、ジャズ、宇宙、鉱物、温泉、山、水、美味しいもの好き。細胞を踊らせるDJ。