築上中部高等学校コミュの青豊高校を初めて訪問（昭和51年卒）

　今年(2012年）4月に椎田に帰省した際に、思い立って青豊高校に初めて行ってみました＝写真。東京旭桜会の総会で何度か書道部を指導している清原先生と話をする機会がありましたので、突然、学校に電話を入れ、先生の了解を得て訪ねることにしました。
　私は昭和46年卒で、卒業後はずっと首都圏に住んでいます。椎田に帰省しても豊前市に行くことは稀で、足を運ぶ機会がありませんでした。今回、定年直前の休みに帰省、椎田では、中学や中部高校の同級生と城井川土手で満開の桜を愛でながら酒を酌み交わしたりして過ごしたのですが、中部高校のことがなつかしくなり、廃校後に継承した形になっている青雲高校がどんなところかな、と思いたちました。
　高校時代も通学には鉄道を使っていましたが、電車で宇島まで行き、そこから歩いて行きました。まず大きな墓地―それも緑がほとんどない―が目に入り、そのすぐ側に高校があるのに驚き、正直、生徒がかわいそうな気がしました。それが第一印象です。もっとも、あとで書道部の学生（ほとんどが女子）と話をしたところ、慣れてしまい、気にならなくなったとのことでしたが。
　授業のない日でしたが、校内に入ると、クラブ活動などで来ていた学生がすれ違うたびに、ていねいにあいさつをしてくれ、その礼儀正しさには好印象を受けました。
　校内の廊下沿いには随所に書道部の作品が掲げてあり、書道部が青豊高校を代表する活動の一つになっていることがうかがえました。清原先生の指導が実って現代芸術風の書の作品が全国的にも評判になり、地元のいろんな催しでも看板の制作を依頼されたりしているようです。広い部屋で練習している様子を見て、楽しみながら伸び伸びと創作に打ち込んでいるな、と感心しました。私は高校時代はブラスバンド部で楽しく過ごしましたが、かなりいい加減な練習でした。書道はやっていませんが、子供の時に日曜書道塾に通っていて、なかなか先生（偶然、清原先生もご存知の書家でした）のお手本に似た字が書けず、泣きそうになりながら修練を重ねた経験があります。青豊高校の書道部も、そうした修練的な面もあるのでしょうが、非常に解放感のある雰囲気で書を楽しんいるようでした。
　スポーツも活発なようで、グランドでは野球の練習に励んでしました。短時間の訪問でしたが、青豊高校に良い伝統が育ちつつあると思いました。