森田公一とトップギャランコミュのレアアイテムを発見！

　なんと森田公一とトップギャランのギター弾き語り楽譜集を、ヤフオクでgetいたしました（笑）

　いや、笑ってますが、これは自分的にはものすごく素晴らしい買い物（しかも安い！）
なんといっても素晴らしいのが、ファーストアルバムから『想い出のピアノ』までの全曲のスコアがあるということ。しかも！　なんと東芝時代の「長距離バス」「キープクリーン」「アフリカの雪」さらに「恋のグァム島」まで入ってる！　いや～もうこれで存分にトップギャランのカバーライブができますね～。（実はメンバーが一番欲しかったりして…）
　発行は昭和52年5月なので、きっと『想い出～』が出た直後なんでしょう。なので
当然、『過ぎてしまえば』以降の曲は入ってないのが、ちょっと残念なんですが、まあ、たぶん、一番世間的にはトップギャランが「旬」だったからこそ、企画された一冊なんだろうから、しょうがないでしょうね。
　でも、30年以上前の本とは思えない綺麗さで、実に嬉しい。熊本の「黒ねこ堂」さん、ありがとうございます。

　で、もうひとつ今回getしたのが、これは森田さんの故郷・北海道の「文教堂書店」さんから、トップギャランのセールスプロモーション用LP。これも本同様、『想い出～』リリース時のLPで、内容はその時期までのベスト盤的な選曲。まあこれはブックレット目当てだったんですが、各メンバーのプロフィールが面白いので、ここでちょっとだけ、ご紹介してみます。メンバーの皆さん、本当にこう書いてあるんですから、決して怒らないように（笑）

●小原重彦
生年月日（省略）身長173センチ、体重60キロ（！）　～中略～　人を中傷することが一番嫌いで、もしも無人島に誰かと二人で行くとしたら奥さんを選ぶ“家庭円満”をモットーとするやさしい人。好きなアーティストはスタンリー・クラーク。

●渡部玲子
（生年月日と身長・体重はバッチリ書いてありますが省略いたします）日劇ダンシングチームの出身で「ソロ・ボーカルよりもコーラスの方が面白そうだったから」というのが、トップギャラン入りの動機。ギリシャ、スペイン、イタリアに歴史探求の旅をしたいという大のロマンチスト。ジュリー・ロンドンとフランク・シナトラがお気に入りのミュージシャン。森田公一からは、音楽はもちろん、生き方や何事にもくじけない根性を見習い、人生の師、音楽の師として尊敬している。

●原田正美
（原田さんは体型とかあんまり変わってないので、これも省略）自分でバンドを組んで、新宿のある店に出演していた時、森田公一と小原重彦に誘われてトップギャランに参加。一見、線が細くて穏やかそうに見えるが、もしミュージシャンになっていなかったらレーサーになっていたというほど、ガッツのある人間。モットーは“誠”。好きなミュージシャンは、フィービー・スノウ、ウェス・モンゴメリー、ジョン・レンバンで、好きな食べ物は目玉焼きとサラダ、好きな色は紺。

●佐々木勝彦（当時の名。現在は北村勝彦）
（勝彦さんも体型に変化なし）ニックネーム“カッチャン”。ドラムスとボーカルを担当。高校３年の時からバンドを結成。20歳で上京してプロの世界に。森田公一との出会いは、新宿のダンスホールで、ドラムスで歌える人を探している、といわれてトップギャランに参加した。天皇陛下（注・もちろん昭和天皇のこと）に会って、入れ歯なのかどうかはっきり確かめたい、などというすごく面白い人。ポール・マッカートニー、スティービー・ワンダーが好きなミュージシャンです。

　もちろん森田さんのもあるんですが、すごくマジメな内容（当たり前だけど）なので、省略させていただきます。いや、もちろんメンバーのもマジメなんですけど。
　
　30年後のご本人たちとたびたびお逢いしている人間として言うならば…全員、納得！　本当に実際の人柄そのままでございます。そうかあ…原田さんはレーサーになりたかったのかあ。
　でも、皆さん、自分たちのことを、今の人たちみたいに、間違っても「アーティスト」なんて言葉を使わず、「ミュージシャン」って言ってるところがカッコいいと思います。

　あと、このブックレットには音楽評論家の伊藤強さんが「森田公一論」を寄せています。伊藤さんは、オリジナルのLPにもたびたびライナーを寄せている、トップギャランにとって心強い「味方」だと思うんですが、ここでも、森田さんの人柄がよくわかる話を披露してくれてます。
　自分にとっての悲願であるトップギャランの「本」を作る際には、ぜひともご登場願いたい方のお一人です。

　