*山梨県外人の会*コミュのまあ、おめぇらもそんなこと言ってねーで、無尽会やってみろし！

結構質問があったものですから、きっとみなさん疑問に思われているでしょうね。意外に簡単で面白いもんなんですよ。無尽会って。いっそのことみなさんも始めてみたら？

主たる目的。
若い人達の間では、かつての主たる目的よりも、旅行などの方が大切にされる傾向がありますが、無尽の主たる目的は、ただ単に飲んだり食ったり、旅行に行ったりすることではありません。
集めたお金を、グループの人達の為に使うのが目的です。

例えばお葬式が出た時。
参列された方はみたことあると思いますが、山梨の人ならどこでも「〜会」という花輪が飾られると思います。これは大概無尽会から出されています。
一人一人でお金を出しても、たいした物を出せませんが、無尽会でプールしたみんなのお金で買えば、そこそこ豪華な物が買える。送る人にとっても、もらう人にとってもすばらしいシステムなのです。

これは葬式のみならず、祝い事にも適用されます。
例えば子供が生まれたら。
お祝い金を渡すにしても、お祝品を渡すにしても、一人でするのでは大したことが出来ない。しかし、ここでも無尽会を活用すれば、結構喜んでもらえる物が送れます。
それに、
「誰々さんのところはもっといいものだった。」
とか、そんな仲間内で起こる醜い争いも回避できるのです。

ですから、会を作る時は、まず、主に冠婚葬祭時に必要とされる金額などについて決めておきます。
出産祝い「３万円、あるいは３万円相当品。」などです。
各会で忘れないように、ノートを作って、メモっておきましょう。

さて、ここまで理解できたら、さっそく無尽会作りを始めましょう。

１．仲間を集める。
まずは仲間を集めましょう。気の合う仲間。趣味が一緒のなかま。お母さん仲間。なんでもいいんです。
山梨の人間は、小・中・高などで、仲良かった人達で会を作ることが多いので、ある程度の担保がありますが、皆さんの場合、選ぶ時には慎重に。集まって飲んだり、旅行に行ったりするわけだから、てきとーに集まって始めてしまうと、段々行くのが嫌になってしまいますよ。

２．会場を決める。
集まる会場と日時を決めます。会場には、さまようグループと、固定グループがあります。中には２〜４軒位を順番で回るところもあるし、お酒を飲まない人達なら、ファミレスでなんてパターンもあります。
日時は固定が原則。隔週でやるところもありますが、ほとんどは月１です。毎月第○水曜日とか。これを決めずになあなあにしてしまうと、絶対にうまくいきません。

３．通帳を作る。
どなたか代表者になってもらって、会の通帳を作ります。
お金の貯め方は、まず集まった時に徴収したお金で、飲み食いをして、その余りを貯めていくのが一般的です。
各地で色んな徴収方がありますが、ある程度の縛りは、どこでも行われます。これをしないと、出席率が低下します。
通称鬼の縛りなら、出席してもしなくても、一定の金額を払わないといけません。飲み食い代分は、会に寄付です。
簡単な縛りなら、少し飲み食い代を引いた、大目の一定金額を設定しておいて、未出席者に払ってもらいます。
集めたお金と通帳は、当番幹事さんが保管します。
場合によっては、毎月開く飲み屋さんで預かってくれたりしますが、これはかなりの上級者にしかお奨めできません。
また、ルーズな人に任せるのは厳禁です。
「あんたは管理できないから、お金の管理は私がするわ。」
などと言い合える人間関係である必要があるでしょう。
実際に幹事を飛ばされる人は珍しく無いし、お金の管理は一人だけというケースも珍しくありません。

４．金額を決める
集める金額を決めます。大体５，０００〜１０，０００円が相場です。
会にはサブの目的が付きもの。気の合う仲間達ですもの、一緒に旅行いったりしたいですよね。旅行・スポーツ・グルメ、なんだっていいんです。
「年に３回くらい、みんなとゴルフに行きたいね。」
「半年に一度位は、東京の料亭やレストランで、豪華ディナーを楽しみたいね。」
など、目的によって金額を設定するのがスマートです。

月５０００円徴収で、３０００円飲み食いしたとすれば、２０００円毎月貯まっていきます。半年で１２０００円ですから、みんなで回数券買って、東京行ってディナーくらい簡単ですよね。年に２４０００円ですから、１泊で近場の温泉旅行くらいは行けますよ。
って感じかな。
私の母は、去年は「５泊６日・沖縄離島の旅」で
一昨年が「４泊５日・長崎五島列島の旅」
でしたが、いったいいくら徴収しているのか・・・。
とにかく子供が大きくなると、こんなことも可能なんですよ！

当番の幹事さんは結構大変。旅行などのイベント手配。冠婚葬祭が出たら、その手配。全てをまかないます。
旅行の費用も足りなければ、徴収しないといけなかったり。行けない人がいたら、分配金を返還したり。
ある意味腕の見せ所なんですけどね。
まあ、自分の時に大変な年が当たらなければ楽が出来るとも言えるかな？

若い人の間では、冠婚葬祭の相互補助を省いた、旅行などを主目的とした「貯金会」が主流です。ここから始めるのがいいかもしれませんね。

どうです？
「これなら私にも出来るじゃん！」
「似たことやってんじゃん！」
って気がしませんか？

仮に似ていたとしても、「無尽会」には言霊があるんです。
山梨なら
「今日無尽会だから、残業できません。」
「今日無尽会だから、家事頼むね。」
と言えば、周囲の理解を得られる！飲み会と言って出かけるとイヤな顔をされても、無尽会なら何も言われない。
私は子供心に、
「あ、今日はお母さん無尽会の日だから、自分でお風呂とかしなきゃ。」
と思ったものです。

社会人になると、お互いに忙しく、なかなか時間が合わないもの。それを繋げるのが無尽会なんですよ。
さあ、このすばらしい無尽会をみんなもはじめてみろし！