?我輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。(夏目漱石「我輩は猫である」より) ↓ 我輩 is a cat. There is not yet a name. I do not have an idea at all where I was born. I remember that anything cried mew mew in a dark humid place.(お前さ、PCのソフトなんだから、「我輩」くらい知ってろよな。それに「何やら」をどうして主語扱いするんだよ、ぼけ!)
?国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。(川端康成「雪国」より) ↓ When it passed through a long tunnel of a border, it was a snowy district. A night bottom became white. A train stopped at a signal box.(いきなり“it passed through a long tunnel”って言われても、何が長いトンネルを抜けたのかわからないだろ。助平なやつなら、あらぬ誤解をしそうなフレーズだ。気をつけろ!)
?「地上でもっとも美しいものは金閣だと、お父さんが言われたのは本当です」(三島由紀夫「金閣寺」より) ↓ When the thing which is the most beautiful on ground is Golden Pavilion, it is true that it was said father.(俺頭悪いから、この訳文なにいってるのかさっぱりわからない。ここまでくると、どこがどうおかしいのかさえ見当もつかない。この部分の意味を日本語の分からない人に聞かれたら、俺だったら“You said that the most beautiful thing was Golden Pavilion on ground. And I thought that it was true, my father!”くらいにあっさり説明するけどな。)
?きょうのうちに とおくへいってしまうわたくしのいもうとよ みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ(宮沢賢治「永訣の朝」より) ↓ きょうのうちに とおくへいってしまうわたくしのいもうとよ みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ(何度入力しても変換してくれませんでした、翻訳ソフト君。ひらがなだけだと理解できないようですので、漢字をあてたものをソフトにかけてみたところ、次のようになりました。) ↓ 今日のうちに 遠くへ言ってしまう私の妹よ みぞれが降って表は変に明るいのだ ↓ My younger sister よみぞれが saying far on today falls, and the face is strangely bright(呼びかけの助詞「よ」を識別できず、「変に明るい」のが妹の顔であると誤解している。主語の取り違えですな、これ。ちなみに「みぞれ」を「霙」と漢字で表記すると“Of me who say far on today || 妹, and 霙 falls, and the face is strangely bright”というこの世のものとは思えない文になります。)
?老婆は、片手に、まだ死骸の頭から奪った長い毛を持ったなり、蟇のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんなことを言った。(芥川龍之介「羅生門」より) ↓ The old woman said such a thing while faltering in the voice that murmured it of 蟇 as soon as I owned the long hair which I still took away from a head of a corpse to one hand.(まあ、蟇蛙の「蟇」が読めなかったのはご愛嬌としても、as soon as以降で、またもや主語の取り違えを引き起こしています。もし、日中首脳会談の場でこんな誤訳したら戦争がはじまるかもしれない。怖いですね。)
?白鳥は哀しからずや空の青海の青にも染まずただよふ(若山牧水) ↓ It is 染 まずただよふ in blue of Qinghai of the sky where a swan is not sad, and hate it (どう考えてもこの馬鹿に文語が訳せるとも思えないので、これを口語訳して訳させて見ると、次のようになりました。) ↓ 白鳥はかなしくないのか?空の青い色にも海の青い色にも染まらずに漂っていて。 ↓ Is not a swan sad? I drift in both an empty blue color and the color that the sea is blue without being dyed and.(また〜、なんのこっちゃ、これ。いつのまにか牧水さんが漂っちゃってるよ、わけのわからない場所でさ。)
?古池やかわず飛びこやむ水の音(松尾芭蕉) ↓ Furuike and a sound of water to jump into without buying it(大爆笑。「かわず」をwithout buying itってやってる。でましたオヤジギャグ。)
?いづれの御時にか。女御・更衣、あまたさぶらひ給ひけるなかに、いと、やむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。(紫式部「源氏物語」より) ↓ Both time にか. There is not stopping いと whether I do not pull Crown Princess / second lunar month, あまたさぶらひ 給 when there is not it, but I am superior and beat fast, and there is 給 ふ and kicks it.(ノーコメント)
?國破山河在 城春草木深(杜甫「春望」より) ↓ 國破山河在城春草木深(これも訳してくれないので、書き下したもの「國破れて山河在り。城春にして草木深し」を入力したところ・・・) ↓ A country is torn, and there are the mountains and rivers. I do it in castle spring and 草木深(途中までは「結構がんばってるな」っておもったけど最後がまずい。直訳すると「城の中で私は春と『草木深し』をする」になり、意味不明。残念。中国語なら訳せるかと思ったのに。)
?転ばぬ先の杖。石橋をたたいて渡る。石の上にも三年。手を焼く。(ことわざ・慣用句をいくつか) ↓ Look before you leap. I knock on a stone bridge and pass. Patience wins the day. I have difficulty dealing with it. (さすがに、こういった類の「決まり文句」は訳せるようです。訳すというよりは、たんに暗記したものを吐き出したといった感じですが。これでは、あたまの悪い受験生と同じではないか。ははは、ああ、時間の無駄遣いをした。)