アジア発のアーチスト達コミュのNUSRAT FATEH ALI KHAN / Mustt Mustt

いつの間にか地味メなこのＣＤが「名盤」なんて呼ばれるよーになってたんですね～。
時代って…(~_~;)

イスラム神秘主義スーフィズムの宗教音楽のひとつ、カッワーリーの第一人者でワールド・ミュージック・ブームの波に乗り、世界的に有名になったヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、９０年代録音の一枚。ピーター・ゲイブリエルのリアル・ワールド・レーベルからのオリジナル作品で、出る前に”あのヌスラット初のエレクトロ・フォーマット作品！”ってフレコミがありました。ま、それが目当てで買ったんだけど…。

ってことで、思い浮かべていたのはある程度派手なクラブ系バック・トラックに乗るヌスラット。事前にバリー・サグーによるリミックスなんかもあったから、どうしてもそういうイメージ持っちゃったんですが、聴いてみてあれれ、ジャケのイメージそのまんまな内省的で静かなヌスラット、でしたネ。
彼の凄みってのが、血管ゴリゴリにスーフィズム・ポエットを詠いまくる、あの超絶的なヴォーカル・パフォーマンスだと思ってたんで…この落ち着き具合は意外。
でも、ヌスラットの持つ音楽の別の一面を探り当てた、みたいな仕上がり感はあるかもしれません。適度に現代的なバックに絡み合う、ハルモニウムら民族楽器のアコースティックな響きとお馴染みの雄大な声、の大人な（？）融合が印象的。特にサビメロ（と呼んでいんもんだろうか…、汗）部分が覚えやすい明るめな?あたりが、そんなことを一番強く感じさせてくれるかも。

1. Mustt Mustt (Lost In His Work)
2. Nothing Without You (Tery Bina)
3. Tracery
4. The Game
5. Taa Deem
6. Sea Of Vapours
7. Fault Lines
8. Tana Dery Na
9. Shadow
10. Avenue
11. Mustt Mustt (Massive Attack Remix)