Martin S-type大好きコミュのMartin D-18S　1974

【D-18S ’74】
クロサワ楽器さんで
298,001 円（税別価格：270,910 円）

1974年製造のヴィンテージマーティン「D-18S」。
初期のドレッドノートスタイルである、スロテッドヘッドに12フレットジョイント仕様の1本。
この当時でもほとんど作られていない希少なモデルです。

スプルース×マホガニーボディに、マホガニーネック、ローズウッド指板＆ブリッジという
王道のマテリアル構成ですが、上記スタイルに加え、約47ｍｍのナット幅やスクエアロッドを
採用しており、現行の通常モデルに比べて音質を向上させる仕様で埋め尽くされております。

一つ一つ音質が良くなる理由をご説明致します。
スロテッドヘッドはクラシックギターで採用されている構造で、ナット部分に弦の角度が付き、
弦のテンションを強くすることで弦振動をしっかりとナット（ネック）に伝えます。
すなわち竿鳴りが向上し、音を余すところなくギターに伝えます。
12Fジョイントは、よく見られる14Fジョイントと比べ、ネックとボディを繋ぐ部分が広くなり、
ボディからネックへ、ネックからボディへの振動率が向上し、全体の鳴りが良くなります。
スクエアロッドはネック内の固定型トラスロッドのことを指し、可変式のアジャスタブルに比べ、
ネック内は空洞の無い状態＝芯のあるサウンドが得られます。
更にナット幅を広くしている分振動の伝達域が大きくなり、中低音の芯が向上しております。

そして当時の良質な木材と合わさることで、素晴らしいサウンドを響かせる個体となっております。

その音色は熟成したマホガニーの豊潤でふくよかなサウンドで、1本1本の音の角は丸くなっており
全体的にまろやかな雰囲気が感じられます。
経年により育ったマホガニーサウンドは、ローズウッド材のそれを凌駕するとも言われており、
そのサウンドの虜になった著名アーティストも少なくありません。
当個体は50年近い年月を経ており、既に素晴らしい鳴りを獲得しておりますが、この先もまだまだ
楽しめる個体となっております。
その上「音を良くする仕様」により、現状でも熟成マホガニーサウンドが存分に味わえます。

触れば触るほど当個体の虜になってしまうことでしょう。
希少な1本ですので、気になった方は是非ご検討下さいませ。

【コンディション】

全体的にちょっとした打痕や擦れなど小傷が散見されますが、年式からすると少なめです。
多少のウェザーチェックも入っており、ヴィンテージ感が感じられます。

トップ板のピックガードから下方10cmほどに5cmほどの割れがございます。
裏から割れ止めパッチが貼られており、表面も目立ちにくく補修されております。

パッシブタイプのピックアップが増設されており、ネックヒールにはピンが打たれております。
塗装面、ペグ、フレット、サドル、ナットなどオリジナルであると思われます。
ネックヒールとボディの接続部に色が塗られております。
おそらくネックヒールが浮いてしまった際に塗装が剥がれたため色で隠していると思われます。

ネック状態は良好で、経年による歪みも軽微です。
弦高は12フレット上で6弦が約3.0mm、1弦が約2.6mmとなっております。
サドルはかなり削られておりますが、若干（0.1～0.2mm）であれば下げられそうです。

そのほか演奏面は良好な1本です。

付属：ハードケース、中古保証書